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        <title>J.P.モアンのフランス・サッカー幻想交響曲</title>
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        <description>1998年ワールドカップと2000年欧州選手権を制したフランス・サッカー。その華麗さと壮観さはエクトール・ベルリオーズの名曲「幻想交響曲」を連想させる。幻想交響曲の第一楽章は「夢と情熱」、そして第二楽章は「舞踏会」。このすばらしい調べにのってフランス・サッカーを語ろう。 J.P.Moins</description>
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        <copyright>Copyright 2012</copyright>
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            <title>第1395回　フランスリーグ、フィナーレ(1)</title>
            <description><![CDATA[　昨年3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。</p>
<h2>■前半戦の上位陣が最後まで上位を争う</h2>
<p>　フランスリーグもいよいよ終盤を迎え、5月20日の最終節でシーズンが終了する。今季のフランスリーグについては本連載第1339回から第1341回にかけて前半戦の戦いとパリサンジェルマンが首位で折り返したことを紹介したが、その後の動きを今回から紹介しよう。<br />
　さて、フランスリーグは前半戦の第19節を終えた時点で首位がパリサンジェルマンで勝ち点40、勝ち点3差でモンペリエが2位である。さらに勝ち点36で前年の二冠チームのリール、勝ち点35でリヨン、勝ち点32で5位にレンヌとなり、ここまでが首位と勝ち点差で8以内であり、この5チームがシーズン終盤まで順位を落とすことなく上位争いを続けてきた。</p>
<h2>■パリサンジェルマン、後半戦は3連勝でスタート</h2>
<p>　18年ぶりの優勝をめざす秋の王者パリサンジェルマンの後半戦は1月14日にトゥールーズをパルク・デ・プランスに迎えて再開した。ブラジル代表のネネ、アルゼンチン代表のハビエル・パストーレの活躍で3点を奪ったパリサンジェルマンは3－1と幸先良いスタート、続く第21節のブレスト戦は1－0、第22節のエビアン戦は3－1と後半戦のリーグ戦は3連勝する。また、得意のフランスカップでもベスト32決定戦、ベスト16決定戦と難なく勝ち進み、首位の座をキープする。</p>
<h2>■オリビエ・ジルーの活躍で驚異の成績を残すモンペリエ</h2>
<p>　このようにパリサンジェルマンは2012年になってからは好成績を残してきたが、それ以上の成績を残したのがモンペリエである。<br />
　前半戦の最終戦のエビアン戦を2－4と落とし、パリサンジェルマンに首位を奪われたモンペリエは後半戦最初の第20節は4位リヨンと対戦する。得点ランキングトップのオリビエ・ジルーが活躍し、前半からオーバーヘッドキックでリヨンのゴールを襲い、後半62分に今季14点目を決めて1－0と勝利する。ジルーはこの段階で得点ランキングでは2位集団に5点という大差をつける。第21節のアウエーのニース戦はスコアレスドローかと思われた90分にジルーが得点を決めて連勝する。第22節のブレスト戦も1－0で3連勝、パリサンジェルマンとの勝ち点差を3のままキープする。<br />
　そして第23節はパリサンジェルマンの前日に試合を行い、ブレスト相手に前半は無得点であったが、後半に入り53分にユネス・ベルアンダがPKを決めて先制すると、その後はジルーが活躍する。64分にはジルーがレミ・カベラをアシストして追加点、67分にはジルー自身がゴールを決めて3－0と勝利する。ジルーはこの試合で今季16点目の得点を記録したが、これはモンペリエのチーム新記録であり、全日程の6割しか消化していない段階でジルーはチームの最多得点記録を更新してしまったのである。</p>
<h2>■2012年無敗同士で首位攻防戦を迎える</h2>
<p>　これでモンペリエは勝ち点49でパリサンジェルマンと並び、得失点差は＋22となり、＋19のパリサンジェルマンを3点上回り暫定首位となった。
また、モンペリエもフランスカップではパリサンジェルマン同様勝ち進み、3連勝、2012年に入ってからの戦績は7戦全勝である。<br />
　モンペリエよりも1日遅く第23節を迎えたパリサンジェルマンはアウエーでニースと対戦する。19位と降格圏内にあるニースであるが、モンペリエ戦同様、上位相手にゴールを許さず、パリサンジェルマンは最後までニースのゴールネットを揺らすことなく、2012年になって6戦目で初めて勝利することができなかった。パリサンジェルマンは勝ち点1を上積みして辛うじて首位をキープする。<br />
　寒波のためこの時期のフランス国内のサッカーは大幅にスケジュールが変更となり、パリサンジェルマンは2月15日にフランスカップのベスト8決定戦でディジョンと対戦し、1－0とモンペリエ同様ベスト8入りする。<br />
　2012年になって7連勝のモンペリエと6勝1分のパリサンジェルマン、リーグ戦で勝ち点1差の首位攻防戦は2月19日、パルク・デ・プランスでキックオフされたのである。（続く）</p>

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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">フランスリーグ</category>
            
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">オリビエ・ジルー</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">パリサンジェルマン</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">モンペリエ</category>
            
            <pubDate>Fri, 18 May 2012 13:50:51 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>第1394回　欧州選手権に向けて代表候補を発表(2)</title>
            <description><![CDATA[　昨年3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。</p>
<h2>■15人のフランスリーグ勢を選出</h2>
<p>　6月に開幕する欧州選手権の代表23人の選出に向けて、国外のクラブに所属している12人の選手を候補として5月9日に発表したが、それに引き続き、国内のクラブの選手15人のリストをローラン・ブラン監督は5月16日に発表した。<br />
　GKはウーゴ・ロリス（リヨン）、スティーブ・マンダンダ（マルセイユ）、セドリック・カラッソ（ボルドー）の3人、DFはアントニー・レベイエール（リヨン）、マチュー・ドビュッシー（リール）、マプー・ヤンガ・エムビワ（モンペリエ）の3人、MFはアルー・ディアラ、ヤン・エムビラ（レンヌ）、ブレーズ・マツイディ（パリサンジェルマン）、ヨアン・グルクフ（リヨン）、マルバン・マルタン（ソショー）の5人、FWはオリビエ・ジルー（モンペリエ）、ジェレミー・メネス（パリサンジェルマン）、ロイック・レミー（マルセイユ）、マチュー・バルブエナ（マルセイユ）の4人である。</p>
<h2>■リーグ首位のモンペリエから久しぶりに2人が選出</h2>
<p>　マルセイユから4人、リヨンから3人、パリサンジェルマン、モンペリエから2人ずつ、ボルドー、リール、レンヌ、ソショーから1人ずつ選出されている。<br />
　フランスリーグで首位を走るモンペリエからはジルーに加え、ヤンガ・エムビワが選ばれた。ヤンガ・エムビワは国外組を含めても唯一の初招集となった選手である。モンペリエからは1996年にブルーノ・マルティニが選出されて以来、代表チームに招集される選手がいなかったが、昨年ジルーが15年ぶりの代表入りを果たす。そして今回ヤンガ・エムビワとジルーが選出されたが、このまま2人が代表入りすると、モンペリエからはエリック・カントナと現在代表監督のブランが名を連ねた1990年以来20年ぶり以上にモンペリエから複数の選手が代表入りすることになる。<br />
　ブラン監督はモンペリエでプロとしてのスタートを切り、モンペリエを1991年に去るまで、モンペリエで選手生活のキャリアの中で最も長く過ごした。実はブランはモンペリエで84得点をあげており。モンペリエの歴代最多得点王である。</p>
<h2>■唯一の初招集となるマプー・ヤンガ・エムビワ</h2>
<p>　ヤンガ・エムビワは中央アフリカ共和国の首都バンギの出身の23歳である。中央アフリカは1960年にフランスから独立し、パリではペルシャン通りにある大使館が有名であるが、サッカーの世界では人材を輩出しておらず、近年のワールドカップやアフリカ選手権では棄権が多く、フランスのサッカーファンにとってもなじみのない国である。<br />
　バンギ出身のヤンガ・エムビワは8歳で南仏に家族とともに移住した。モンペリエの下部組織で育ち、クラブの生え抜きという点ではブラン監督と同じである。23歳にしてクラブの主将を任され、守備位置はストッパー、実は9日に選出した選手のうち、ストッパーのユーネス・カブール（イングランド：トットナム）が負傷のため代表から外れている。そのような要因もあり、ヤンガ・エムビワが代表入りしているが、リーグ戦ではライバルのパリサンジェルマンのママドゥ・サコをおさえて代表入りした。現在はストッパーであるが両サイドのDFも可能であるため、欧州選手権のような大会には非常に重宝されるポリバレントな選手である。<br />
　近年のフランス代表のウィークポイントがこのストッパーであるが、偉大なるストッパーであったブラン監督の期待に応えることができるであろうか。</p>
<h2>■選ばれなかったベテラン選手たち</h2>
<p>　今回のメンバー選出の特徴的な点は、ブラン監督がこの1年ほど代表にカムバックさせたベテラン選手が選から漏れたことである。例えばルイ・サア（33歳）、ジブリル・シセ（30歳）などは候補リストの段階で外れており、ベテランの力よりは若手選手の勢いにかけようというブラン監督の意図が見える。<br />
　さて、フランス代表の26人の候補選手たちは18日にクレールフォンテーヌに集結、27日にバランシエンヌでアイスランドと親善試合を行い、29日に23人メンバーを最終的に決定するのである。（この項、終わり）</p>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">欧州選手権</category>
            
