第2068回 ベラルーシとスコアレスドロー(2)
シュート数24でノーゴール、まさかの引き分け

 平成28年熊本地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。お亡くなりになった方々に、謹んで哀悼の意を表します。 この地震が1日でも早く収まることと、被災地の皆様の安全とご健康をお祈り申し上げます。

■4-2-3-1システムに変えたディディエ・デシャン監督

 ベラルーシのサッカーの都といえるボリソフ、フランス代表が滞在している首都のミンスクから80キロ離れている。会場となるボリソフ・アリーナの収容人員は1万3000人、ほぼ満員となったが、ミンスクでの練習中に無料とはいえ1万人の観客が集まったことを考えれば、いささかもったいない舞台である。試合当日の夕方にバスでフランスチームは移動した。9月1日のイタリア戦は4-3-3システムでフランスは3-1と完勝したが、このベラルーシ戦でディディエ・デシャン監督は4-2-3-1システムにまた戻している。
 フランスの先発メンバーであるが、GKはスティーブ・マンダンダ、DFは右からジブリル・シディベ、ラファエル・バラン、ローラン・コシエルニー、レイバン・クルザワ、MFは低い位置の右にエンゴロ・カンテ、左にポール・ポグバ、そして攻撃的MFは右にムーサ・シッソコ、中央にアントワン・グリエズマン、左にアントニー・マルティアル、そしてトップはオリビエ・ジルーである。

■久しぶりの本予選出場となったスティーブ・マンダンダ

 イタリア戦と比べると、GKと最終ラインのDF4人は変わらない。しかし、マンダンダはワールドカップ、欧州選手権の本予選に出場するのは2009年10月のワールドカップ予選のフェロー諸島戦以来、7年ぶりとなる。
 またイタリア戦に先発した3人のMFのうち、ブレーズ・マツイディが外れ、残り2人が守備的なMFとなった。マツイディに代わって入ったシッソコが右サイドに入る。
 ベラルーシはホームで勝利したのは昨年9月のルクセンブルク戦であり、ほぼ1年間勝利していない。一方、フランスはワールドカップ、欧州選手権のアウエーでの予選はこのところ良い戦績を残している。フランスは、下から2番目の第5シードである世界ランキング70位のベラルーシ相手にある程度の差をつけて勝利したいところである。

■シュートの嵐もゴールが遠いフランス

 試合はフランスが圧倒する。開始7分にはグリエズマンがFKを直接狙い、枠には飛んだものの、威力がなくベラルーシのGKにやすやすと防がれてしまう。一方、22分にはベラルーシがクロスを上げるが、誰も合わせることができず、フランスは命拾いする。その後も圧倒的に優勢であるのはフランス、フランスは前半だけで300本以上のパスをつなぎ、ボール支配率は68%、しばしばベラルーシのゴールを襲うが、両チーム無得点が続く。
 圧倒的に攻めながらも得点を奪えないフランスが、先に選手交代をする。57分にマルティアルに代えてディミトリ・パイエを投入する。パイエの投入に奮起したフランスは、立て続けにチャンスをつかむが、いずれもベラルーシのGKに阻まれ、先制点をあげることができない。攻勢を強めたが得点を奪えないフランスは70分にはシッソコをベンチに下げ、イタリア戦で代表デビューを果たしたウスマン・ダンベレを投入する。交代出場した選手も機能しチャンスをつかみ、シュートも枠内に放たれるが、なおも無得点。ついに83分にはジルーに代えて、ケビン・ガメイロをピッチに送り出す。パリサンジェルマンに所属していた際にズラタン・イブラヒモビッチが加入したため、出場機会を求めてスペインのセビリアに移籍する。そして今季はアトレチコ・マドリッドに移籍し、グリエズマンとチームメイトになった。グリエズマンとのホットラインを誰しもが期待したが、5年ぶりの代表での試合となったガメイロにとっては重すぎる期待であった。

■シュート数24本で無得点に終わったフランス

 アディショナルタイムは3分、しかしながらフランスは得点をあげることができず、スコアレスドローとなる。フランスのシュート数は24本、そして枠内シュートは9本であった。一方、ベラルーシのシュートはわずか2本、枠内にシュートは放たれていないこれだけシュートを放ちながら無得点に終わったのは。今から9年前のスコットランド戦でシュート数26で無得点に終わって以来のことである。
 デシャン監督は試合後、「これがサッカー」というコメントを残したが、数少ないチャンスを確実に生かして勝利した親善試合の5日後の予選でこのような結果に終わったことも受け入れなくてはならないであろう。(この項、終わり)

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