第2229回 16年ぶりの優勝目指すデビスカップチーム(4)
英国に雪辱、2年連続で準決勝進出

 6年前の東日本大震災、昨年の平成28年熊本地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■2年前の優勝の立役者アンディ・マリーも欠場

 前回の本連載では4月初めに行われた英国との準々決勝に四銃士がそろって欠場したことを紹介したが、英国もナンバーワンのアンディ・マリーが負傷のため欠場となる。アンディ・マリーは1月の全豪オープンでは4回戦負け、休養を取るために1回戦のカナダ戦は欠場している。アンディ・マリーは一昨年のデビスカップでは1回戦から決勝までのすべてのラウンドに出場、11試合全勝という成績を残し優勝の立役者となった。英国がカナダを1回戦で破り、準々決勝でフランスと対戦することが決まった2月上旬にアンディ・マリーはフランス戦に出場する意思を示したが、結局負傷のため、欠場となる。
 この結果、英国のメンバーは、シングルスはダニエル・エバンス、カイル・エドマンド、ダブルスはジェミー・マリー、ドミニク・イングロットとなった。
 英国との試合、会場はルーアンのキンダーアリーナ、2010年に完成したばかりの体育館であり、室内に赤土を敷き詰めてクレーコートに仕立てた。2年前の対戦は芝生のコートで英国が勝利している。今度は得意のクレーコートでフランスは勝利を狙いたい。

■重責を果たしたルカ・プイユ

 第1試合にはフランスはルカ・プイユが登場する。フィンランドを出自とする23歳は大役がまわってきた。対するエドマンドは南アフリカ出身の22歳の選手である。世界ランキングは46位でまだツアーでの優勝はないが、2014年には慶應チャレンジャー国際に出場し、準優勝していることから日本の読者の皆様はよくご存じの選手であろう。デビスカップデビューは2年前の決勝の第1試合、2セットを連取したが、その後3セットを奪われて逆転負けしている。カナダ戦では1勝1敗である。
 試合は世界ランキングでも上回るプイユが地元の大声援を受けて優勢に試合を進めた。第1セットはプイユが7-5と競り勝つ。第2セットは6-6となりタイブレークとなる。プイユが競り勝って2セット連取する。第3セットはプイユが6-3と取り、フランスはストレートで第1試合を制す。

■久しぶり登場のジェレミー・シャルディも完勝

 第2試合にはフランスはジェレミー・シャルディが登場する。実にデビスカップは2011年のオーストリア戦以来6年ぶりの登場となり、国内での試合は初登場となる。対する英国のエバンスは世界ランキングは101位、2009年にデビスカップチーム入りして以来、コンスタントにキャリアを重ねてきた。試合はサーブ力に勝るシャルディがエバンスを圧倒する。第1セットを6-2と奪うと第2セットも6-3、さらに第3セットも6-3と3セットを連取、試合時間は1時間50分で2勝目をあげ、準決勝進出に王手をかけたのである。
 そしてシャルディはこの日、自らが9月16日に結婚式をあげると発表、デビスカップ勝利に花を添えた結婚発表となったが、9月16日はちょうどデビスカップの準決勝の日程と重なる。現時点でフランス国内で9番目の選手であるシャルディはお役御免と考えているのだろうか。

■ベテランペアのダブルスも勝利し、準決勝進出

 1回戦の日本戦に続き、金曜日のシングルスで1セットも落とさず連勝したフランス、土曜日は得意のダブルスである。ニコラ・マユとペアを組むのはジュリアン・ベネトー、35歳のベテランペアである。ベネトーは2012年のロンドンオリンピックではリシャール・ガスケと組んで銅メダル、2014年の全仏オープンではエドゥアール・ロジェ・バセランと組んで優勝しており、デビスカップチームでもダブルス中心に出場し、マユとペアを組んだことは1回、昨年のドイツ戦で勝利している。
 英国もダブルスの方がシングルスよりもランキングが高く、この試合は接戦となった。第1セットからタイブレークとなり、何とかフランスが取るが、第2セットは5-7と落としてしまい、今年初めてセットを奪われる。第3セット以降も接戦となり、第3セット、第4セットとも7-5でフランスが取り、フランスは3連勝で2年連続で準決勝進出を決めたのである。(続く)

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