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ストッパー</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">マプー・ヤンガ・エムビワ</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">モンペリエ</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ユーネス・カブール</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ローラン・ブラン</category>
            
            <pubDate>Thu, 17 May 2012 20:09:51 +0900</pubDate>
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        <item>
            <title>第1393回　欧州選手権に向けて代表候補を発表(1)</title>
            <description><![CDATA[　昨年3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。</p>
<h2>■5月9日に国外のクラブの候補選手を発表</h2>
<p>　シーズンも佳境を迎え、フランスのクラブにとって残るタイトル争いはリーグ戦だけとなった。6月からは4年に1回、オリンピックイヤーに行われる欧州選手権が行われる。今年もチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグで上位に進出できなかったフランスのサッカーファンは、ポーランドとウクライナで行われる欧州選手権での代表チームの活躍を今から楽しみにしている。<br />
　シーズン終了後の6月8日に開幕する欧州選手権に向けて各チームは5月29日に最終メンバーを発表するが、ローラン・ブラン監督は5月9日に国外のクラブに所属している選手12人を候補として先行して発表した。</p>
<h2>■他国よりもリーグ終了の遅いフランスリーグ</h2>
<p>　フランスリーグは5月20日の日曜日に全日程が終了するが、フランス代表選手が所属する欧州の強国のリーグの日程はこれよりも早く終了するところが多い。イングランドのプレミアリーグ、イタリアのセリエA、スペインのリーガエスパニョーラは1週間早い5月13日、そしてドイツのブンデスリーガは2週刊早い5月5日に最終節が行われる。これらのリーグは、5月19日に決勝が行われるチャンピオンズリーグの決勝に自国のクラブが進出することを想定しているといえよう。しかし、もちろんこの早目の日程終了は欧州選手権に出場する選手にとっては好都合であろう。<br />
　フランス代表となる選手を抱えるクラブがシーズン終了後に行う親善試合にフランス代表選手を帯同させないこと、十分に休養を取らせることなどを目的に国外のクラブの選手を先にリストアップしたわけである。</p>
<h2>■12人の国外組のリスト</h2>
<p>　その国外組の中から12人の選手が選ばれた。DFはフィリップ・メクセス（イタリア：ACミラン）、アディル・ラミ（スペイン：バレンシア）、ユーネス・カブール（イングランド：トットナム）、パトリス・エブラ（イングランド：マンチェスター・ユナイテッド）、ガエル・クリシー（イングランド：マンチェスター・シティ）、ローラン・コシエルニー（イングランド：アーセナル）の6人、MFはヨアン・カバイエ（イングランド：ニューカッスル）、フローラン・マルーダ（イングランド：チェルシー）、サミール・ナスリ（イングランド：マンチェスター・シティ）の3人、FWはフランク・リベリー（ドイツ：バイエルン・ミュンヘン）、カリム・ベンゼマ（スペイン：レアル・マドリッド）、ハテム・ベンアルファ（イングランド：ニューカッスル）の3人である。<br />
　所属リーグはイングランドのプレミアリーグが8人、スペインのリーガエスパニョーラが2人、イタリアのセリエAとドイツのブンデスリーガがそれぞれ1人である。この12人全員が欧州選手権のメンバーとしてエントリーされるわけではないが、ほぼ半数の選手が国外のクラブに所属することになろうであろう。</p>
<h2>■南アフリカ組以外で戦った2010年8月以来の招集となるハテム・ベンアルファ</h2>
<p>　この中で最大の驚きはベンアルファであろう。チュニジア系のベンアルファは天才少年と注目を集め、若干15歳で黄金時代が始まったばかりのリヨンとプロ契約する。17歳で1部リーグの試合に出場し、2006年にはドイツワールドカップに出場するチュニジア代表からも声がかかったが、辞退している。ドイツワールドカップ後の2007年10月の欧州選手権予選のフェロー諸島戦で代表にデビューし、相手が弱く、6－0と大勝した試合だったとはいえ、代表デビュー戦でゴールを決めている。2008年の欧州選手権までに予選3試合、親善試合3試合に出場したが、スイスとオーストリアで行われた欧州選手権の本大会のリストから漏れている。<br />
　その後は代表から招集されることがなかったが、1度だけチャンスが訪れた。2010年のワールドカップで大会期間中に練習をボイコットした選手は処分を受け、2010年8月のノルウェーとの親善試合は「南アフリカ組」以外で編成しなくてはならなくなった。このときにベンアルファはほぼ2年ぶりに代表に招集されている。この試合は1－2と敗れたが、フランスの1点はベンアルファのゴールである。<br />
　2010年にマルセイユからニューカッスルに移籍したが、移籍直後の10月に骨折し、ほぼ1年後の2011年9月に久しぶりに試合に出場しており、今季は26試合に出場し、代表の候補メンバーに入ったのである。（続く）</p>
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            <link>http://www.jpmoins.com/column/no1393.html</link>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">欧州選手権</category>
            
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ハテム・ベンアルファ</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">代表候補</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">国外</category>
            
            <pubDate>Mon, 14 May 2012 16:06:49 +0900</pubDate>
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        <item>
            <title>第1392回　2012年フランスカップ決勝(4)</title>
            <description><![CDATA[　昨年3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。</p>
<h2>■史上初の快挙を目指すクビリー、取りこぼしの少ないリヨン</h2>
<p>　ナショナルリーグのクビリーはナショナルリーグのチームとしては1996年のニーム、2001年のアミアンに続き、史上3度目のことであるが、これまでの2チームはいずれも決勝で敗れており、クビリーは史上初の快挙を目指す。そしてクビリーの決勝進出は1927年以来85年ぶりのことであるが、85年ぶりの決勝進出はもちろんフランスカップ史上最も間隔の離れた決勝進出である。<br />
　クビリーとリヨンとは1度だけフランスカップで対戦したことがある。1968年3月10日に行われたベスト8決定戦、この試合でクビリーはダニエル・オルラビルのあげたゴールで1－0と勝利している。またクビリーは今年のフランスカップではマルセイユとレンヌという1部勢を倒しているが、2年前もレンヌとブローニュ・シュール・メールという当時の1部勢を倒し、現在フランスカップでは1部勢相手に4連勝中である。<br />
　4年ぶりのタイトルを目指すリヨンであるが、フランスカップでの取りこぼしは少なく、3部に相当するリーグのチームに負けたのは1993年のポン・サン・エスプリ戦が最後であり、20年近く3部勢以下のクラブには負けておらず、現在7連勝中である。</p>
<h2>■サッカーのテレビ中継が60周年となるフランス</h2>
<p>　さて、4月28日の決勝戦がキックオフされる。スタンドには現在のニコラ・サルコジ大統領、そしてサッカー選手に高率の税金を課すとして物議をかもしたフランソワ・オランド候補、1週間後に決選投票を迎えるもう1つのファイナリストの姿も見える。<br />
　8万大観衆のほとんどは黄色と黒のクビリーの応援に回り、リヨンは脇役に追いやられてしまう。この一戦はフランス国内だけではなく世界各国にテレビ中継されるが、今年はフランスでサッカーのテレビ中継が始まってちょうど60年、1952年5月4日、フランスカップ決勝のニースとボルドーの試合がフランスでのサッカーの初めてのテレビ中継であるが、当時はテレビ受像機はわずか8万台、おそらくコロンブ競技場に集まったファンは6万人以上であるから、恐らくはテレビで観戦した人口よりもスタジアムで直接観戦した人のほうが多かったであろう。まさに隔世の感である。</p>
<h2>■クビリーの健闘も序盤だけ、リヨン完璧な試合運び</h2>
<p>　国内外で注目の一戦の笛を吹くのは今季で引退を表明している45歳のエルベ・ピッチリロ氏、クビリーのキックオフで始まりいきなりクビリーはCKのチャンスを得る。また、試合の序盤はクビリーもパスを回し、黄色と黒の大応援団が「オレ！」の掛け声をスタッド・ド・フランスにこだまさせる。しかしクビリーの検討も序盤だけであった。この一戦にかけるリヨンの執念がすべてにおいて勝る試合であった。今季のリヨンの得点源はアルゼンチン人のリサンドロ・ロペスとバフェタンビ・ゴミスである。この2人でリーグ戦ではチームの半分以上の得点を挙げている。この日も1トップにゴミス、左のウイングにリサンドロ・ロペスを配し、右のウイングには急成長中のアレクサンドル・ラカゼット、そして攻撃的MFの中央にはヨアン・グルクフという万全の態勢のリヨンが終始試合を支配する。クビリーはなすすべもなく守勢一方に追いやられてしまう。</p>
<h2>■スタッド・ド・フランスでの長い沈黙を破ったリサンドロ・ロペスのゴール</h2>
<p>　そしてリヨンがクビリーのゴールを始めて脅かしたのは24分のことであった。ラカゼットのシュートが枠をとらえる。実はリヨンはリーグカップ決勝のマルセイユ戦では延長まで戦ったが、枠内のシュートがなく、実に2試合目で初めての枠内シュートであった。そして、脇役に回ってしまったリヨンの初ゴールが生まれたのは28分のことであった。今季リーグ戦でも得点を重ね、フランスカップでも5試合に出場し6得点というリサンドロ・ロペスがゴールを決める。<br />
　クビリーは完全にリヨンに封じられてしまい、無得点に終わる。リヨンは1店という最少得点を危なげなく守りきり、二冠を獲得した2008年以来、5度目のフランスカップの勝者となった。<br />
　2000年代に入ってリーグ戦では無敵を誇ったリヨン、2007-08シーズンを最後に国内外のタイトルから見放されていたが、4年ぶりのタイトルを獲得したのである。（この項、終わり）</p>
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            <link>http://www.jpmoins.com/column/no1392.html</link>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">フランスカップ</category>
            
