第2090回 中盤戦を迎えた欧州カップ (5)
パリサンジェルマンとアーセナルが決勝トーナメント進出

 平成28年熊本地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。お亡くなりになった方々に、謹んで哀悼の意を表します。 この地震が1日でも早く収まることと、被災地の皆様の安全とご健康をお祈り申し上げます。

■3位以下を大きく引き離したパリサンジェルマンとアーセナル

 前回の本連載ではパリサンジェルマンがイングランドのアーセナルと並びチャンピオンズリーグのグループAで3位以下を大きく引き離したことを紹介したが、11月初めに行われた第4節でパリサンジェルマンは早くも決勝トーナメント進出を決めた。
 勝ち点7のパリサンジェルマンはスイスのバーゼルで勝ち点1のバーゼルと対戦する。
 パリサンジェルマンの攻撃陣はこれまでの3試合でチームの7得点中4得点をあげているエディンソン・カバーニはリーグ戦でもチームの20得点中10得点を記録しており、ズラタン・イブラヒモビッチの抜けた穴をカバーしたといえる。

■バーゼルの熱心なファンであるロジャー・フェデラー

 赤と青がチームカラーのバーゼルは「スイスのパリサンジェルマン」とも言われるチームである。このチームには有名なサポーターがいる。それはテニスの元世界王者のロジャー・フェデラーである。バーゼル生まれのフェデラーのテニス選手としての活躍は本稿では紹介しないが、幼少時からサッカーに親しみ、バーゼルの熱烈なファンである。本来ならば11月の初めはパリでマスターズシリーズ1000に出場しているはずであるが、この夏に負傷して以来、公式戦には出場しておらず、久しぶりにランキングもトップ10から陥落してしまった。バーゼルとしては世界一のファンのためにパリのチームを破ってチャンピオンズリーグの決勝トーナメント進出に一縷の望みを託したいところである。

■決勝トーナメント進出のシナリオ通りの前半

 試合は2週間前のパリでの試合同様、パリが一方的に支配する。しかしながら、守りを固めたバーゼルのゴールを破ることができない。ようやく生まれた先制点は43分のことである。この日右サイドDFに起用されたベルギー代表のトマ・ムニエからのパスをブレーズ・マツイディがシュートし、先制点を奪う。前半を1-0とリードして折り返したパリサンジェルマンであるが、パリサンジェルマンがこのまま勝利しても。イングランドのアーセナルがハンガリーでのルドゴレツ・ラズグラド戦で破れてしまった場合、第4節での決勝トーナメント進出を決めることができない。そのもう1試合は2週間前にロンドンで0-6と大敗したルドゴレツ・ラズグラドが12分に先制、15分に追加点をあげるという予想外の展開となる。これに対してアーセナルも20分にスイス代表のグラニト・ザカが反撃の1点を奪い、42分にフランス代表のオリビエ・ジルーが同点ゴールを決める。
 このままいけば、パリサンジェルマンとアーセナルという二強が決勝トーナメント進出を決めるという展開であったが、前半は終了する。

■トマ・ムニエ、終了間際に決勝点、二強が早々に勝ち抜く

 バーゼルは後半途中から出場してきた、ズフィが76分にゴールを決めて同点に追いつく。2試合とも引き分けの場合、パリサンジェルマンもアーセナルも決勝トーナメント進出はお預けとなる。試合は終盤を迎え、まず勝ち越し点を奪ったのはアーセナルであった。88分にメスト・エジルが決勝点を奪う。しかしこの得点をパリサンジェルマンの選手は知る由もない。パリサンジェルマンは90分にアドリアン・ラビオのパスを受けたムニエが自身この日4本目のシュートを放ち、ボールはゴールネットに吸い込まれたのである。
 この結果、グループAは第4節を終わって勝ち点10のパリサンジェルマンとアーセナルが決勝トーナメント進出を早々に決めたのである。
 両チームは11月23日に行われる次節で対戦することになるが、決勝トーナメントを見据えての試合となるであろう。
 なお、第4節は11月1日と2日に行われたが、初日の1日に行われたグループAからDのうち、グループA以外で二強二弱となったのがグループDである。4戦全勝のアトレチコ・マドリッド(スペイン)と3勝1敗のバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)が決勝トーナメント進出を決めているのである。(続く)

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