第2093回 本年最後となる11月の連戦(2)
勝ち点7でフランスと並ぶスウェーデン

 平成28年熊本地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。お亡くなりになった方々に、謹んで哀悼の意を表します。 この地震が1日でも早く収まることと、被災地の皆様の安全とご健康をお祈り申し上げます。

■勝ち点7でフランスと並ぶスウェーデン

 スウェーデン戦は本年最後のワールドカップ予選となる。スウェーデンの予選のここまでの足取りであるが、9月6日にホームでオランダと対戦し、先制点を奪うが後半に追いつかれドローで発進する。第2戦はアウエーでルクセンブルクと対戦し、苦戦しながらも1-0で確実に初勝利をあげる。さらに第3戦はブルガリアをホームに迎え、3-0と完勝し、フランスと並ぶ勝ち点7である。得失点差でフランスに首位の座を譲っているものの、首位攻防戦となった。

■フランス、スウェーデン、ブルガリアが同グループとなった1994年米国大会予選

 スウェーデン、ブルガリアという国名を聞くと、本連載の読者の方であるならば、1994年米国大会予選を思い出されるであろう。グループ6はフランスが首位をキープし、残り2試合で勝ち点1をあげれば予選突破となり、イスラエル、ブルガリアとの対戦をホームで残すのみとなった。だが、いずれの試合も試合終了直前に決勝点を奪われ、フランスは米国行きの夢をかなえることができなかった。
 この時にグループ首位で米国行きを決めたのがスウェーデンであり、本大会では2位で突破したブルガリアとともに快進撃を続け、スウェーデンは3位、ブルガリアが4位となったのである。もともとこのグループ6は第1シードのフランス、第2シードはオーストリアであり、スウェーデンは第3シード、ブルガリアは第4シードであった。欧州予選は6グループに分かれ、各グループの上位2チームが本大会に出場したが、第1シードも第2シードも本大会に出場できなかったのはこのグループ6だけであり、ブルガリア戦の最後の失点ばかりが取りざたされるが、番狂わせの相次いだグループであった。
 なお、フランスはこの予選ではブルガリアにはアウエー、ホームとも敗れたが、スウェーデンにホームでは勝利、アウエーでは引き分けであり、アウエーのスウェーデン戦の引き分けも試合終了直前に追いつかれている。

■フランス相手にアウエーで64年間勝利のないスウェーデン

 フランスとスウェーデンはその前は1970年ブラジル大会予選でも同じグループに入り、アウエーで0-2で敗れたが、ホームでは3-0と勝利している。
 欧州選手権や親善試合も含むフランスとスウェーデンの対戦成績はフランスが9勝5分5敗と勝ち越している。またスウェーデンが最後にフランスに勝利したのは2012年の欧州選手権、ウクライナのキエフでの雷雨が上がったところで行われた試合であったが、フランス国内での勝利となると、1952年までさかのぼらなくてはならず、これがスウェーデンのフランス国内でのフランス戦唯一の勝利である。
 スウェーデンは欧州選手権ではイタリア、アイルランド、ベルギーという強敵ぞろいのグループリーグで敗退し、同時に同国最多得点を記録しているズラタン・イブラヒモビッチも代表から退いている。欧州選手権を最後に監督の座から去ることが決まっていたエリック・ハムレン監督に代わり、新監督にはヤンネ・アンデションが就任している。

■フランスリーグで活躍する3人の選手

 今回の23人のメンバーのうち、欧州選手権に登録したメンバーは13人のみである。また、入れ替わった10人のメンバーのうち今夏のリオデジャネイロ五輪のメンバーはいないが、注目選手としてはFWのオラ・トイボネンである。昨季までレンヌで活躍し、今季はトゥールーズに移籍してきた。代表チームでのキャリアも十分であったが、今年の欧州選手権ではまさかの落選となってしまう。30歳のトイボネンは新監督になって再び代表チームに復帰した。
 今回のスウェーデン代表には、トイボネンとともに今季からトゥールーズに加わったジミー・ドゥルマズ、今季ギャンガンに移籍してきたカール・ヨハン・ヨーンソンの3人がフランスのクラブからメンバー入りしている。3人ともリーグ戦ではほとんどの試合に出場している。トイボネンとドゥルマズのトゥールーズのコンビは好調であり、9月23日のパリサンジェルマン戦ではトップ下としてトイボネンは活躍し、後半から途中出場したドゥルマズは追加点をあげ、パリサンジェルマンをノックアウトし、2-0と勝利している。フランスリーグで活躍する彼らのプレーに注目したい。(続く)

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