第2107回 欧州カップグループリーグ終盤戦 (4)
アーセナルと首位を争うパリサンジェルマン

 平成28年熊本地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。お亡くなりになった方々に、謹んで哀悼の意を表します。 この地震が1日でも早く収まることと、被災地の皆様の安全とご健康をお祈り申し上げます。

■グループAの首位争いを決めるアーセナル-パリサンジェルマン戦

 11月22日に行われたチャンピオンズリーグ第5節でモナコはイングランドのトットナム・ホットスパーに勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。フランス勢としてはパリサンジェルマンに次いで2チーム目の決勝トーナメント進出である。
 モナコは決勝トーナメント進出と首位突破を決めているが、パリサンジェルマンはイングランドのアーセナルと並走状態が続き、第4節を終えた時点で両チームとも3勝1分、得失点差で上回るアーセナル(+9)が首位、パリサンジェルマン(+6)が2位である。
 この両チームが11月23日、ロンドンのエミレーツ競技場で対戦する。このグループAは二強二弱という構図であり、この試合で勝利した場合、最終節での結果に関わらず、首位突破が決まる。なぜならば、23日の試合の勝利チームが最終節で敗れ、敗戦チームが最終節で勝利した場合、両チームは4勝2敗で勝ち点12で並ぶが、同勝ち点で並んだ場合は第一優先順位として直接対決の結果となる。パリでの第1戦は1-1引き分けているため、ロンドンで勝利したチームが直接対決の結果で上回り、首位となる。また引き分けた場合は、最終節の結果によるが、最終節で両チームが順当に下位チームに勝利すると仮定すると、0-0の場合はアーセナル、2-2以上の引き分けの場合はパリサンジェルマン、そして1-1の場合は直接対決が互角であるため、総得失点差勝負となり、現時点で3点下回るパリサンジェルマンは不利である。

■公式戦では初めてエミレーツ競技場で戦うパリサンジェルマン

 欧州の頂点を目指すパリサンジェルマンにとって決勝トーナメントでの戦いを有利に進めるためにも、グループリーグを首位で突破したい。パリサンジェルマンとアーセナルは胸のメインスポンサーが同じであること、両方とも首都のチームであることから、シーズン前の親善試合ではしばしば対戦してきたが、欧州の公式戦では23季ぶりの対戦となる。22年前の前回の対戦時はまだアーセナルは1913年に建設されたハイベリーが本拠地であり、10年前にオープンしたエミレーツ競技場には公式戦でパリサンジェルマンは初登場となる。かつてのハイベリー競技場は取り壊され、競技場の一部を利活用してマンションとなっている。アーセナルの一員として活躍した元フランス代表のロベール・ピレスもこのマンションの一室を所有している。ハイベリーからわずか徒歩5分、同じ地下鉄のアーセナル駅下車の近代的な6万人収容のエミレーツ競技場にパリサンジェルマンの選手が乗り込んだ。

■変則的な起用を強いられたパリサンジェルマン

 GKはアルフォンス・アレオラ、最終ラインは右からトマ・ムニエ、マルキーニョス、チアゴ・シウバ、マクスウェル、中盤の底は負傷のラビオに代わりグジェゴシュ・クリホビアク、攻撃的なMFにはマルコ・ベラッティとチアゴ・モッタ、FWは中央にエディンソン・カバーニ、右にルーカス、左はアンヘル・ディマリアが負傷欠場のため、どのような選手起用か注目されたが、意表をついてブレーズ・マツイディとなった。また右サイドDFのセルジュ・オーリエは9月に警察に対する暴行罪で有罪判決を受けたため、英国への入国ビザが発給されなかったため、ムニエの起用となった。

■フランス人監督のもとで3人のフランス人選手が先発するアーセナル

 一方のアーセナル、フランス人監督のアルセーヌ・ベンゲルは21年目のシーズンを迎えている。また相変わらずフランス人選手が多く、主将のストッパーのローラン・コシエルニー、中盤のフランシス・コクラン、そしてCFのオリビエ・ジルーの3人、アレオラとマツイディ2人のパリサンジェルマンよりも多い。
 パリサンジェルマンのリーグ戦順位は3位であるが、9月23日にリーグ戦でトゥールーズに敗れて以来、マルセイユと引き分けただけで、国内外の試合で引き分けを挟んで7連勝中、特に直前の2試合はレンヌを4-0、ナントを2-0と連続完封勝ちと上げ潮でアーセナルとの一戦を迎えたのである。(続く)

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