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">クビリー</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">バフェタンビ・ゴミス</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">リサンドロ・ロペス</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">リヨン</category>
            
            <pubDate>Tue, 08 May 2012 19:07:18 +0900</pubDate>
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            <title>第1391回　2012年フランスカップ決勝(3)</title>
            <description><![CDATA[　昨年3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。</p>
<h2>■チャンピオンズリーグ出場が遠のいたリヨン</h2>
<p>　ナショナルリーグのクビリーと1部のリヨンの顔合わせとなったフランスカップの決勝であるが、ナショナルリーグのクビリーの快進撃にファンは注目し、フランスを代表するビッグクラブの1つであるリヨンも影が薄くなっている。前回の本連載でリヨンは2週間前のリーグカップ決勝でマルセイユに延長戦の末敗れたことを紹介したが、この直後に行われたリーグ戦のトゥールーズ戦でも0－3と完敗している。このトゥールーズ戦での敗北により、リヨンはリーグ戦の順位は4位のままであるが、3位のリールと勝ち点の差が6に開いてしまった。リヨンは続くロリアン戦でも前半は1－2とリードを許し、後半に逆転したものの、来季のチャンピオンズリーグ出場のためになんとか3位以内に入りたいところである。</p>
<h2>■フランスカップ優勝に付随するシーズン後のタイトル</h2>
<p>　フランスカップ優勝に付随するシーズン後の大会への参加について紹介しよう。フランスリーグからは上位3チームがチャンピオンズリーグ、4位のチームがヨーロッパリーグに出場できる。さらにフランスカップとリーグカップの勝者はヨーロッパリーグに出場できる。<br />
　もし、現在リーグ4位のリヨンがリールを逆転してリーグ戦で3位になった場合、フランスカップ決勝でクビリーが敗れたとしてもフランスカップの準優勝チームとして来季のヨーロッパリーグに出場することができる。<br />
　一方、リーグ戦の優勝争いはモンペリエとパリサンジェルマンに絞られたが、リーグ戦の優勝チームとカップ戦の優勝チームで争われるチャンピオンズトロフィーが今年は7月28日に米国のニューヨークで行われる。しかしこのチャンピオンズトロフィーはプロチームしか出場することができず、カップ戦勝者として決勝戦の結果に関係なくリヨンが出場することになる。<br />
　しかし、両チームともフランスカップ決勝で勝利してこれらのタイトルに臨みたいところである。</p>
<h2>■アマチュアチームに巨額の富をもたらしたフランスカップの快進撃</h2>
<p>　そして、85年ぶりに決勝に進出したクビリーに対する関心は高い。クビリーは年間予算わずか190万ユーロで、1億5000万ユーロのリヨンのほぼ80分の1の予算のアマチュアクラブである。26人の選手のうち、クラブと契約を結んでいるのは14人、それ以外の12人はアマチュアである。契約選手の場合はクラブから給与が支給されるが、それ以外に勝利給（1勝につき180ユーロ）、引き分け給（1引き分けにつき90ユーロ）がクラブから支給される。アマチュア選手の場合、給与はもらえないが、勝利給、引き分け給は契約選手と同様に同額を受け取ることができる。スポンサーには自動車保険ではフランス国内の学生に人気を誇るマットミュット、スーパーマーケットのルクレール、そしてクラブが遠征する際に使用するバスを所有するベオリアという企業が名を連ねている。<br />
　そのようなクラブにとってこのフランスカップでの快進撃は思わぬ収入をもたらしている。主催者であるフランスサッカー協会からの支援金は100万ユーロを超えた。さらに入場料収入に関しても主催クラブに入場料の25％がまず入り、経費を除いた残りを出場チームで半分ずつに分配するようになっている。ベスト16決定戦、ベスト8決定戦、準々決勝、準決勝を主催したクビリーは、80万ユーロがクラブの収入になっており、フランスカップだけで通常の年間予算に近い収入を記録している。</p>
<h2>■高まるファンの期待、バス120台でスタッド・ド・フランスへ</h2>
<p>　準々決勝のマルセイユ戦あたりからファンのボルテージも高まり、試合ごとに製作する1枚5ユーロのマフラーが、マルセイユ戦では1000枚、レンヌ戦では500枚売れ、決勝戦では1万2000枚販売され、このマフラーは1枚につき1ユーロがクラブの懐に入る仕組みになっている。<br />
　前述のとおり、スポンサー企業にバス会社があることからこのノルマンディーからサンドニまでの応援バスツアーの料金はわずか5ユーロと格安である。そして4月28日の決勝戦の日、クビリーからバス120台を連ねた大応援団がスタッド・ド・フランスを目指すのである。（続く）</p>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">フランスカップ</category>
            
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">アマチュアチーム</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">クビリー</category>
            
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            <pubDate>Fri, 04 May 2012 13:08:28 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>第1390回　2012年フランスカップ決勝(2)</title>
            <description><![CDATA[　昨年3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。</p>
<h2>■オランド－サルコジの戦いと似た構図のクビリー－リヨン戦</h2>
<p>　大統領選挙の第1回投票と決選投票の中間の週末に行われる今年のフランスカップ決勝、前回の本連載で紹介したとおり、第1回投票で首位の新人の社会党のフランソワ・オランド候補は地元のクビリー支持を打ち出し、第1回投票で2位に甘んじた現職大統領のニコラ・サルコジ候補は中立という態度をとっている。大統領選挙ではチャレンジャーのオランド候補が勢いでは勝り、フランスカップの決勝も3部に相当するナショナルリーグから勝ち上がってきたクビリーにフランス国民の注目が集まっている。<br />
　対するリヨンは前回の本連載で紹介したとおり、2008年にはリーグ7連覇を達成し、フランスカップと合わせて二冠を獲得したが、その後タイトルから見放されている。これは5年前には圧倒的な人気で大統領に就任したものの、その後人気が低迷しているサルコジ大統領と、この3年間タイトルから遠ざかっているリヨンを重ね合わせてみるフランス国民は少なくない。</p>
<h2>■直近の延長戦で連敗しているリヨン</h2>
<p>　このようにオランド－サルコジの決選投票と、クビリー－リヨンの決勝戦の対立の構図の類似性が今回のフランスカップの決勝戦を盛り上げているが、クビリーとリヨンには対照的な点がある。<br />
　それはカップ戦特有の延長戦での両チームの今季の戦績である。リヨンは2週間前の4月14日に行われたリーグカップ決勝では延長戦の末、マルセイユに0－1と敗れている。また、リヨンはチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦のアポエル・ニコシア（キプロス）戦でも第1戦、第2戦とも同じスコアになり、3月7日に行われた第2戦は延長戦にもつれ込み、結局PK戦で敗れ去っている。リヨンは今季延長戦を4試合戦ったが、フランスカップのベスト8決定戦のボルドー戦（2月8日）とリーグカップの準決勝のロリアン戦（1月31日）には勝利しており、2勝2敗という成績であるが、直近の2試合は涙を飲んでいる。</p>
<h2>■フランスカップ9試合中6試合が延長戦だったクビリー</h2>
<p>　一方のクビリーはチャンピオンズリーグもリーグカップも出場しておらず、延長戦があるのはフランスカップだけである。しかし、このフランスカップはクビリーにとって延長戦の連続であった。クビリーは5回戦から参戦し、準決勝まで9試合を戦っている。5回戦と6回戦はノルマンディー地区のチームで争われたが、初戦となる5回戦から延長戦で勝利を得ている。6回戦のパシー・シュール・ウール（CFA）戦は90分間の戦いで勝利したが、全国レベルになった7回戦は7部リーグに相当するPHのRCクレルモン相手に延長戦になり5－2と振り切り、8回戦は5部リーグに相当するCFA2部のフェイニエと対戦し、延長戦でも決着がつかず、PK戦で勝利している。年が明けてベスト32決定戦は6部リーグに相当するDHのレンヌTAと120分間戦って両チーム無得点でPK戦となり、勝利している。<br />
　ベスト16決定戦は2部のアンジェ戦、今大会で初めて格上のチームと対戦し2－0と90分で勝利している。ベスト8決定戦は同じナショナルリーグ勢のオルレアンと対戦、この試合も90分戦って0－0、延長戦で2点奪って勝利している。そして準々決勝はマルセイユとの延長の戦いを3－2と競り勝ち、準決勝のレンヌ戦は90分間で2－1と勝利している。すなわち、フランスカップ9試合のうち6試合は延長戦となり、延長戦までもつれ込んだ6試合すべてで延長戦あるいはPK戦で勝利をものにしているという驚異のチームである。</p>
<h2>■延長戦での戦績が対照的な両チーム</h2>
<p>　単純に1部のビッグクラブ対3部のアマチュアチームというだけではなく、ノックアウト方式の試合につきものの延長戦での戦いぶりも対照的である。もちろん決勝戦も延長戦やPK戦にもつれ込む可能性は少なくない。その時にリヨンがチャンピオンズリーグのアポエル・ニコシア戦の2週間前のマルセイユ戦の悪夢から立ち直ることができるだろうか、そしてクビリーが7試合目の延長戦勝利をつかむだろうか。超満員となったスタッド・ド・フランス、いよいよキックオフである。（続く）</p>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">フランスカップ</category>
            
