第2110回 欧州カップグループリーグ終盤戦(7)
リヨン、24本のシュートも実らず、グループ3位に終わる

 平成28年熊本地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。お亡くなりになった方々に、謹んで哀悼の意を表します。 この地震が1日でも早く収まることと、被災地の皆様の安全とご健康をお祈り申し上げます。

■首位突破を決めているモナコの最終戦は完敗

 パリサンジェルマンがブルガリアのルドゴレツ・ラズグラド相手にホームでドローとなってしまい、アーセナル(イングランド)に首位の座を譲ってしまった。パリサンジェルマンにとってはこの試合がパルク・デ・プランスで行う欧州カップで100回目の試合であったが、記念すべき試合を白星で飾ることができなかった。
 その翌日はリヨンとモナコの最終戦である。すでに首位突破を決めているモナコは控え選手中心でレバークーゼン(ドイツ)とのアウエーゲームに臨み、0-3と敗れている。

■大一番で2点差以上の勝利が要求されるリヨン

 そしてリヨンはホームにセビリア(スペイン)を迎えるが、3位リヨンと2位セビリアの勝ち点差は3、すなわちリヨンが勝利すれば勝ち点で並ぶことになり、直接対決の結果で順位が決まる。9月26日にセビリアで行われた試合はセビリアは1-0と勝利している。リヨンが最終節で1-0で勝利した場合は総得失点差の勝負となり、これは現時点でセビリアが+4、リヨンが+2と2点の差があるため、セビリアが上位となる。したがってリヨンは2点差以上の勝利がこのパルク・オランピック・リヨネでの試合に要求される。
 リヨンはチャンピオンズリーグのグループリーグの最終戦は強く、過去10回のグループリーグ最終戦の戦績は7勝2分1敗、唯一敗れた試合はすでに決勝トーナメント新進出を決めていた2008年のバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)戦である。

■両チームのキープレーヤー、2人の元フランス代表

 この試合、両チームのキープレーヤーは2人の元フランス代表である。リヨンはマチュー・バルブエナ、セルビアはサミール・ナスリである。バルブエナは32歳、ナスリは30歳、2人とも代表を引退したわけではない。
 バルブエナはディディエ・デシャン監督になってから継続して試合に出場していたが、代表でのチームメイトであるカリム・ベンゼマから脅迫されて、精神的な理由で代表から外れる。精彩を欠いていたが、事件から1年、ようやく輝きを取り戻してきた。マルセイユとリヨンでチャンピオンズリーグにこれまで22試合出場したが、いまだ無得点、そろそろゴールが欲しいところである。
 一方のナスリは天才肌の選手であるが、性格的な問題からチームメイトならびに首脳陣とうまくいかない問題児であり、チームの規律を重んじるデシャン監督から外されてしまっている。また11月上旬に負傷して試合から遠ざかっていたが、このリヨン戦で復帰、フランスでの試合でアピールしたいところである。

■攻め続けたリヨン、シュートに精度を欠きノーゴール

 試合は序盤は互角であったが、次第に2点差をつけて勝とうとするリヨンの闘志が前面に出て、一方的に攻めるようになる。21分にはペナルティエリア内でバルブエナが競り合いで倒されるがノーホイッスル。逆にその2分後にリヨンのGKアンソニー・ロペスがセビリアのFWを倒すがこれもノーホイッスル。リヨンがパスをつなぎ、試合を支配した。前半のリヨンのシュート数は実に12本、しかし無得点である。一方のセビリアのシュート数はわずかに1本、その1本はポストに当たったものであった。
 後半に入ってもリズムは変わらず、攻めるリヨンはシュートを放つが、枠内シュートが少なく、得点には至らず、1点差の負けでもいいセビリアは消極的な試合運びを続ける。リヨンは早めの交代を仕掛けるが、功を奏さない。試合終了間際の88分には途中交代して入ったナビル・フェキルのCKを同じく途中から出場したクレマン・グルニエがヘディングシュートするが前半にセビリアのリコのシュートが当たったところと同じポストに当たり、ノーゴールとなる。24本のシュートを放ちながらも無得点に終わる。一方のセビリアはシュート数は2本、枠内シュートは0という数字であった。枠内シュートが0本というのは今大会のグループリーグで初めてのことであるが、セビリアは決勝トーナメント進出を決めた。
 一方のリヨンはグループリーグで3位に終わり、ヨーロッパリーグの決勝トーナメントに進むことになったのである。(続く)

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