第2084回  欧州の頂点を目指すラグビーの戦い(2)
フランス勢全敗、暗黒の土曜日

 平成28年熊本地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。お亡くなりになった方々に、謹んで哀悼の意を表します。 この地震が1日でも早く収まることと、被災地の皆様の安全とご健康をお祈り申し上げます。

■3リーグの昨季の順位に応じてシード分け、ラシン92は第1シード

 フランスのラグビーの1部リーグに相当するTOP14の上位7チームが参加する欧州チャンピオンズカップの予選プールの第1戦は10月14日から16日にかけて行われた。
 さて、4チームずつ5つの予選プールに分かれて戦うわけであるが、これもサッカーのチャンピオンズリーグ同様にシード分けされる。これは前年度の成績優秀チームの所属するリーグの上位チームから順にシードされる。6か国のチームが出場するが、基本的にはこれらのクラブは3つのリーグに所属する。イングランドのプレミアシップから6チーム、フランスのTOP14から7チーム、アイルランド、ウェールズ、スコットランド、イタリアのPro12から7チームが出場し、それらのリーグ内の順位でシードされる。
 フランス勢に関してはTOP14で優勝したラシン92が第1シード、2位のトゥーロンと3位のクレルモン、4位のモンペリエが第2シード、5位のトゥールーズが第3シード、6位のカストルと7位のボルドー・ベグレが第4シードとなる。
 ラシン92はプール1でグラスゴー・ウォリアーズ(スコットランド)、レスター・タイガース(イングランド)、マンスター(アイルランド)、トゥールーズはプール2でワスプス(イングランド)、ゼブレ(イタリア)、コナート(アイルランド)と対戦、トゥーロンはプール3でサラセンズ(イングランド)、スカーレッツ(ウェールズ)、セール・シャークス(イングランド)と対戦、カストルとモンペリエはプール3でレンスター(アイルランド)とノーサンプトン・セインツ(イングランド)と対戦、クレルモンとボルドー・ベグルはプール5でアルスター(アイルランド)、エクセター・チーフス(イングランド)と対戦することになる。

■昨季リーグ覇者のラシン92、リーグ戦序盤では苦戦

 さて、この時点でフランスのTOP14は8節が消化されているが、意外な展開となっている。昨季優勝のラシン92は8位に沈み、首位はクレルモン、2位は2部に相当するPro D2から昇格してきたラロッシェル、3位はモンペリエ、これまでにこの大会で3連覇を果たしたこともあり、今季は日本から五郎丸歩を獲得したトゥーロンは4位にとどまっている。
 ウインドウマンスとなる11月には代表チームの国際試合が予定され、もちろん他国の代表選手が数多くフランスのトップクラブに所属しているが、この10月に行われる予選プール2試合で好成績を残し、近年元気のない代表チームに勢いをつけたいところである。

■先行されたカストル、トゥールーズの反撃及ばず

 第1節は10月14日の金曜日にグラスゴー・ウォリアーズ-レスター・タイガース戦が行われた以外の9試合は土日に行われた。土曜日の15日にはプール2,3、4、の試合が行われ、フランス勢4チームが登場した。この土曜日の試合でフランス勢は思わぬ苦戦をすることになる。
 最初に姿を現したのはアイルランドのダブリンでレンスターと対戦したカストルである。昨季Pro12で2位になったレンスターは前半にトライを2つ奪う。カストルは後半開始早々にペナルティトライを奪ったが、トライは1つだけ、レンスターは前後半で4つのトライを奪い、33-15とカストルを下し、ボーナスポイントも獲得する。

■昨季優勝のサラセンズに敗れたトゥーロン、最後に逆転を喫したモンペリエ

 続いて登場したのがトゥーロンである。ホームに昨季優勝のサラセンズを迎え、世界のスーパースターが一堂に会した。特に両チームのキッカー、トゥーロンのウェールズ代表のリー・ハーフペニー、サラセンズのイングランド代表のオーウェン・ファレルの対決は注目である。しかし、サラセンズが先行し、トゥーロンも反撃をするが及ばず、結局23-31というスコアで敗れてしまう。
 またアイルランドのゴールウェイでコナートと対戦したトゥールーズは前半は21-11とリードしていたものの、後半は1点も上げることができず、21-23と逆転負けを喫する。 さらにモンペリエはノーサンプトンでの試合、終了間際までリードしていたが、最後に逆転のペナルティゴールを決められ、ノーサンプトン・セインツに14-16と惜敗する。
 出場したフランス勢4チームが全敗という最悪のスタートとなったのである。(続く)

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