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">クビリー</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">リヨン</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">延長戦</category>
            
            <pubDate>Wed, 02 May 2012 23:59:54 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>第1389回　2012年フランスカップ決勝(1)</title>
            <description><![CDATA[　昨年3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。</p>
<h2>■対照的なプロフィールのリヨンとクビリー</h2>
<p>　前回まで紹介したリーグカップから2週間後、スタッド・ド・フランスにまた大観衆が戻ってきた。4月28日にフランスカップの決勝が行われる。本連載の第1382回から第1386回で紹介したとおりリヨンと3部に相当するナショナルリーグのクビリーが決勝に進出した。<br />
　史上5チーム目となる3部に相当するリーグ以下から決勝に進出したクビリーは今大会の注目の的である。これまで紹介しているとおり、近年のフランスカップではしばしば上位陣を倒しており、実績を積んでの決勝進出である。今季も準々決勝でマルセイユ、準決勝でレンヌを破った。<br />
　一方、リヨンは2000年代に入ってからのリーグ7連覇のイメージが強いが、2008年にリーグとフランスカップの二冠を獲得してからは実はタイトルとは無縁、過去3シーズンはタイトルを獲得することができず、久しぶりのタイトル獲得なるかと思われた2週間前のリーグカップ決勝では延長の末、マルセイユに0－1と敗れている。</p>
<h2>■フランスカップ決勝前後に行われる大統領選挙の2度の投票</h2>
<p>　そして、今年は5年に1度の大統領選挙の年である。本連載第1381回では大統領選挙の第1回投票の前の情勢について紹介したが、日本の皆様もご存じのとおり、4月22日に行われた第1回投票には10人の立候補者の中で争われ、過半数を獲得した候補はいなかった。第1回投票で得票率28.63％の社会党のフランソワ・オランド候補と、得票率27.12％の現職で国民運動連合のニコラ・サルコジ候補という上位2候補による決選投票が5月6日に行われる。<br />
　フランスカップ決勝には伝統的に現職大統領が臨席するが、今年の場合、現職のサルコジ大統領だけではなく、翌週の決選投票を控えるオランド候補もスタッド・ド・フランスで観戦すると表明、まさにもう1つの決勝戦が繰り広げられたのである。</p>
<h2>■クビリー支持を明確にしたフランソワ・オランド、中立を表明したニコラ・サルコジ</h2>
<p>　右派のサルコジ候補は今回の選挙戦の争点として経済成長を訴えているのに対し、左派のオランド候補は雇用創出、富裕層への課税強化を政策として掲げている。サルコジ候補はオランド候補の政策が実現すれば、高給取りであるフランスのスポーツ選手は国外に流出してしまうと反論、決選投票での逆転を狙う。サルコジ候補がビッグクラブであるならば、オランド候補は予算規模も少ないアマチュアクラブ、まさに今回のフランスカップ決勝と同じ構図である。<br />
　さらにオランド候補はルーアン出身である。ルーアンといえば本連載の読者の方はクビリーが準々決勝でマルセイユを迎えた場所であることを思い出されるであろう。オランド候補は決勝戦を前に同じノルマンディのクビリー支持を打ち出したのである。<br />
　一方、サルコジ候補はパリ近郊の出身でありパリサンジェルマンのファンとして知られているが、今回の決勝戦を前に中立的な立場をとると表明している。そして重要なことを忘れてはならない。もう1つのファイナリストであるリヨンからも市長が観戦に来る。リヨン市長はジェラール・コロンである。コロン市長は今回春の叙勲で旭日中綬章を受章したことから日本の皆様もよくご存じであろうが、社会党員である。もう1つの決勝戦で現職のサルコジ大統領は厳しい戦いとなったのである。</p>
<h2>■政財界の要人が一堂に会した今年のフランスカップ決勝</h2>
<p>　サルコジ、オランド両候補だけではなく、両陣営から多くの政治家がこのフランスカップ決勝のスタンドに陣取り、テレビカメラもピッチの中だけではなく、スタンドのスーツ姿の政治家の姿を映し出すことが多いのが今年の特徴である。決選投票1週間前とあって土曜日の夜のパリ近郊に左右の政治家が終結した。<br />
　このように政界はスタッド・ド・フランスが選挙戦の舞台となった。しかし、フランスの大物財界人の中にはこの夜スタッド・ド・フランスに背を向け、TGVに乗って一路ロンドンを目指し、WiFiの設置された車内から重要なビジネスレターを送り続けた姿もあった。経済政策に限界を感じている国民の姿を象徴しているといえよう。（続く）</p>
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            <link>http://www.jpmoins.com/column/no1389.html</link>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">フランスカップ</category>
            
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">クビリー</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ジェラール・コロン</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ニコラ・サルコジ</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">フランソワ・オランド</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">リヨン</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ルーアン</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">大統領選挙</category>
            
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            <pubDate>Mon, 30 Apr 2012 18:24:40 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>第1388回　マルセイユ、リーグカップ3連覇(2)</title>
            <description><![CDATA[　昨年3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。</p>
<h2>■決勝戦直後のトゥールーズ戦が気になるリヨン</h2>
<p>　4月14日のリーグカップ決勝、フランスカップの決勝に進出したばかりのリヨンと不調ながらも3連覇を狙うマルセイユ、ビッグクラブ同士の顔合わせとなった。リヨンはリーグカップあるいはフランスカップの決勝で勝利すれば来季のヨーロッパリーグ出場となる。そしてリーグ戦では4位、このままでいけばヨーロッパリーグの出場権を得ることになるが、リーグ戦での順位をあげて何とかチャンピオンズリーグに出場したいところである。第31節目で終了したリーグ戦でリヨンは3位リールとの勝ち点差は3である。そしてヨーロッパリーグにはリーグ4位のチームが出場することができるが、このヨーロッパリーグ出場を狙う5位のトゥールーズはリヨンと勝ち点3差であり、リーグカップ決勝の4日後の1月18日にリヨンとトゥールーズはリーグ戦で対戦することになる。リヨンは直後にトゥールーズ戦が控えているため、もしこのリーグカップで優勝しても試合直後に祝勝会を行わず、すぐにリヨンに飛行機で戻ると発表している。また、このリヨン－トゥールーズ戦を前にしてリヨンがリーグカップ決勝に勝利して来季のヨーロッパリーグ出場を確定すれば、リーグ戦5位のチームがヨーロッパリーグの出場権を得ることになる。そういう点でリヨンは目の前のタイトルだけではなく、来季の欧州カップの出場権、直後のトゥールーズ戦とこのリーグカップ決勝に思いめぐらすことは多い。</p>
<h2>■リーグカップに優勝し、リーグ戦での復調を期すマルセイユ</h2>
<p>　一方のマルセイユであるが、リーグ戦では順位を大幅に下げてしまい、フランスカップでも決勝に進出したクビリーに敗れており、このリーグカップは唯一獲得の可能性のあるタイトルであるとともに、来季のヨーロッパリーグの出場のラストチャンスである。そして前回の本連載でも紹介したように、2年前にリーグカップを獲得したマルセイユはリーグ戦で勢いをつけて逆転優勝している。3月以降リーグ戦でわずか勝ち点1のマルセイユはこのリーグカップで復調のきっかけをつかみたいところである。</p>
<h2>■クラブチームではタイトルと無縁のウーゴ・ロリス</h2>
<p>　試合はこのリーグカップ決勝にかける両チームの意気込みの差が明確になったといえるであろう。リヨンは負傷で出場が危ぶまれていたストッパーのクリスがやはり先発メンバーから外れ、サムエル・ウムティティが先発する。一方のマルセイユも選手を入れ替え、ストッパーにはニコラ・ヌクルを起用する。前半はこの両ストッパーの活躍が目立ち、両チーム無得点のまま後半が始まる。後半に入ると試合は激しくなり、イエローカードが掲げられる。そして64分、マルセイユはチャンスを迎える。マチュー・バルブエナノセンタリングをモルガン・アマルフィターノが頭で合わせ、リヨンのGKウーゴ・ロリスの届かないコースのボールは飛ぶ。フランス代表では正GKであるロリスがニーズからリヨンに移籍してきたのはリヨンが7連覇を果たした直後の2008年のことであり、実はロリスはクラブレベルではタイトルを獲得したことがない。初タイトルに執念を燃やすロリスの思いが通じたのかアマルフィターノのヘディングシュートはゴールポストが救い、依然として両チーム得点なく、前後半を終えて試合は延長戦となる。</p>
<h2>■3連覇を決めたブランドンのゴール</h2>
<p>　延長戦に入るとボール保持率はマルセイユがリヨンを圧倒する。そして97分にマルセイユのディディエ・デシャン監督は1トップのロイック・レミに代えてブランドンを投入する。チャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦でも活躍したブランドンはその7分後にしっかりと結果を出す。左サイドからブノワ・シェイルーが攻め上がり、クロスをブランドンに合わせる。ここまでよく守っていたリヨンのウムティティが対応できず、ブランドンのシュートに初タイトルを目指すロリスも足を出したが届かず、これが決勝点となる。<br />
　マルセイユはリーグカップ3連覇、もちろんリーグカップでは初めてのことであり、カップ戦の3連覇はフランスカップでも今までに1921年から1923年にかけてのレッドスター、1946年から1948年のリールの2チームしか成し遂げていない偉業である。（この項、終わり）
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ウーゴ・ロリス</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ブランドン</category>
            
