第2174回 モナコ、準決勝で敗れる (3)
ユベントスに連敗、キリアン・ムバッペ最年少ゴール

 6年前の東日本大震災、昨年の平成28年熊本地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■リーグ戦では首位を堅持するモナコ、ホームで強いユベントス

 前回の本連載ではモナコがチャンピオンズリーグ準決勝の第1戦でイタリアのユベントス相手にホームで0-2と敗れたことを紹介した。ホームの第1戦で0-2と敗れてからのアウエーでの大逆転は極めて難しい。
 フランスカップ準決勝でのパリサンジェルマン戦に続いて2週連続で平日の試合でリヨンは完封負けを喫した。しかし、週末に行われるリーグ戦では好調であり、5月6日のアウエーのナンシー戦では3-0と勝利し、1試合消化試合数が少ないながらも2位パリサンジェルマンに勝ち点3差をつけて首位を堅持している。
 逆転勝利を狙うモナコであるが、ユベントスのフランス勢に対する相性の良さは前々回の本連載で紹介したが、本拠地ユベントス競技場での強さについても触れないわけにはいかない。欧州カップ戦においてフランス勢に対するユベントスのホームでの戦績は実に11勝3分と無敗であり、モナコ戦は2戦2勝である。そしてユベントス競技場でユベントスは2015年8月のウディネーゼ戦以来ほぼ2年間の間負けていない。

■3バックに布陣を変えて戦うモナコ

 さらにモナコのファンを悲観させる状況が襲った。モナコでの第1戦、最大の収穫は31歳のモロッコ代表の右サイドDF、31歳のベテランのナビル・ディラーであった。絶妙なクロスを何度も送り、得点チャンスを作り出した。そのディラーが負傷により試合直前に欠場となる。そしてユベントスには第1戦では出場停止であったサミ・ケディラが戻ってきた。
 モナコのレオナルド・ジャルディム監督は3バックを採用、メンバーはGKはダニエル・スバシッチ、DFは右からアンドレア・ラッジ、カミル・グリック、ジェメルソン、MFは低い位置に3人、右からジブリル・シディベ、ティエムエ・バカヨコ、バンジャマン・マンディと並ぶ。そして攻撃的なMFは2人、ベルナルド・シウバとジョアン・モウティーニョのポルトガル代表コンビである。2トップは不動でキリアン・ムバッペとラダメル・ファルカオがゴールを狙う。
 一方のユベントスは先発の過半数が30歳以上とベテラン中心、第1戦同様、若いモナコと経験豊富なユベントスという構図になった。

■ダニエル・スバシッチが好セーブするもユベントスが2点先行

 試合は立ち上がりからモナコが積極的に攻め込むが、ゴールには至らない。10分にはユベントスのケディラが負傷退場するというアクシデントもあったが、次第にユベントスが盛り返してきた。22分にはユベントスの先発メンバーで最年少の25歳のパオロ・ディバラと第1戦のヒーローであるゴンサロ・イグアインがパスをつないでシュート、この決定的なピンチをモナコはグリックがクリアして防いだ。その直後にはユベントスのマリオ・マンジュキッチのシュートをクロアチア代表ではチームメイトであるスバシッチがセーブ、モナコは失点を許さない。
 しかし、先制点はユベントス、33分にGKのジャンルイジ・ブッフォンからのフィードをアレックス・サンドロ、ダニエル・アウベスとつないで、最後はマンジュキッチがゴールを決める。その後のユベントスの波状攻撃をスバシッチは次々と止めるが、前半終了間際の44分には守備の連係のミスからモナコはCKをユベントスに与えてしまう。ミラレム・ピアッチのCKをスバシッチはパンチングでクリアしたものの、待ち受けていたダニエル・アウベスがボレーシュート、モナコにとっては絶望的な2点目を決められてしまった。

■18歳のキリアン・ムバッペが一矢報いる

 残り45分で最低でも4得点が必要なモナコであったが、勝敗は別として希望はつないだ。前半は1本もゴール枠内にシュートを放つことができなかったが、69分にモナコはモウティーニョのCKをつないで、最後はムバッペがゴールを決める。チャンピオンズリーグの準決勝で18歳でのゴールは史上最年少記録である。
 モナコは1-2と敗れ、準決勝での敗退となった。しかし、ムバッペだけではなく若い選手主体のモナコ、近い将来、チャンピオンズリーグ制覇は夢ではないであろう。(この項、終わり)

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