第2233回 大詰めを迎えたワールドカップ予選(1)
最後の2試合に臨む24人

 6年前の東日本大震災、昨年の平成28年熊本地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■首位のフランスから4位のブルガリアまで本大会出場の可能性

 8月31日にオランダに4-0と快勝して、ワールドカップ出場に前進したかと思えたが、9月3日にはルクセンブルクにまさかのドローとなったフランス。この9月3日には2位のスウェーデンはアウエーでベラルーシに4-0と勝利、オランダもホームでブルガリアを3-1と下している。
 2試合を残した段階でグループAの順位は首位フランス(勝ち点17、得失点差+10)、2位スウェーデン(16、+11)、3位オランダ(13、+5)、4位ブルガリア(12、-5)、5位ルクセンブルク(5、-10)、6位ベラルーシ(5、-12)となっている。10月の2試合でグループAの全日程が終わるが、4位のブルガリアまでにワールドカップ出場の可能性がある。10月は7日と10日に試合が行われ、7日はブルガリア-フランス、スウェーデン-ルクセンブルク、ベラルーシ-オランダ、10日はフランス-ベラルーシ、オランダ-スウェーデン、ルクセンブルク-ベラルーシというカードである。
 フランスにとっては出場の可能性のかかるブルガリアを退ければ、本大会に向けた大きな一歩となる。

■選手選考に悩んだディディエ・デシャン監督

 この2試合に向けてフランス代表のディディエ・デシャン監督は9月28日に24人のメンバーを発表した。ちょうど前日と前々日には欧州各地でチャンピオンズリーグの試合が行われ、デシャン監督はパリにいたが、多くの代表選手が出場するパルク・デ・プランスで行われたパリサンジェルマン-バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)戦の観戦はせず、メンバー選考に専念した。デシャン監督の頭にあったのはルクセンブルク戦の取りこぼしである。得点力不足は前線のFWだけではなく、FWにボールを供給する側にもある。また、ルクセンブルク戦の引き分けというショックを払拭するために、メンバーの入れ替えも想定される。そして何よりもシーズンが本格化し、特に代表クラスの選手は所属チームだけではなくチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグにも出場しており、負傷している選手も少なくない。

■デシャン監督の選んだ24人

 このような状況を勘案したうえで選出した24人は以下のとおりである。GKはウーゴ・ロリス、スティーブ・マンダンダ、アルフォンス・アレオラ、DFはプレスネル・キンペンベ、クリストフ・ジャレ、レイバン・クルザワ、ジブリル・シディベ、ローラン・コシエルニー、サミュエル・ウムティティ、ルカ・ディーニュ、ラファエル・バラン、MFはアドリアン・ラビオ、ブレーズ・マツイディ、コランタン・トリッソ、ムーサ・シッソコ、エンゴロ・カンテ、FWはアントワーヌ・グリエズマン、オリビエ・ジルー、アレクサンドル・ラカゼット、キングスレイ・コマン、ディミトリ・パイエ、フローリアン・トーバン、トマ・ルマール、キリアン・ムバッペという陣容である。

■負傷のレイバン・クルザワに代わりジョルダン・アマビを代表に初招集

 メンバー選考の段階で主に話題となったのが、シッソコの復帰である・中盤の要であるポール・ポグバは今回は負傷で欠場している。所属するイングランドのトットナム・ホットスパーで好調であり、2016年の欧州選手権決勝での活躍は記憶に新しい。そして守備陣についても左サイドのバンジャマン・マンディが候補になったが、所属するマンチェスター・シティのクリスタルパレス戦で負傷してしまう。また、オランダ、ルクセンブルクとの連戦時に招集が話題になったウスマン・ダンベレも負傷でリストから外れる。
 攻撃陣にパスを供給する選手としては左サイドが課題となる。パイエ、ルマールとともにイングランドのマンチェスター・ユナイテッドのアントニー・マルシャルも候補に挙がったが、パイエとルマールに落ち着いた。
 合宿開始後にクルザワが負傷し、デシャン監督はマルセイユのジョルダン・アマビを代表に初招集する。所属するマルセイユでは同じ左サイドにパイエがいるのである。(続く)

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