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">リヨン</category>
            
            <pubDate>Fri, 27 Apr 2012 11:33:12 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>第1387回　マルセイユ、リーグカップ3連覇(1)</title>
            <description><![CDATA[　昨年3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。</p>
<h2>■チャンピオンズリーグで敗退した両チーム</h2>
<p>　前回までの本連載では4月28日に行われるフランスカップの決勝にリヨンとナショナルリーグのクビリーが進出したことを紹介したが、フランスカップの準決勝が行われた直後の4月14日にリーグカップの決勝が行われた。<br />
　リーグカップの決勝にはリヨンとマルセイユが残っており、両チームの準決勝までの足取りについては本連載第1363回と第1364回で紹介したとおりであるが、リーグカップの場合、準決勝から決勝まで1月半の間隔がある。<br />
　準決勝を勝ち抜いた時点ではリヨンもマルセイユもチャンピオンズリーグの決勝トーナメントを控えた段階であったが、リヨンは2月から3月にかけて行われた1回戦で敗れ、マルセイユは1回戦は勝ち抜いたものの、3月から4月にかけて行われた準々決勝で敗退している。</p>
<h2>■14年ぶりの国内カップ二冠のかかるリヨン</h2>
<p>　また、国内リーグの順位であるが、リヨンの2月の成績は2分2敗と勝ち星がなかったが、3月になってから復調し、順位を2月初めの4位に戻している。そしてフランスカップとリーグカップの両方の国内カップ戦で決勝に進出している。フランスのサッカークラブがスタッド・ド・フランスで試合をすることは基本的に年に2回だけ、フランスカップの決勝とリーグカップの決勝だけである。国内の2つのカップ戦の決勝に同一年に出場したチームはこれまでに2チーム、まずパリサンジェルマンはリーグカップが実質的に始まったといってもよい1995年、ワールドカップの国内開催に向けてスタッド・ド・フランスがオープンした1998年、そして地元選出のニコラ・サルコジ大統領が大統領として初めて臨席した2008年の3回に両カップの決勝に進出しており、まさにカップ戦のスペシャリストの異名通りに実績である。そしてもう1チームは2002年のロリアンである。<br />
　これら過去4回のうち、二冠を達成したのは1995年と1998年のパリサンジェルマンである。スタッド・ド・フランスがオープンしてから、まだ1チームしか達成していない国内カップ二冠をリヨンは狙っている。</p>
<h2>■2月以降、どん底にあるマルセイユ</h2>
<p>　一方のマルセイユは本連載でも紹介してきたとおり、リーグカップの準決勝でニースに勝ってからはリーグ戦は3分7敗、2月近く勝ち星から見放されており、順位も5位から9位へと大きく後退した。国内リーグ戦以外の戦績であるが、チャンピオンズリーグは1勝3敗、フランスカップは1勝1敗である。このリーグカップ決勝の直前の試合も、フランスカップ準決勝でGFCOアジャクシオに快勝したリヨンとは対照的である。ライバルのパリサンジェルマンに1－2と敗れ、リーグ首位のモンペリエに1－3と敗れている。そしてその前にはチャンピオンズリーグ準々決勝でドイツのバイエルン・ミュンヘンに連敗し、4連敗中でリーグカップ決勝を迎える。</p>
<h2>■2連覇、11連勝中とリーグカップに相性のいいマルセイユ</h2>
<p>　しかし、マルセイユは昨年、一昨年とこのリーグカップで優勝しており、現在までリーグカップで11連勝中である。また、マルセイユのディディエ・デシャン監督は、このリーグカップが現行の大会形式になったときはすでに国外のユベントス（イタリア）に移籍しており、選手としてリーグカップに出場したことはない。しかし、監督としては2003年にモナコの監督として優勝し、監督として初めてのタイトルを獲得したほか、一昨年、昨年はマルセイユを率いて優勝し、通算3回も優勝監督となっている。3回優勝監督になっているのはデシャン監督だけである。<br />
　さらに、印象的だったのが一昨年のリーグカップである。1993年の国内リーグとチャンピオンズリーグ優勝（いずれも八百長事件によりタイトル剥奪）以来、国内外のタイトルから遠ざかり、シルバーメダルコレクターとなっていたマルセイユはリーグカップ決勝でボルドーを破り、1992年の国内リーグ優勝以来18年ぶりのタイトルを獲得する。そして、リーグ戦でもボルドーの独走態勢かと思われたリーグ戦でも、勢いに乗ったマルセイユは逆転優勝を果たし、名門がようやく復活した。その2年前の記憶を選手もファンも、そして誰よりもデシャン監督は忘れていないのである。（続く）</p>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">リーグカップ</category>
            
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ディディエ・デシャン</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">パリサンジェルマン</category>
            
