第2128回 カメルーン、5回目のアフリカ王者 (1)
開催国が23年ぶりにグループリーグで敗退

 6年前の東日本大震災、昨年の平成28年熊本地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■今大会最大のスター、開催国ガボンのピエール・エメリク・オーバメヤン

 本連載では第2119回から第2122回にかけて1月13日に開幕したアフリカ選手権とフランスのサッカーについて紹介したが、3週間にわたる熱戦も2月5日に決勝戦を迎えた。  16か国が4つのグループに分かれ、それぞれが固定した都市でグループリーグを戦った。(グループリーグの最終戦のみ、2試合同時にキックオフするため、1試合だけ例外的に他のグループリーグで使用している会場を利用した。)
 開催国ガボンの所属するグループAはリーブルビルを主会場とし、ブルキナファソ、カメルーン、ギニアビサウという中西部に所属する4チームで争われた。開幕戦は初出場のギニアビサウが開催国ガボンに対して1-1の引き分けという大健闘で大会が始まった。ガボンは今大会最大のスターであるピエール・エメリク・オーバメヤンは開幕戦で先制点を入れたが、追いつかれ、続くブルキナファソとの第2戦ではオーバメヤンが同点に追いつくPKを決めたものの、勝ち越し点を奪うことができず、2引き分けで最終戦のカメルーン戦を迎えることになった。

■カメルーンの堅守に屈した開催国ガボン

 この時点でグループAは1勝1分のカメルーンが一歩抜け出し、2分でガボンとブルキナファソが並び、最下位は1分1敗のギニアビサウである。最終戦は2試合同時にキックオフされ、リーブルビルでガボンとカメルーンが戦い、フランスビルでギニアビサウとブルキナファソが対戦する。ガボンは勝利しなくては決勝トーナメントは厳しい。しかし、頼みの攻撃陣がゴールを決めることができず、前半は両チームとも無得点、この時点でもう1試合のブルキナファソ-ギニアビサウ戦はブルキナファソが1-0とリードしている。このままで試合が終われば、カメルーンとブルキナファソが決勝トーナメント進出となる。ガボンがカメルーン相手に得点を奪い、ガボンとブルキナファソが勝利すれば、ガボンとブルキナファソが決勝トーナメント進出となる。引き分け以上の成績を残したいカメルーンは守りを固め、スコアレスドローに持ち込んだ。ブルキナファソは後半にも1点をあげて2-0と勝利する。
 この結果、グループAはブルキナファソと1勝2分の勝ち点5で並び、得失点差で上回るブルキナファソが首位、カメルーンが2位になり、この両チームが決勝トーナメントに進出した。
 開催国のガボンはまさかのグループリーグ敗退となったが、アフリカ選手権で開催国がグループリーグで姿を消すのは1994年大会のチュニジア以来23年ぶりのこととなる。

■グループBで有力視されたアルジェリアとチュニジアのマグレブ勢

 首都で行われたグループリーグで開催国が敗退するという驚きがあったが、グループAよりも1日遅く行われたグループBでも有力国が敗退した。フランスビルで行われるこのグループで最有力と目されていたのはアルジェリア、続いて同じマグレブ勢のチュニジア、そして三番手にセネガル、ジンバブエは他チームに比べて力が劣ると予想されていた。
 今回のアフリカ選手権は第1シードが最初に第4シードと対戦し、勢いをつけて第2戦以降に臨むと予想されていたが、第1シードのアルジェリアは第4シードのジンバブエ相手に引き分けでスタート、チュニジアもセネガルに0-2と敗れ、マグレブ勢はスタートでつまずいた。

■メンバーを落としたセネガルに勝利できなかったアルジェリア

 マグレブ勢同士の戦いとなった第2節でチュニジアがアルジェリアに勝利し、アルジェリアは勝ち点わずかに1で最終戦を迎える。アルジェリアは最終戦ではすでに決勝トーナメント進出を決めているセネガルと対戦する。メンバーを落として臨んだセネガルに対し、アルジェリアはイングランドのレスターに所属するイスラム・スリマニが2回のゴールでリードするが、いずれも追いつかれてしまい、2-2と引き分けてしまい、未勝利に終わる。3年前のワールドカップで見せた躍進をガボンの地では見せることができなかった。グループBからは最終戦でジンバブエに勝利したチュニジアとセネガルの2チームが決勝トーナメントに進出したのである。(続く)

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