第2109回 欧州カップグループリーグ終盤戦 (6)
まさかのドローで2位通過となったパリサンジェルマン

 平成28年熊本地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。お亡くなりになった方々に、謹んで哀悼の意を表します。 この地震が1日でも早く収まることと、被災地の皆様の安全とご健康をお祈り申し上げます。

■二強二弱が続いたグループA

 11月23日にロンドンのエミレーツ競技場で行われたアーセナル(イングランド)との一戦でいったんは逆転されながら、終盤に追いついてパリサンジェルマンは2-2のドローに持ち込んだ。パリサンジェルマンとアーセナルとは勝ち点で並んでいるが、直接対決の戦績でアウエーでの得点の多いパリサンジェルマンが上位に位置し、最終節を迎えることになった。
 最終節はパリサンジェルマンがホームにルドゴレツ・ラズグラド(ブルガリア)を迎え、アーセナルはバーゼル(スイス)でアウエーゲームであり、パリサンジェルマンはアーセナルと同等以上の勝ち点を奪えば首位突破となる。グループAは二強二弱状態で下位2チームは上位2チームに6戦全敗、下位チーム同士の対戦は2試合とも引き分けに終わっている。

■最終節を前に多くのファンが決勝トーナメントの組み合わせを予想

 多くのファンが両チームの勝利、そしてパリサンジェルマンの首位突破を予想した。
 最終節を迎える段階で決勝トーナメント進出を決めているのはグループAのパリサンジェルマンとアーセナル以外にグループCのバルセロナ(スペイン)、マンチェスター・シティ(イングランド)、グループDのアトレチコ・マドリッド(スペイン)、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、グループEのモナコ、レバークーゼン(ドイツ)、グループFのボルシア・ドルトムント(ドイツ)、レアル・マドリッド(スペイン)、グループGのレスター・シティ、グループHのユベントス(イタリア)である。この中で首位を確定しているのはバルセロナ、アトレチコ・マドリッド、モナコ、レスター・シティの4チームである。一方2位が確定しているのはマンチェスター・シティ、バイエルン・ミュンヘン、レバークーゼンであり、パリのファンは早くも決勝トーナメントの組み合わせの予想を始めた。

■攻撃的な布陣のパリサンジェルマン

 しかし、直前のリーグ戦でモンペリエに0-3と完敗したパリサンジェルマンはやはり歯車が狂ったままであった。12月6日、やや空席も見られるパルク・デ・プランス、試合は飛行機事故によって多くの選手が命を落としたシャペコエンセ(ブラジル)への黙祷に引き続き行われた。アンヘル・ディマリアも復帰し、中央にエディンソン・カバーニ、左にルーカス、トップ下にはチャンピオンズリーグでは実に8年ぶりの先発出場となるハテム・ベンアルファ、守備的MFにはブレーズ・マツイディとチアゴ・モッタという攻撃的な布陣でパリサンジェルマンは試合に臨む。

■先制点はアウエーの試合同様15分にルドゴレツ・ラズグラド

 試合は立ち上がりからパリサンジェルマンが攻め続ける。パリサンジェルマンはしばしば好機を逃したが、なんと15分、ルドゴレツ・ラズグラドがヘディングで先制点を奪う。パリサンジェルマンはアウエーの試合でもルドゴレツ・ラズグラドに15分に先制点を奪われているが、その後逆転し、3-1と勝利している。アーセナルは13分に先制点を奪ってリードしている情報もまだこの段階では楽観していた。しかし前半はパリサンジェルマンは攻め続けながらノーゴール、アーセナルは追加点をあげ2-0とリードして折り返す。
 パリサンジェルマンがようやくゴールをあげたのは61分のことである。ディマリアからのクロスをルドゴレツ・ラズグラドの守備陣がヘディングでクリアしたボールをカバーニがシュートして、得点となる。

■勝ち越しを許し、空しいアディショナルタイムの同点ゴール

 しかし、69分にルドゴレツ・ラズグラドは勝ち越し点を奪う。2本目の枠内シュートが2点目となったのである。アーセナルはこの時点で4-0と大量リード、パリサンジェルマンは残り20分強で逆転が使命となった。しかし、次々に放つシュートもゴールネットを揺らすには至らず、時計の針は動いていく。アディショナルタイムの92分、レイバン・クルザワのパスをディマリアがこの日チームで25本目のシュート、これがようやく同点ゴールとなるが、勝利以外は価値がない。その2分後に試合終了のホイッスルとブーイングがパルク・デ・プランスに鳴り響いたのである。(続く)

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