第2100回 ラグビー、南半球勢と3連戦(3)
精力的に秋のテストマッチを組む豪州

 おかげさまで第2100回の連載を迎えることになりました。連載開始以来15年で2100回もの連載を続けることができたのは読者の皆様のおかげです。読者の皆様に改めて感謝するとともに、引き続きのご愛読をよろしくお願いいたします。

■大量に選手が負傷で離脱したフランス

 サモアの52-8と快勝していよいよ11月15日にはスタッド・ド・フランスでの豪州戦となる。フランスは各クラブでの活動中のけがもあり、大量に選手が離脱してしまった。サモア戦の2日後の11月14日に豪州戦に向けた32人の選手を発表したが、豪州戦で負傷したフランソワ・トラン・デュック、ジェファーソン・ポワロ、ロアン・グージョンなどがチームを去り、ギ・ノベス監督はグザビエ・チョッキ、ダミアン・シュリー、ケリアン・ガルティエ、カミーユ・ロペス、マキシム・メルモズの5人を呼び寄せた。
 フランスは秋のテストマッチ2試合目となるが、課題はスタンドオフである。トラン・デュックが負傷してしまったポジションを誰に託すのか。前々回の本連載で紹介した通り、ジュール・プリソンは所属クラブのスタッド・フランセに戻してしまった。スクラムハーフと兼業のトゥールーズのジャン・マルク・ドゥサンを起用するのか、追加招集したロペスを起用するのか、ノベス監督の判断が問われるところである。

■世界ランキングをあげておきたいフランス

 さて気になるのはフランスの世界ランキングである。フランスの世界ランキングはサモア戦に勝利して7位に上がったが、来年の5月に京都で行われる2019年のワールドカップの組み合わせ抽選の前にこのランキングをあげておきたいところである。来年5月までに残された試合は7試合、豪州、ニュージーランドと対戦し、年明けには6か国対抗で5試合行う。すなわち、いわゆる有力8か国のうちの南アフリカ以外の6チームと対戦するわけであり、この強豪との連戦の初戦となる豪州戦ではサモア戦でつかんだ手ごたえをさらに確実なものとして勝利をあげたいところである。

■2年前はフランスがスタッド・ド・フランスで勝利

 フランスと豪州のこれまでの対戦成績はフランスの18勝、豪州の26勝、そして2つの引き分けである。フランスと豪州というと1987年の第1回ワールドカップの準決勝(30-24でフランスの勝利)、1999年ワールドカップの決勝(35-12で豪州の勝利)が印象的であるが、ワールドカップでの対戦はこの2試合だけであり、それ以外はテストマッチでの対戦となる。2008年以降は偶数年のウインドウマンスにフランスが豪州を迎えて1試合ずつ戦っている。直近の対戦は2年前の11月にスタッド・ド・フランスでフランスが29-26と勝利している。その前のフランスでの対戦はさらに2年前の2012年11月であるが、この時もフランスが33-6と快勝している。
 フランスはフランス国内では勝利することができるが、豪州では勝てず、1990年6月にシドニーで勝利したのを最後に一度も勝利していない。逆に、この国内での豪州戦は十分に勝機がある。

■10月下旬から12月上旬までテストマッチ6試合を戦う豪州

 豪州は夏のウインドウマンスの6月にはホームにイングランドを迎え、3連敗を喫する。また南半球4か国対抗であるラグビーチャンピオンシップはニュージーランドが6戦全勝して優勝したが、豪州は3勝3敗で辛うじて2位の座を保つ。豪州はラグビーチャンピオンシップの最終戦を10月9日にロンドンで戦ったが、10月22日にはニュージーランドとオークランドで対戦してから、11月5日には再び欧州に戻り強豪との連戦を始めている。
 ニュージーランド戦は10-37と大敗したものの、11月5日にはウェールズとカーディフで対戦し、32-8と大勝する。さらに11月12日にはスコットランドとエジンバラで対戦し、トライ数では2-3と及ばなかったものの、終盤に逆転し、23-22と競り勝っている。欧州で3試合目となるのがこのフランス戦であり、さらに11月26日にはアイルランド、そして12月に入って3日にはイングランドと、10月下旬から12月初めまでに6試合を戦う。豪州のこの6試合のうち世界ランキングが最も低い相手との対戦がこのフランス戦なのである。(続く)

 

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