第3704回 連覇を目指すラグビーフランス代表 (3) ライバルが崩れ、唯一の全勝となったフランス
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■スコットランドを破ったイタリア、大差でウェールズを下したイングランド
史上初の木曜日ナイターの開幕戦は、フランス-アイルランド戦という優勝候補同士の対戦となったが、前回の本連載で紹介したとおり、フランスが36-14という大差で勝利した。アントワン・デュポンが攻守の起点となり、フィニッシャーのルイ・ビール・ビアレイの活躍はあったが、アイルランドの不甲斐ない戦いぶりは意外であった。
他に第1節では2日後の土曜日の2月7日にイタリア-スコットランド戦とイングランド-ウェールズ戦が行われた。イタリアは序盤に2トライをあげ、スコットランドの勢いを止める。スコットランドも追い上げたが、イタリアはペナルティゴールで加点し、18-15で勝利した。7万近い観客がローマのオリンピック競技場には集まり、イタリアラグビーは実力も人気も蓄えてきたことを示した。
そしてイングランドはこのところ低調なウェールズに対し、フランスを上回る7トライをあげて48-7で下す。第1節を見る限り、優勝はフランスとイングランドかと思われたが、ファンにとっては意外な展開となった。
■ホームのイタリア戦で大苦戦した第2節のアイルランド
第2節は2月14日にアイルランド-イタリア戦、の2試合が行われた。確かにイタリアは第1節でスコットランドをホームで破っているが、ダブリンでのアイルランド戦は歯が立たないのではないかと予想された。ところが、アイルランドに先制トライこそ許したものの、前半のうちにペナルティゴールとトライ(ゴール成功)で10-5でハーフタイムを迎える。アイルランドは後半に入って2トライをあげて逆転し、最終スコアは20-13で勝利したが、ボーナスポイントを獲得できず、逆にイタリアはボーナスポイントを獲得、イタリアの強さというより、アイルランドの調子の悪さの目立った試合、この時点でアイルランドのファンは優勝を断念したであろう。
■スコットランドは序盤にトライを重ね、イングランドを下す
アイルランドが脱落して、フランスとのマッチレースに臨むと思われたイングランドは第1節でイタリアに敗れているスコットランドとの伝統の一戦をマレーフィールドで迎える。スコットランドは最初の得点チャンスでショットを選択、4分にペナルティゴールで先制、そしてその後も攻撃が面白いように決まり、10分にはヒュー・ジョーンズ、14分にはジェイミー・リッチーがトライを決め、いずれもフィン・ラッセルのゴールが決まり、17-0とリードする。イングランドがトライ、ペナルティゴールをあげて反撃してもベン・ホワイトがトライを決めて点差を広げる。イングランドはヘンリー・アランデルが2回退場になる精彩を欠いた試合内容で、20-31でスコットランドに敗れてしまった。すなわち、この時点で全勝チームはフランスだけとなった。
■唯一の全勝チームとなったフランス、両センターのみ入れ替えてウェールズ戦に臨む
フランスは1日にウェールズとカーディフで対戦した。今大会の流れであれば、6か国の中でランキングが最下位のウェールズが地元も大声援に押されて勝利をすると予想したウェールズのファンも少なくはなかったであろう。また、フランスのファンもイングランドやアイルランドのように失速するのではないかと不安に思ったかもしれない。
フランスの先発メンバーはFW第一列はバティスト・グロ、ジュリアン・マルシャン、ドリアン・アルドゲリ、第二列はシャルル・オリボンとミカエル・ギヤール、第三列のフランカーはフランソワ・クロとオスカル・ジェグ、ナンバーエイトはアントニー・ジェロンチ、ハーフ団はスクラムハーフがデュポン、スタンドオフはマチュー・ジャリベール、スリークォータバックスのセンターはファビアン・ブロー・ボワリエとエミリアン・ガイユトン、ウイングはビアレイとテオ・アティソグベ、フルバックはトマ・ラモス、すなわち両センター以外は第1節と同じメンバーとなったのである。(続く)