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">リヨン</category>
            
            <pubDate>Wed, 25 Apr 2012 13:54:14 +0900</pubDate>
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        <item>
            <title>第1386回　フランスカップに驚きのファイナリスト(5)</title>
            <description><![CDATA[　昨年3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。</p>
<h2>■ナショナルリーグで首位争いをするGFCOアジャクシオ</h2>
<p>　フランスカップ史上初めて、3部リーグに所属するチームが2チーム準決勝に残った。クビリー、GFCOアジャクシオの順に4強入りを果たし、ナショナルリーグ勢同士の準決勝対決もあるかと思われたが、準決勝の組み合わせ抽選は準々決勝最後のパリサンジェルマン－リヨン戦の際に行われ、GFCOアジャクシオ－リヨン、クビリー－レンヌとなった。<br />
　GFCOアジャクシオ－リヨン戦は4月19日に行われ、その翌日にクビリー－リヨン戦が行われる。直前のリーグ戦でルーアンに勝利し、ナショナルリーグで暫定首位となったGFCOアジャクシオはフランスカップには5回戦から参戦し、ここまで8勝して準決勝に進出した。年が明けて1部勢が参戦してからはベスト32決定戦でトゥールーズ、準々決勝でモンペリエという1部勢を下したほか、ベスト16決定戦では2部のトロワを破り、すでに力は2部以上といえるであろう。さらに年末に行われた8回戦からは5試合連続シャットアウト勝ち、この中には先述の3つのプロチームも含まれている。</p>
<h2>■カップ戦二冠を狙うリヨンが後半にゴールラッシュ</h2>
<p>　対するリヨンはリーグ戦4位であり、春になってから調子をあげているものの、残り7試合で首位モンペリエとは勝ち点13の差があり、優勝は少々厳しいところである。しかし、リヨンは週末にはリーグカップの決勝を控えており、フランスカップとリーグカップのカップ二冠を狙っている。選手層が厚いこともあり、今季のリヨンはリーグ戦以外の国内外のカップ戦で好成績を収めている。<br />
　この日のリヨンで出色の出来だったのが右サイドのジミー・ブリアンである。このところレミ・ガルド監督のシステム変更により先発メンバーから外れていたブリアンであるが、この日は先発メンバーとしてチャンスを作る。この日は満員となったアジャクシオのフランソワ・コティ競技場の熱狂的なファンの応援でなんとかGFCOアジャクシオはリヨンの攻撃をはねかえすが、前半終盤の38分、アレクサンドル・ラカゼットへの背後からのタックルでアントニー・コリネが一発退場となる。前半は両チーム無得点だったものの、後半の59分にラカゼットのゴールで口火を切るとリヨンのゴールラッシュが始まり、リサンドロ・ロペス、グルニエ、バフェタンビ・ゴミスと得点し、リヨンが4－0と勝利し、フランスカップとリーグカップの決勝に進出した史上5度目のチームとなったのである。</p>
<h2>■2年前にレンヌに勝利したクビリー</h2>
<p>　その翌日、クビリーがカーンのミッシェル・ドルナノ競技場にレンヌを迎える。実はこのカードは2年前のベスト8決定戦の再現であり、その時はルーアンで試合が行われ、クビリーが1－0と勝利している。本連載ではクビリーの過去のフランスカップでの活躍については紹介したが、逆にレンヌはカップ戦で下位のクラブに2たび敗れることが多い。2009年5月9日には決勝で当時2部のギャンガンに敗れ、その翌年にはリーグカップのベスト16決定戦でナショナルリーグに降格したギャンガンに敗れている。2006年12月にはリーグカップの準々決勝でスタッド・ド・ランスに敗れ、2011年にはフランスカップのベスト8決定戦でまたも敗れている。</p>
<h2>■後半ロスタイムにクビリーが決勝点</h2>
<p>　そして今回も歴史は繰り返した。レンヌは8分にメブルート・エルディング、ジョナタン・ピトロワパという他国代表選手のシュートがこぼれたところをトップ下のジュリアン・フェレが得点し先制する。前半はレンヌが1点リードして折り返したが、クビリーは後半に入って63分、クロスをカリム・エルーアが決めて同点に追いつく。ここから試合はクビリーのものになる。延長戦かと思われた後半ロスタイムの93分、小柄なアントニー・ローがレンヌのストッパーのジョン・ボーイと倒れながらのシュート、レンヌのGKのブノワ・コスティルは届かず、決勝点となる。<br />
　クビリーは1927年以来85年ぶりの決勝進出となるが、1932年にフランスにプロサッカーが誕生してから1部リーグ以外のチームとして15回目の決勝進出となり、さらに3部以下のチームの決勝進出は5チーム目である。<br />
　4月28日のリヨンとクビリーの間の決勝が楽しみである。（この項、終わり）</p>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">GFCOアジャクシオ</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">アントニー・ロー</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">クビリー</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ジミー・ブリアン</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">リヨン</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">レンヌ</category>
            
            <pubDate>Tue, 24 Apr 2012 19:03:15 +0900</pubDate>
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        <item>
            <title>第1385回　フランスカップに驚きのファイナリスト(4)</title>
            <description><![CDATA[　昨年3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。</p>
<h2>■もう1つのアジャクシオのクラブ、GFCOアジャクシオ</h2>
<p>　ナショナルリーグのクビリーがマルセイユを延長戦の末破るという波乱の起こった翌日の3月21日、フランスカップの準々決勝の残り3試合が行われた。テレビ中継の関係で、17時からGFCOアジャクシオ－モンペリエ、19時15分からバランシエンヌ－レンヌ、20時50分からパリサンジェルマン－リヨンと時間をずらしてキックオフされる。<br />
　この中でビッグクラブ同士の対戦のパリサンジェルマン－リヨン戦が注目を集めていたが、前日のクビリーの勝利で同じナショナルリーグのGFCOが1部リーグ2位のモンペリエに挑戦する試合が注目を集めることになった。アジャクシオのサッカーチームといえば、1部で現在16位のACアジャクシオが有名であるが、そのライバルチームがこのGFCOアジャクシオである。GFCOとはガゼレック・フットボール・クラブ・オランピックの略であり、このクラブは1960年にFCアジャクシオとガゼレックFCが合併して誕生したクラブである。ガゼレックはガスと電気、すなわちこのガゼレックFCはフランスでガスと電気を供給していた公共企業体であるEDF-GDFの社内のクラブチームなのである。1部に所属したことはないが、2部で16季プレーしており、今季1部に復活し、1部で通算11シーズン目となるACアジャクシオには及ばないものの、アジャクシオではACアジャクシオと人気を二分するクラブである。<br />
　ナショナルリーグで2位につけ、来季は2部に復帰することも夢ではない。アジャクシオからフランスカップの準々決勝に進出したのは1966年のACアジャクシオ以来であり、GFCOアジャクシオは本来の本拠地であるアンジェ・カサノバ競技場（6,000人収容）ではなく、ライバルACアジャクシオの本拠地フランソワ・コティ競技場（13,500人収容）を借りてモンペリエを迎える。</p>
<h2>■地元ファンの期待に応え、GFCOアジャクシオがモンペリエを圧倒</h2>
<p>　平日の夕暮前のキックオフとあって、観衆は5000人以下であったが、異様な雰囲気の中でのキックオフとなる。そしてファンの期待通りの試合となった。試合は勢いに乗るGFCOアジャクシオがモンペリエを圧倒する。前半は両チーム無得点で折り返すが、ホームチームの先制点は時間の問題であった。後半も終盤を迎えた75分、GFCOアジャクシオの右サイドのDFのヨアン・ボコニャノがゴールをあげるとGFCOアジャクシオのライバルチームの本拠地はかつてないほどの興奮に包まれる。モンペリエは得点を返すことができず、GFCOアジャクシオが前日のクビリーに続いて準決勝に進出する。3部リーグ以下のチームが2チーム準決勝に進出したのはフランスカップの長い歴史の中でも初めてのことである。</p>
<h2>■3日後のリーグ戦の前哨戦を制したレンヌ</h2>
<p>　そのアジャクシオの試合結果はフランス全土を瞬く間に知れ渡った。残る2試合は1部勢同士の対戦である。バランシエンヌとレンヌは週末のリーグ戦でも対戦する。レンヌが先制し、バランシエンヌはいったんは追いついたが、後半に入ってレンヌが2点をあげて突き放し、3日後に行われるリーグ戦第29節の前哨戦で勝利したのである。</p>
<h2>■ビッグクラブ対決はリヨンがパリサンジェルマンに今季初勝利</h2>
<p>　準決勝最後の試合はパリサンジェルマン－リヨン戦である。パリサンジェルマンが最後に公式戦で敗れたのは昨年12月1日にヨーロッパリーグの第5節のレッドブル・ザルツブルク戦である。ほぼ4か月負けておらず、カルロ・アンチェロッティ監督招聘は吉と出たようである。リーグ戦のライバルであるモンペリエが姿を消し、パリサンジェルマンには昨年のリールに続く二冠の期待がかかる<br />
　両チームはすでにリーグ戦での戦いを2試合とも終え、パリサンジェルマンの1勝1分、そしてこの日も19分にネネがPKを決めて先制する。4万2000人のパリジャンは熱狂するが、リヨンは25分にキム・カールストロームが25メートルのFKを直接決めて同点、さらに39分にはカールストロームからのパスをリサンドロ・ロペスが決めて逆転、後半ロスタイムにはバフェタンビ・ゴミスが右足のシュートを決めて、リヨンは3－1とパリサンジェルマンを下し、4強最後の座をつかんだのである。（続く）</p>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">フランスカップ</category>
            
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">GFCOアジャクシオ</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">クビリー</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ナショナルリーグ</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">パリサンジェルマン</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">リヨン</category>
            
