第2089回 中盤戦を迎えた欧州カップ (4)
アーセナルと並走するパリサンジェルマン

 平成28年熊本地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。お亡くなりになった方々に、謹んで哀悼の意を表します。 この地震が1日でも早く収まることと、被災地の皆様の安全とご健康をお祈り申し上げます。

■二強二弱となったグループA

 前回の本連載ではチャンピオンズリーグの第3節で第2節に引き続き、モナコは終盤に追いついてドローで首位を守り、リヨンは惜敗で3位のままであったことを紹介した。  10月19日にはパリサンジェルマンが登場し、スイスのバーゼルと対戦する。パリサンジェルマンはチャンピオンズリーグで初めてスイスのチームと対戦することになる。一方のバーゼルは欧州カップでフランス勢を苦手としている。
 グループAはパリサンジェルマンとアーセナル(イングランド)が1勝1分の勝ち点4で並び、ルドゴレツ・ラズグラド(ブルガリア)とバーゼルは1分1敗の勝ち点1と予想通り二強二弱という構図になった。中盤戦では上位チームが下位チームと対戦し、ここで一気に二強が決勝トーナメント進出を決める可能性もある。

■半年ぶりのゴールとなったアンヘル・ディマリア

 パリサンジェルマンは第3節はホームゲーム、ここで大勝し、バーゼルを意気消沈させたいところである。この時点のリーグ戦でパリサンジェルマンは2位、首位ニースとは勝ち点4の差であり、欧州での戦いを優位に進めて国内リーグに力を入れて首位奪回したいところである。
 その思惑通り、パリサンジェルマンはバーゼル相手に一方的に攻め続ける。ボール保持率は7割近く、バーゼルのゴールにシュートの嵐を浴びせる。しかしながらバーゼルの守備陣の健闘に加え、シュートがポストに当たるなど、パリサンジェルマンはなかなか得点を奪うことができない。この均衡を破ったのは意外な選手であった。昨年からパリサンジェルマンに加わりながら、なかなか真価を発揮できない左ウイングのアンヘル・ディマリアが40分に先制点を奪う。ディマリアは実はこれが今季初めてのゴールであり、4月のリーグカップ決勝以来の得点となった。ディマリアは30分にもボレーシュートを放ち、ズラタン・イブラヒモビッチのなき攻撃陣の柱として復活が期待されている。

■前線の3人が1ゴールずつあげたパリサンジェルマン

 後半に入ると右ウイングのルーカスが追加点をあげる。両翼の選手が得点をあげ、攻撃陣で得点のないのはこれまでの2試合で3ゴールをあげているエディンソン・カバーニである。そのカバーニもアディショナルタイムには自身がペナルティエリア内で倒され、PKを得る。このPKをカバーニが決めて、パリサンジェルマンの前線の3人が1得点ずつあげ、パリサンジェルマンは3-0とバーゼルを一蹴した。
 そしてロンドンで行われていたアーセナル-ルドゴレツ・ラズグラド戦はアーセナルが6-0と大勝する。この結果グループAはアーセナルとパリサンジェルマンが勝ち点7で並び、バーゼルとルドゴレツ・ラズグラドは勝ち点1にとどまり、さらに二強二弱のコントラストが強くなった。
 この結果、グループAでパリサンジェルマンとアーセナルは次節で両方勝てば、両チームの決勝トーナメント進出が決まるが、パリサンジェルマンが勝利してアーセナルが引き分けた場合も、逆にパリサンジェルマンが引き分けてアーセナルが勝利した場合も両チームの決勝トーナメント進出が決まるのである。また、第4節の結果でパリサンジェルマンとアーセナルのいずれか一方だけが決勝トーナメント進出が決まることはない。

■モナコが首位のグループEは混戦

 これだけ二強二弱の構図が表れているのはこのグループAだけであるが、他のグループを見ると首位チームが独走しているのがグループGのレスター(イングランド)とグループCのバルセロナ(スペイン)である。両チームとも前半戦3連勝で2位に勝ち点で5の差をつけている。また昨季のファイナリストのアトレチコ・マドリッドも3連勝で折り返す。
 8つのグループの中で混戦状態なのがモナコが首位のグループEである。モナコは首位であるが、勝ち点5は8つのグループの中で一番少ない。最下位のCSKAモスクワも勝ち点2であり、首位との勝ち点差はわずかに3、そしてCSKAモスクワはグループ最下位チームとしては最も多くの勝ち点を記録しているのである。(続く)

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