第2115回 欧州カップグループリーグ終盤戦 (12)
サンテチエンヌ2年連続の決勝トーナメント進出

 読者の皆様、あけましておめでとうございます。連載を開始して16回目の新年を迎えました。
 6年前の東日本大震災、昨年の平成28年熊本地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、すべての日本の皆様に激励の意を表します。
 本年もよろしくご愛読のほどお願いいたします。

■マインツに対し勝利かスコアレスドローの欲しいサンテチエンヌ

 前回の本連載で紹介したとおりヨーロッパリーグのグループCのサンテチエンヌは中盤戦でアゼルバイジャンのガバラに連勝し、2勝2分の勝ち点8でベルギーのアンデルレヒトと並んだ。
 サンテチエンヌは11月24日に行われる第5節でマインツ(ドイツ)を迎えることになる。三強一弱のグループCでマインツは中盤戦でアンデルレヒトに1分1敗、一歩後退し勝ち点5にとどまり、サンテチエンヌ、アンデルレヒトと勝ち点3の差がついてしまった。
 サンテチエンヌはホームのマインツ戦で勝利すれば決勝トーナメント進出が決まる。また引き分けた場合は、最終節でマインツに勝ち点で追いつかれる可能性があり、直接対決の結果で順位が決まる。マインツとは第2節で対戦しており、1-1のドローである。したがって、0-0の引き分けの場合、アウエーゴールの多いサンテチエンヌがマインツよりも上位になることから決勝トーナメント進出となる。

■本拠地で勝利から遠ざかっているサンテチエンヌ

 スコアレスドローでもいいとは言ってもファンは勝利を期待する。前回の本連載でサンテチエンヌは今季本拠地のジェフロワ・ギシャールでは負けていないと紹介したが、このマインツ戦の直前の11月20日に行われたリーグ戦ではニースを迎え、0-1と敗れ、順位を9位に落としている。サンテチエンヌが本拠地で勝利したのはヨーロッパリーグの第3節のガバラ戦が最後であり、1月以上勝ちがない。
 一方のマインツは2位以内に入るためには上位のサンテチエンヌに勝利したいところであるが、頼みの武藤嘉紀が負傷のためベンチからも外れている。

■攻め手に欠くサンテチエンヌ、スコアレスドローで決勝トーナメント進出

 平日の夜間ということもあり、観客数は2万人強というところであったが、熱心なファンの声援にサンテチエンヌは応え、試合を支配する。勝たなくてはならないマインツは元気がなくカウンターアタックに活路を見出そうとするが、サンテチエンヌのファンの肝を冷やすには至らない。一方のサンテチエンヌも6割がたボールを支配するもののゴールをなかなか奪えない。
 後半に入るとマインツは攻勢に出て、シュートを積極的に放つようになる。サンテチエンヌはなかなか得点チャンスを後半は作ることができず、80分過ぎにはアンリ・サイブからのロングフィードを起点に得点機を作ったが、最後はウサマ・タナンがシュートをわずかに外してしまう。結局、ファンにとっては不満の残る内容のスコアレスドローとなったが、サンテチエンヌは2位以内を確保し、昨季に続き2年連続の決勝トーナメント進出を決めたのである。
 さて、これまでの本連載で紹介したとおり、第5節でフランス勢はドイツ勢と戦い、シャルケ04に敗れたニースはグループリーグ敗退、マインツと引き分けたサンテチエンヌは決勝トーナメント進出が決定した。

■サンテチエンヌ、ニースとも白星で最終節を締めくくる

 最終節でフランス勢はそろって白星で締めくくった。グループCの第5節でアンデルレヒトはガバラに大勝し、単独首位に立ったが、サンテチエンヌの最終戦はアンデルレヒトとのアウエーゲームである。すでに決勝トーナメント進出を決めている同士の試合となった。サンテチエンヌはエースのロベール・ベリック、ローラン・ルーを負傷で欠く陣容であり、前半に2点を先行されてしまう。しかし、後半に入り、62分のノルウェー代表のアレクサンダー・セダールンドのゴールを皮切りに反撃する。67分にはセダールンドが同点ゴール、そして74分にはケビン・モネ・ピケが逆転ゴールを決めて、3-2と勝利し、グループCの首位を奪ったのである。
 またニースは最終戦でロシアのクラスノダールを本拠地アリアンツ・リビエラに迎える。すでに決勝トーナメント進出を決めているクラスノダールを相手にニースは52分に先行される。しかし61分にはクラスノダールに退場者が出て、PKを得てアレクシー・ボセッティが決めてまず同点、そして77分にマキシム・ルマルシャンが逆転ゴールを決め、新スタジアムで欧州カップでの初勝利をあげてリーグ首位の面目を保ったのである。(この項、終わり)

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