第2092回 本年最後となる11月の連戦(1)
スウェーデン、コートジボワール戦に向けた23人

 平成28年熊本地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。お亡くなりになった方々に、謹んで哀悼の意を表します。 この地震が1日でも早く収まることと、被災地の皆様の安全とご健康をお祈り申し上げます。

■スウェーデンとワールドカップ予選、コートジボワールと親善試合

 年内最後の代表チームの試合は11月に行われる。本連載の第2077回から第2082回で紹介した通り、フランスは10月のブルガリア、オランダとの連戦で連勝し、勝ち点を7に伸ばし、グループAの中でスウェーデンと並んで首位に立った。11月には11日にそのスウェーデンと首位攻防戦を戦うとともに、15日にはコートジボワールと親善試合を行う。11日の予選では勝利するとともに、親善試合で新メンバーをテストするという2つの目的を持った連戦となる。

■23人のメンバーが発表

 この2試合に向けてディディエ・デシャン監督は11月3日に23人のメンバーを発表した。GKはウーゴ・ロリス、アルフォンス・アレオラ、スティーブ・マンダンダの3人、DFはセバスチャン・コルシア、ルカ・ディーニュ、ローラン・コシエルニー、レイバン・クルザワ、サミュエル・ウムティティ、アディル・ラミ、ジブリル・シディベ、ラファエル・バランの8人、MFはエンゴロ・カンテ、ブレーズ・マツイディ、ディミトリ・パイエ、ポール・ポグバ、ムーサ・シッソコ、アドリアン・ラビオの6人、そしてFWはキングスレー・コマン、ウスマン・ダンベレ、ナビル・フェキル、アントワン・グリエズマン、ケビン・ガメイロ、オリビエ・ジルーの6人という陣容である。
 10月の連戦のリストとは6人が入れ替わったが、メンバーから外れたのが中堅からベテランといえるバカリ・サーニャ、ヨアン・カバイエ、アンドレ・ピエール・ジニャック、アントニー・マルティアル、そして10月に初めて代表入りしたラポルテとキンペンベである。逆に10月の連戦のメンバー以外で今回のメンバーに加わったのが、ウムティティ、ラミ、ジルー、コマンという負傷していた選手が主であるが、初めて代表に加わった選手が1人いる。それがMFのラビオである。

■初めて代表入りしたパリサンジェルマンのアドリアン・ラビオ

 デシャン監督のメンバー選出の基準として所属チームで活躍しており、さらにそのチームが好成績を残しているということがあげられる。例えば今回メンバーから外れたカバイエはプレミアリーグのクリスタルパレスに所属しているが、クリスタルパレスは13位に低迷しており、カバイエ自身も所属チームでは活躍しているとは言えない。このカバイエに代わって代表入りしたのがラビオである。
 ラビオは本連載ではしばしば登場しているがパリサンジェルマンの若き守備的MFである。スター軍団のパリサンジェルマンでは珍しく代表経験のない選手であるが、攻撃の起点としてブレーズ・マツイディやチアゴ・モッタと遜色のない動きをしている。イール・ド・フランス出身のラビオはご当地選手であるが、13歳の2008年にはイングランドのマンチェスター・シティにも一時所属している。結局、4部に相当するCFAのポーに移籍することになり、2010年にパリサンジェルマンの下部組織へ移籍する。当時15歳であったが、ここからラビオは継続して年代別代表の常連となる。2012年にはプロ契約を結び、準レギュラー的な地位をつかみ、今季はレギュラー級に躍進した21歳の若者である。
 この守備的MFにはリヨンのコランタン・トリッソやモナコのティエムエ・バカヨコなど所属チームで活躍している選手が多く、楽しみなポジションである。

■20歳前後の選手が目白押しのチーム

 20歳前後の選手としてはダンベレは19歳、9月の連戦で招集したメンバーに負傷者が出て追加招集されて早速イタリア戦でデビューし、今回もメンバー入りした。
 また、10月の連戦で代表に初招集された22歳のストッパーのアイメリック・ラポルテはラミ、エリアキム・マンガラと1つの椅子を巡ってメンバー入りを争う形になったが、負傷が癒えたベテランのラミがメンバー入りした。そしてもう1人、10月にデビューしたプレスネル・キンペンベも選に漏れたが、鉄壁のストッパー陣のコシエルニーとバランのコンビを脅かす存在になるであろう。(続く)

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