第2155回 スペインと親善試合(2)
代表出場数の多いスペインのメンバー

 6年前の東日本大震災、昨年の平成28年熊本地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■スタッド・ド・フランスで5回目の対戦となるフランス-スペイン戦

 3月28日、フランスはスタッド・ド・フランスにスペインを迎えた。スペインとの過去の対戦成績は34戦してフランスが12勝、スペインが15勝、7つの引き分けである。そのうち10試合は2000年以降の対戦であり、近年、最も多く対戦している国である。これは前回の本連載でも紹介したとおり、両国の力が拮抗し、親善試合だけではなく国際試合の本大会でも対戦する機会があるからである。そしてスペインはスタッド・ド・フランスで初めて試合を行ったチームでもあるが、フランスとは合計で4回スタッド・ド・フランスで対戦している。直近の対戦は2014年9月の親善試合でこの時はフランスが1-0と勝利している。しかし、その前の2013年3月のワールドカップ予選、2010年3月の親善試合ではいずれもアウエーのスペインが勝利しており、通算成績は2勝2敗である。
 さらにスペインは2016年欧州選手権でも決勝トーナメント1回戦はスタッド・フランスで戦い、イタリアに0-2と敗れている。これはスペインが最後にスタッド・ド・フランスで戦った試合である。
 一方のフランスのスタッド・ド・フランスでの戦績であるが、昨年の欧州選手権決勝でポルトガルに敗れた以降は、ワールドカップ予選でブルガリアとスウェーデンに連勝している。

■イスラエルに快勝してフランス入りしたスペイン

 スペインは直前の24日にはワールドカップ予選ではホームのヒホンでイスラエルに4-1と完勝している。イスラエルはこのグループGではスペイン、イタリアに次ぐ3位であり、中堅以上のチームに大勝して上り調子でフランス入りする。

■国際経験の豊富なメンバーのそろうスペイン

 そのスペインの先発メンバーであるが、GKはダビド・デヘア、DFは右からダニエル・カルバハル、ジェラール・ピケ、セルヒオ・ラモス、ジョルディ・アルバ、MFは右からコケ、セルヒオ・ブスケッツ、アンドレス・イニエスタ、FWは右にペドロ、左にイスコ、そして中央にはアルバロ・ムラタというメンバーである。代表出場数が50試合を超える選手がピケ、ラモス、アルバ、ブスケッツ、イニエスタ、ペドロと6人もいる。彼らの多くは若くして代表入りし、継続して出場してきたので、年齢的には高くても30歳前後である。また代表歴が最も少ないのは3年前のフランス戦で代表デビューしたカルバハルであり、この試合が11試合目となる。

■代表歴の浅いメンバーを多数そろえたフランス

 一方のフランス、GKはウーゴ・ロリス、DFは右からクリストフ・ジャレ、ローラン・コシエルニー、サミュエル・ウムティティ、レイバン・クルザワ、MFはダイヤモンド型に4人、中盤の底にはエンゴロ・カンテ、右にコランタン・トリッソ、左にアドリアン・ラビオ、トップ下にアントワン・グリエズマン、そして2トップは右にキリアン・ムバッペ、左にケビン・ガメイロという布陣である。こちらは前回の本連載でも紹介したとおりロリスがこれまでに86試合に出場しているが、50試合以上出場しているのはこの主将のGKだけである。それに続くのが代表出場数が40台のコシエルニーとグリエズマンである。そしてフランスは代表歴が一桁の選手が多く、ウムティティ、クルザワ、トリッソ、ラビオ、ムバッペが相当する。なお、トリッソは代表デビュー、そしてムバッペは代表戦2位試合目にして初先発となった。
 両チームの平均年齢はほとんど変わらないが代表出場試合数は2倍以上の違いがあり、スペインの現在の主力が若くしてデビューしたことを物語っている。
 そしてスタッド・ド・フランスには3月3日に亡くなったレイモン・コパの家族もフランス協会が招待される。フランス代表として活躍し、スペインのレアル・マドリッドでも活躍したコパを招待するには最適のカードである。
 満員の観衆の中で試合はキックオフされたのである。(続く)

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