第2150回 モナコ、マンチェスター・シティに逆転勝利、初めてイングランド勢を下す

 6年前の東日本大震災、昨年の平成28年熊本地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■3点差以上かロースコアでの2点差の勝利の必要なモナコ

 前回の本連載は3月16日に行われたヨーロッパリーグ決勝トーナメント2回戦でホームの第1戦で4-2と先勝したリヨンが、アウエーの第2戦でASローマに一方的に押されながら1-2とロースコアの試合に持ち込み、2試合通算スコア5-4で3年ぶりの準々決勝進出を決めたことを紹介した。
 今回はその前日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦のモナコの第2戦の戦いを紹介しよう。モナコの相手はイングランドのマンチェスター・シティ、第1戦は壮絶な点の取り合いとなり、マンチェスター・ユナイテッドが5-3で勝利している。モナコが勝ち抜くためには3点差以上の勝利か4-2、3-1あるいは2-0での勝利である。これ以外のスコアでの勝利では次のステージには進めない。

■国内外四冠の可能性の残るモナコ

 会場のルイ2世競技場には1万5000人のファンが集まった。この時点でモナコはリーグ首位である。リーグ戦は残り9試合、2位のパリサンジェルマンとは勝ち点3差、3位のニースとは5差である。そして今年に入って負けたのはアウエーのマンチェスター・シティ戦だけであり、リーグ戦だけではなく、残り2つの国内カップ戦でも勝ち進んでおり、フランスカップは準々決勝に進出、リーグカップは4月1日の決勝でパリサンジェルマンと対戦する。国内外の四冠の可能性を残したチームに対し、普段はサッカー熱の低いモナコの町もボルテージが上がる。またチャンピオンズリーグも予備戦3回戦から唯一勝ち残っているチームであり、長い旅が続く。

■キリアン・ムバッペとファビーニョの大活躍で2点リードで後半を迎える

 今季モナコはこのスタジアムで23試合行い、そのうち19試合以上で2得点以上を記録している。大量点をあげたい好調モナコはトップにキリアン・ムバッペとバレル・ジェルマンの2人を並べ、中央のMFにティエムエ・バカヨコとファビーニョを配置する。モナコはカミル・グリックを出場停止、ラダメル・ファルカオを直前のボルドー戦での負傷で欠くが、このところ固定している2トップにかける。
 モナコは立ち上がりから攻撃的に試合を進める。そして8分に満員のファンを喚起させる先制点が早くも8分に生まれた。左サイドDFのバンジャマン・マンディがドリブルで駆け上がり、クロスをあげる。マンチェスター・シティがクリアしたが、クリアボールはベルナルド・シウバに渡る。シウバのグラウンダーのパスをムバッペがシュートし、18歳の若武者がモナコの準決勝進出のための第一の扉を開ける。
 会場の雰囲気が高潮する中で16分にもムバッペがファビーニョからのパスを受けてシュート、ゴールインするが、オフサイドの判定で追加点はならず。そして29分にファビーニョがゴールを決めて2-0、これで目標のスコアに到達した。のこり1時間強、このままのスコアでしのげば8強入りできる。モナコは前半は圧倒し、2-0のままで折り返し、クラブ史上初めてチャンピオンズリーグの決勝トーナメントでイングランド勢を倒すところまで45分となった。

■後半はマンチェスター・シティが猛攻、値千金のティエムエ・バカヨコのゴール

 しかし、前半シュート数0に終わったマンチェスター・シティは覚醒し、前半とは全く違うチームとなる。
 後半開始からマンチェスター・シティはボールを一方的に支配し、モナコのゴールを襲い続ける。ついに71分にルロワ・サネがシュートを決める。これでモナコはリードを許し、残る20分弱の間に1点が必要となった。守勢一方の後半であったが、モナコはあきらめなかった。77分には数少ないFKのチャンスからバカヨコがヘディングでゴールを決める。
 後半はモナコのシュート数はわずかに2本、対するマンチェスター・シティはパス本数ではモナコの倍近い数字を残し、6本のシュートを浴びせた。しかし、モナコは守りきり、3-1というスコアで勝利、2戦通算5-4という接戦を制し、2年ぶりの準々決勝新進出を決めた。
 また、モナコとリヨンの勝利でフランスはシーズン終了段階のUEFAインデックスの5位を確定したのである。(この項、終わり)

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