第3707回 連覇を目指すラグビーフランス代表 (6) スコットランドに敗れ、第4節での優勝はならず

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■2位スコットランドと直接対決、ボーナスポイント付きの勝利なら優勝決定

 フランスは第3節のイタリア戦も33-8と勝利、これで3戦連続でボーナスポイント付きで勝利、しかも相手にはボーナスポイントを与えないという圧倒的な成績を残してる。 第3節を終えた時点の順位であるが、首位はフランスで勝ち点15、2位のスコットランドは勝ち点11、3位のアイルランドは勝ち点9、4位のイングランドは勝ち点5(得失点差+9)、5位のイタリアは勝ち点5(得失点差-29)、最下位のウェールズはようやく勝ち点1をあげた。
 第4節では首位フランスと2位スコットランドがエジンバラで直接対決、フランスがボーナスポイント付きで勝利すれば、優勝を決めることができるという大一番となった。 まず第4節はアイルランド-ウェールズ戦で始まり、アイルランドが4トライをあげて27-17で勝利、勝ち点を14に伸ばし、優勝の可能性を残した。

■第1節と同じフランスのメンバー、スコットランドに先制を許す

 エジンバラでのスコットランド-フランスは思いもかけぬ展開となった。フランスの先発メンバーは、FW第一列はバティスト・グロ、ジュリアン・マルシャン、ドリアン・アルドゲリ、第二列はシャルル・オリボンとミカエル・ギヤール、第三列のフランカーはフランソワ・クロとオスカル・ジェグ、ナンバーエイトはアントニー・ジェロンチ、ハーフ団はスクラムハーフがアントワン・デュポン、スタンドオフはマチュー・ジャリベール、スリークォータバックスのセンターはヨラム・モエファナとニコラ・デポルテール、ウイングはルイ・ビエール・ビアレイとテオ・アティソグベ、フルバックはトマ・ラモスとなる。開幕戦のアイルランド戦と同じメンバーである。
 スコットランドはキックオフから果敢に攻め続ける。5分にはフランスゴール前でファーストスクラム、ここでスコットランドはペナルティを獲得、そのままタップキックでFWがポイントを作って、右に展開し、ダーシー・グラハムがフランスのタックルを交わしてトライ、フィン・ラッセルのコンバージョンも決まる。フランスは9分の2回目のスクラムでもまた反則を取られ、安定しない立ち上がりとなる。

■いったんは逆転するも、リードされて前半を終える

 ようやくフランスがスコットランドのゴール前に攻め込んだのは18分のことである。スコットランドはトライラインの付近からボールをつなぐが、これをデュポンがターンオーバーする。左に展開して最後はビエール・ビアレイが左隅にトライ、ラモスのコンバートも決まる。そして22分には逆サイドに走り込んだアティソグベが左中間にトライ、両ウイングが連続トライをあげて逆転、ここからフランスの時間になるかと思われた。
 しかし27分、スコットランドはフランスゴール前のラインアウトからサインプレーが決まり、動きについていけないフランスの守備陣を置き去りにしてウイングのカイル・ステインが左隅にトライ、ただ、ゴールは失敗してフランスが2点のリード。流れを得たスコットランドは32分にフランスゴール前右サイドのラインアウトから、FWがラックを重ね、最後はプロップのピエール・スクーマンがトライ、ゴールも決まって19-14と逆転してハーフタイムを迎える。

■後半に入りスコットランドがトライラッシュ、ようやく終盤にトライを重ねたフランス

 後半に入ると、一気にスコットランドのゲームとなる。44分にはスコットランドのスクラムハーフのベン・ホワイトが中央にトライ、ボーナスポイントを獲得する。これまで出色のパフォーマンスであった名手デュポンが51分にはパスをステインにインターセプトされ、そのまま独走トライ(ゴール成功)、33-14となる。58分にはフランスはゴール前でモールで押し込まれ、最後はバックスに展開されてグラハムがトライ。63分にもトム・ジョーダンがトライ、47-14となる。デュポンは66分に1本トライを返すが、70分にバティスト・サランと交代する。
 すでに勝負は決したが、このサランの投入後、フランスのリズムが変わる。74分のラモスのトライでボーナスポイント獲得、79分、81分とトライを重ね、40-50というスコアで敗れ、第4節での優勝は逃したが、勝ち点16でスコットランドと並び、最終節を迎えるのである。(続く)

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