            <pubDate>Fri, 20 Apr 2012 17:13:30 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>第1384回　フランスカップに驚きのファイナリスト(3)</title>
            <description><![CDATA[　昨年3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。</p>
<h2>■国内外で好調な1部勢がベスト8に残る</h2>
<p>　今年のフランスカップのベスト8は1部勢6チームとナショナルリーグ勢2チームが残った。1部勢6チームの中にはリーグ戦で首位争いを繰り広げているパリサンジェルマンとモンペリエ、チャンピオンズリーグの決勝トーナメントに残ったマルセイユとリヨンという、国内外で活躍しているチームが残っている。それに加え、バランシエンヌ、レンヌは今季唯一となるであろうタイトル獲得を目指す。さらに、ナショナルリーグ勢ではクビリーとGFCOアジャクシオがジャイアントキリングを狙っている。</p>
<h2>■リーグ戦ではどん底同士のマルセイユとクビリーが対戦</h2>
<p>　準々決勝は3月20日と21日に行われた。20日にはクビリー－マルセイユ戦が行われた。マルセイユはチャンピオンズリーグでは準々決勝に進出したものの、リーグ戦では2月末から5連敗、チャンピオンズリーグのインテル・ミラノ（イタリア）戦も含めれば6連敗という状況でこのクビリー戦を迎える。ナショナルリーグのクビリーに勝利して流れを変えたいところである。<br />
　一方、実はクビリーはさらに重症である。アマチュアリーグであるナショナルリーグも1部リーグ同様、12月末までに前半戦の19試合を終え、年明けから後半戦を戦う。クビリーは前半戦の最終戦である昨年の12月20日のバイヨンヌ戦を最後に都市赤家らはリーグ戦では8試合連続で勝利がなく、3分5敗。2012年になってからの勝利はフランスカップでの3試合（うち1試合はPK戦による勝利）だけであり、リーグ順位は年末の10位から16位に下がっているのである。</p>
<h2>■85年前の決勝でマルセイユに敗れたクビリー</h2>
<p>　クビリーはフランスカップには5回戦から参戦して、7回勝ち抜いて準々決勝に臨む。ここまでの7試合で、上位のリーグのチームと対戦したのはベスト16決定戦のアンジェ（2部）だけ、同格のナショナルリーグ勢との対戦もベスト8決定戦のオルレアン戦のみとドローに恵まれた感もあるが、近年のフランスカップではしばしば上位に進出していることは本連載の読者の皆様ならばよくご存じであろう。特に2年前には準決勝に進出しているほか、2005年にはベスト16、2003年と2011年にはベスト32に進出している。<br />
　そして歴史をさかのぼれば、前身のUSクビリー時代の1927年には決勝に進出している。今から85年前の決勝の相手が、今回準々決勝で対戦するマルセイユだったのである。このときは0－3で敗れたクビリーはマルセイユに対し特別な意識をもっているであろう。</p>
<h2>■延長の死闘、終了2分前にクビリーが決勝点</h2>
<p>　舞台はベスト8決定戦のルーアンから移動し、カーンのミッシェル・ドルナノ競技場である。2年前クビリーはこの競技場で行われた準決勝でパリサンジェルマンに敗れている。マルセイユはベテラン選手を起用するが、アルー・ディアラはベンチスタートとなる。一方のアマチュアチームであるクビリーの守備的MFにはザンケ・ディアラ、アルー・ディアラの弟である。2万人近い満員のスタジアムの中で、試合はキックオフ、クビリーは風姿花伝にある「一期の境ここなり」を具現したような試合を展開する。<br />
　開始早々の6分、クビリーはジュリアン・バレロが先制点を奪う。マルセイユはなかなか追いつくことができず、試合は終盤となる。85分、マルセイユはロイック・レミーのゴールでようやく同点に追いつき、試合は延長戦になる。<br />
　延長戦に入った段階でクビリーは殊勲の先制点のバレロに代えてジャン・クリストフ・アイナを投入する。この選手交代が功を奏する。アイナは延長後半となった111分に勝ち越しのゴールをあげる。それに対し、マルセイユもその2分後レミーが2たび追いつくゴールをあげ、準決勝へのチケットはPK戦によって争われるのかと思われた。<br />
　1部のマルセイユとナショナルリーグのクビリーとではフランスカップの重みは違う。そのフランスカップの重みの違いが、クビリーを勝利に導いた。延長戦も終わるかと思われた118分、延長に入ってから出場したアイナがゴールをあげ、クビリーは3－2と勝利する。85年前の決勝での借りを返し、2年ぶりの準決勝に進出したのである。（続く）</p>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">クビリー</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ジャン・クリストフ・アイナ</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ジュリアン・バレロ</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">マルセイユ</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ロイック・レミー</category>
            
            <pubDate>Wed, 18 Apr 2012 14:24:25 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>第1383回　フランスカップに驚きのファイナリスト(2)</title>
            <description><![CDATA[　昨年3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。</p>
<h2>■元気のない2部勢</h2>
<p>　年明けのベスト32決定戦に続き、1月下旬に行われたベスト16決定戦では主力選手をアフリカ選手権で失ったこともあり、1部勢が苦戦した。しかしながら、ベスト16の10チームのうち過半数の10チームは1部勢である。逆に元気がないのが2部勢で、この段階でだけのわずか1チームとなってしまった。今季の2部には本連載第1338回で紹介したとおり、近年までの有力チームが集まり、例年以上に注目を集めていたが、フランスカップでは次々と敗れてしまった。それだけ各チームがリーグ戦に集中しているのであるか。</p>
<h2>■1部勢同士の対戦が4試合、ナショナルリーグ以下同士の対戦が2試合</h2>
<p>　ベスト8を決める戦いは2月7日と8日に行われる予定であったが、折からの寒波で3試合が延期になり、結局ベスト8が出そろったのは2月21日になった。<br />
　ベスト8決定戦で特筆するべきことはその組み合わせ抽選である。10チーム残った1部勢のうち、8チームが1部勢同士の戦いとなった。逆に3部リーグに相当するナショナルリーグ勢同士のクビリー－オルレアン、ナショナルリーグのGFCOアジャクシオと4部に相当するCFAのドランシーというカードもあり、ナショナルリーグ勢以下のチーム2チームがベスト8入りすることが組み合わせの段階で決定した。</p>
<h2>■ボルドーの監督の発言に奮起したリヨンのカップ戦用メンバー</h2>
<p>　1部勢同士の戦いで最も注目を集めたのがリヨン－ボルドー戦である。この1戦は地上波でのテレビ中継も予定されており、当初はゴールデンタイムの20時30分キックオフの予定であったが、厳しい寒さが予想されるため、16時15分にキックオフ時間が変更となり、テレビ中継も行われた。平日の夕方のキックオフとあってリヨンの本拠地ジェルラン競技場の観衆は7000人と寂しかったが、寒波を吹き飛ばす熱い試合になった。選手層の厚いリヨンは3日前のリーグ戦のマルセイユ戦とは先発メンバーを大幅に変更する。このカップ戦用メンバーの起用に対し、ボルドーのフランシス・ジロ監督は「リヨンはカップ戦を軽視している」と発言、この発言はリヨンのファンを刺激し、試合前のメンバー紹介では、7000人のジェルラン競技場は満員時にも勝るとも劣らぬ大ブーイングで敵将を歓迎する。そしてそのカップ戦用メンバーが奮起する。前半の23分にボルドーに先制を許したが、36分にはヨアン・グルクフのパスをアレクサンドル・ラカゼットが同点ゴールを決める。この2人はいずれもマルセイユ戦では先発メンバーではなかった。試合は延長戦に入るが、リヨンはバフェタンビ・ゴミスとジェレミー・ブリアンのゴールで3－1とボルドーを突き放し、8強入りしたのである。<br />
　このほかの1部勢同士の対戦ではレンヌがエビアンを3－2で下し、北部勢同士の対戦となったバランシエンヌ－リール戦はバランシエンヌが2－1と勝利してリールの連覇をストップした。また、ディジョンと対戦したパリサンジェルマンはカップ戦のスペシャリストの異名通り、アウエーゲームを苦にせずに1－0と勝利、1部勢対決で唯一アウエーでの勝ち名乗りを受けた。</p>
<h2>■下部リーグ勢との対戦で順当勝ちしたモンペリエとマルセイユ</h2>
<p>　ベスト8決定戦で下部のリーグのチームと対戦した1部勢は2チームである。2部のシャトールーと対戦したモンペリエ、そしてアジャクシオを下してベスト16入りしたCFAのブール・ペロナと対戦したマルセイユである。
モンペリエはアウエーでの戦いであったが、2－0とシャトールーを下した。ナショナルリーグ以下のチームが2チーム8強に残る一方で2部リーグのチームが姿を消した。<br />
　そしてマルセイユはベスト16決定戦で対岸のコルシカ島の雄アジャクシオを下したブール・ペロナとの対戦である。ブール・ペロナはベスト16決定戦に続き、ホームゲームとなった。ベスト16決定戦はブール・アン・ブレスで行ったが、さすがにマルセイユを迎えるとあってはそれでも足りず、サンテエチエンヌのジェフロワ・ギシャール競技場を使用することになった。結局この山間地での開催が寒波の影響を受け、試合は翌週に延期となり、さらに試合会場がマルセイユの本拠地ベロドロームになる。寒波に助けられたマルセイユは難なく3－1で勝利する。<br />
　ベスト8には1部勢が6チーム残ったが、残る2チームはドランシーを2－0で下したGFCOアジャクシオと延長の末オルレアンを2－0で破ったクビリーというナショナルリーグ勢となったのである。（続く）</p>
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            <link>http://www.jpmoins.com/column/no1383.html</link>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">アレクサンドル・ラカゼット</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">フランシス・ジロ</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ボルドー</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">マルセイユ</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ヨアン・グルクフ</category>
            
