第2127回 リーグカップ、ファイナリスト決定(5)
決勝戦はパリサンジェルマン-モナコ

 6年前の東日本大震災、昨年の平成28年熊本地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■異例の観客数となったボルドー-パリサンジェルマン戦

 前回の本連載では1月10日と11日に行われたリーグカップの準々決勝でモナコ、ナンシー、ボルドー、パリサンジェルマンの4チームが勝ち抜いたことを紹介した。今年の決勝は4月1日に行われるが、準決勝は1月24日と25日に行われた。2月以降は欧州カップの決勝トーナメントが始まり、フランスカップも日程を消化しなくてはならない。したがってリーグカップは早すぎる準決勝が設定される。
 準決勝の第1日はボルドー-パリサンジェルマン戦である。前回の本連載で紹介したとおり、両チームは準決勝進出が多く、ボルドーは8回目、パリサンジェルマンは11回目となる。
 ボルドーは今季の欧州カップ出場を逃し、現在リーグ戦でも中位の9位である。ホームでパリサンジェルマンを下して決勝進出、そしてタイトル獲得をしたいところである。マットミュット・アトランティックには2万8000人のファンが集まった。同じ平日の夜間に行われたベスト8決定戦のギャンガン戦は9000人以下であったから、約2万人も観客が増えたことになり、ファンの関心の高さがうかがい知れる。

■チーム内競争の機能したパリサンジェルマンが勝利

 パリサンジェルマンは年が明けてからはフランスカップ、リーグカップをそれぞれ1部勢相手と1試合、リーグ戦を2試合戦っているが、4戦して全勝、さらに得点12、失点0という盤石の成績を残している。
 この日も19分にアンヘル・ディマリアが先制点をあげる。大観衆の声援に押されたボルドーも32分にウルグアイ代表のディエゴ・ローランが同点ゴールをあげる。しかし、パリサンジェルマンは後半に入ってローランと同じウルグアイ代表のエディンソン・カバーニが勝ち越しゴールをあげ、さらに71分にもゴールを決める。今季の公式戦で28ゴール目となり、欧州の主要リーグに所属する選手としてはスペインのバルセロナに所属するリオネル・メッシに並んでトップになった。そしてメッシのアルゼンチン代表のチームメイトのディマリアも負けていない。パリサンジェルマンはこの冬の移籍市場でドイツのヴォルフォスブルクからユリアン・ドラクスラーを獲得する。ドラクスラーにポジションを脅かされているディマリアであるが、ドラクスラーは負傷のためメンバーから外れている。ディマリアは81分にも追加点をあげる。豊富な選手層の中でのチーム内競争が機能し、パリサンジェルマンはボルドーを4-1と一蹴し、8回目の決勝進出を決めたのである。なお、パリサンジェルマンはフランスカップでも14回の決勝進出を果たしており、まさにカップ戦のスペシャリストと言ってよいであろう。

■今季35試合目となるモナコ、ナンシーに勝利し決勝進出

 そのパリサンジェルマンと決勝で戦う権利をかけて、25日にはモナコがナンシーと対戦する。前回の本連載で紹介したとおり、国内カップ戦でナンシーはこれまで2回準決勝に進出し、2回とも優勝を果たしている。
 このカードはリーグ戦の前半戦ではモナコで対戦し、モナコが6-0と大勝している。前日のボルドーの試合と打って変わって、この日のモナコのルイ2世競技場はわずか3500人しか観衆が集まらなかった。試合は前半のアディショナルタイムにモナコのファルカオが得点をあげ、この1点を守り切ったモナコが1-0で勝利し、決勝に進出する。
 モナコは今季は国内タイトルだけではなくチャンピオンズリーグは予備戦3回戦から参戦し、国内外の公式戦だけですでに35試合を戦ったことになる。これは欧州の主要リーグに所属しているチームの中では最多である。

■4つのタイトルの可能性のあるパリサンジェルマンとモナコ

 モナコは国内のリーグ、フランスカップ、リーグカップという三大タイトル、欧州のチャンピオンズリーグを合わせた4つのタイトルすべてを獲得する可能性が残されているが、これはパリサンジェルマンも同様である。
 両チームは決勝進出決定直後の1月29日にリーグ戦で対戦した。パルク・デ・プランスでの試合は1-1のドローとなったが、4月1日のリヨンでの対戦結果はどうなるであろうか、今から楽しみである。(この項、終わり)

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