                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">リヨン</category>
            
            <pubDate>Sun, 15 Apr 2012 22:02:37 +0900</pubDate>
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        <item>
            <title>第1382回　フランスカップに驚きのファイナリスト(1)</title>
            <description><![CDATA[　昨年3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。</p>
<h2>■欧州の舞台から去ったフランス勢</h2>
<p>　マルセイユのチャンピオンズリーグ敗退により、フランスのサッカーファンの今季の楽しみは国内の三大タイトルだけとなった。リーグ戦はパリサンジェルマンとモンペリエが激しい首位争いを継続し、両チーム一歩も譲らない。リーグカップはリヨンとマルセイユの間で4月14日に決勝が行われる。そしてフランスカップについては本連載第1363回でリヨンとマルセイユがそろって準々決勝に進出したことを紹介したが、このたび準決勝が行われ、4月28日の決勝戦のカードが決まった。今回からフランスカップの決勝戦に至るまでの道のりを紹介しよう。</p>
<h2>■主力を温存しても大勝したパリサンジェルマン</h2>
<p>　年が明け、1月と2月のフランスサッカー界は主に国内タイトルに注目が集まる。今年は偶数年ということもあり、アフリカ選手権が赤道直下の赤道ギニアとガボンで開催され、アフリカ諸国の代表選手を欠いた陣容で各クラブは国内のタイトルを争うことになる。<br />
　新春早々のベスト32決定戦を勝ち抜いたチームは1部勢13チーム、2部勢7チーム、ナショナルリーグ勢5チーム、CFA勢5チーム、CFA2部勢2チームという顔ぶれである。この32チームは1月20日から23日にかけてベスト16決定戦を戦った。<br />
　初日の20日に登場したパリサンジェルマンはベスト32に残った中では最も下位のCFA2部のサブレ・シュール・サルトと対戦する。サブレ・シュール・サルトはベスト32決定戦では2部の古豪スダンをPK戦の末下す。ベスト16を目指し、ビッグクラブを舞台をルマンの本拠地MMアレーナで迎え撃つ。メンバーを落としたパリサンジェルマンであったが、簡単に4－0と圧勝する。</p>
<h2>■延長戦でアジャクシオに勝利したCFAのブール・ペロナ</h2>
<p>　しかし、その翌日から登場した1部勢は苦戦を強いられた。最大の驚きは4部に相当するCFAのブール・ペロナであろう。1部のアジャクシオを鶏の産地として有名なブール・アン・ブレスに迎える。先制点はアジャクシオ、後半立ち上がりに先制するが、21歳のスーリメン・ベンチャイブが2ゴールを挙げて逆転、このまま金星かと思われたところ、後半のロスタイム94分にアジャクシオが追いつき、試合は延長戦へ。延長前半にブール・ペロナは勝ち越し、1998年にモンペリエとメッスを下したのと同様、ベスト16に進出する。</p>
<h2>■下部リーグのチーム相手に辛勝の続く1部勢</h2>
<p>　また、オセールも2部のシャトールーに敗れてしまう。下部リーグのチームに敗れた1部勢はアジャクシオとオセールだけであったが、勝ち残ったチームは冷や汗もの戦いが多かった。前年度二冠のリールはCFAのコンピエーニュに延長戦の末1－0と辛勝、ボルドーもナショナルリーグのクレテイユにPK戦でようやく勝利。またマルセイユも2部のルアーブルを延長戦で突き放して勝利という具合であった。またリーグで首位争いを続けるモンペリエはアフリカ選手権のため主力が不在で、2部のツール相手に先制したもの、試合終盤は守勢に回り、辛うじて1－0と勝利している。<br />
　下部のチーム相手にすんなりと勝利したのはパリサンジェルマン以外にはCFAのルションをナントのボージョワール競技場で2万の大観衆相手に2－0と下したリヨン、CFAのバランスを2－0と下したエビアン、2部のバスティアと対戦し、前半に相手が退場して数的優位に立って勝利したバランシエンヌくらいである。<br />
　アフリカ選手権で主力選手を欠いているとはいえ、1部勢はベスト32決定戦に続いて下部リーグの挑戦に苦戦を強いられたのである。<br />
　この結果、2月初めに行われるベスト8決定戦に進出したのは1部からレンヌ、エビアン、モンペリエ、ディジョン、パリサンジェルマン、リヨン、ボルドー、バランシエンヌ、リール、マルセイユという10チーム、2部からはシャトールー1チームのみとなった。そしてナショナルリーグからはGFCOアジャクシオ、クビリー、オルレアンの3チーム、CFAからはブール・ペロナとドランシーの2チームとなったのである。（続く）</p>
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                <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#tag">ブール・ペロナ</category>
            
            <pubDate>Fri, 13 Apr 2012 20:23:38 +0900</pubDate>
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            <title>第1381回　強いフランスはどこへ、UEFAのリーグランキング6位に転落</title>
            <description><![CDATA[　昨年3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。</p>
<h2>■近づく5年に1度の大統領選挙</h2>
<p>　日本の読者の皆様にとって、現在のフランスで最大の関心事といえば、前回まで本連載で紹介したマルセイユのチャンピオンズリーグの戦績でもなければ、パリサンジェルマンとモンペリエのリーグ戦での優勝争いでもなく、間近に迫った大統領選挙であろう。毎日、日本でもトップニュースあるいはそれに近い扱いで大統領選挙の動向が連日報道されているであろう。<br />
　今回が第五共和制になって10回目となる大統領選挙は4月22日に第1回の投票が行われ、ここで過半数を得た候補者がいなければ、5月6日に第2回の投票が行われる。今回も10人の立候補者がおり、2回目の決選投票に持ち込まれる見込みであり、フランスは5年に1度の熱い春を迎えることになる。肝心の選挙戦終盤の状況であるが、社会党のフランソワ・オランドがリードし、遅れを取った現職のニコラ・サルコジが追い上げるという構図である。</p>
<h2>■ニコラ・サルコジ大統領が実現できなかった「強いフランス」</h2>
<p>　本連載では前回の大統領選挙の模様を5年前に第711回から第713回にかけて紹介し、サルコジ新大統領が目指す強いフランスは政治面、経済面だけではなく、サッカーの世界でも実現されるであろうと予想したが、5年後の今日その予想は大きく外れたと間違いを認めなくてはならない。<br />
　まず、現職のサルコジ大統領が苦戦しているのは経済に対する国民の不満が強いことが第一の原因である。昨年のデクシア・ショック、ギリシャの財政危機に端を発する欧州経済危機はフランス国民の生活を確実に脅かしている。経済危機をめぐるドイツとの欧州の盟主争いもリードを許してしまったようであり、現政権に対する不満がそのまま野党の社会党のオランド支持につながっている。</p>
<h2>■欧州選手権、ワールドカップの本大会で1勝もできなかったサルコジ時代</h2>
<p>　さて、サッカーの世界ではどうだろうか。サルコジ政権下での国際大会は2回、2008年の欧州選手権ではグループリーグで1分2敗で最下位で敗退、さらに2010年のワールドカップでも1分2敗で最下位。すなわちサルコジ政権下のフランス代表は国際大会の本大会で1勝も挙げることができず、出場した2大会いずれも最下位という散々な結果であった。<br />
　そして代表チームという国籍という障壁のある中での戦いと異なり、クラブチームの場合は国境を越えた「強いチーム」を作ることができる。しかしながら、前回までの本連載で紹介したとおり、チャンピオンズリーグの準々決勝でマルセイユはドイツのバイエルン・ミュンヘンに敗れ、フランス勢は欧州の舞台から姿を消してしまった。</p>
<h2>■UEFAのリーグランキングも6位に後退</h2>
<p>　実はこのマルセイユの敗退によってフランスサッカー界は大きな打撃を受けた。それはチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグという欧州カップの先生で決まるUEFAのリーグランキングでフランスリーグはポルトガルリーグに抜かれて6位に落ちてしまったのである。このUEFAのリーグランキングはチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグの出場チーム数の決定に適用されるものである。このランキングは1979年から始まったが、その重要性が高まったのはチャンピオンズリーグに1リーグから複数のチームが出場できるようになった1990年代以降である。サルコジ大統領が就任したシーズンの2008年には、フランスリーグは4位であったが、その翌年に5位にダウンし、3年間5位の座をキープしたが、ついに今年ポルトガルに抜かれて6位に落ちてしまった。今季の欧州カップではチャンピオンズリーグではフランスのマルセイユ、ポルトガルのベンフィカ、両チームとも準々決勝敗退であったが、ヨーロッパリーグではフランス勢のパリサンジェルマンとレンヌがグループリーグ敗退したのに対し、ポルトガルはスポルティングが準決勝に進出している。<br />
　UEFAのリーグランキングが5位から6位に落ちたことにより、2013-14シーズンから反映される。フランスへの影響であるが、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグへの出場国数は現状通りである。唯一影響を受けるのはリーグ3位でチャンピオンズリーグに出場したチーム（今季であればリヨン）が、プレーオフからではなく、その1つ前の予備戦の3回戦からの参戦となる。これだけを見れば軽微な影響であるが、フランスの代表チームだけではなくクラブチームも国際舞台で力を出していない、これはフランスの国力をそのまま表しているのではないだろうか。（この項、終わり）</p>

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            <pubDate>Tue, 10 Apr 2012 17:43:29 +0900</pubDate>
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