第3825回 ジネディーヌ・ジダン新体制スタート(5) トルコに勝利、新監督の初戦勝利は32年ぶり

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■先発11人中10人がワールドカップメンバーのフランス

 ジネディーヌ・ジダン新監督の初陣となるトルコ戦、23人のメンバーのうち7人が初招集、それ以外に代表経験はあるがワールドカップに招集されなかったメンバーが3人おり、ワールドカップに登録されたメンバーは13人に過ぎない。しかし、トルコのイズミットのコジャエリスタジアムのピッチ上でラ・マルセイエーズを歌った11人のうち10人はワールドカップにも出場したメンバーであった。

■4年ぶりに代表に復帰した24歳のアドリアン・トルフェール

 先発メンバーのうち、唯一ワールドカップに出場しなかったメンバーがアドリアン・トルフェールである。トルフェールはパリオリンピックの主力選手として活躍したが、フル代表は2022年9月にルカ・ディーニュの負傷によって追加招集され、UEFAネーションズリーグのデンマーク戦に出場しただけである。トルフェールの両親はフランス人であるが、研究者であったため、ベルギーのリエージュに住んでいたときにトルフェールが生まれた。そして生後間もなくして一家はイングランドのサウサンプトンに引っ越している。したがって、トルフェールはフランス以外の代表チームに入る可能性もあったが、18歳以下のフランス代表に入り、20歳の時にフル代表で1試合を経験したのである。レンヌの下部組織から昇格してプロ契約し、リーグ戦や欧州カップでも活躍した。2025年にはイングランドのボーンマスに移籍し、移籍初年度の昨季はプレミアリーグで全試合に出場している。

■先発メンバー全員がワールドカップメンバーのトルコ

 ワールドカップでは結果を残せなかったトルコであるが、2023年9月に代表監督に就任したビンチェンツォ・モンテッラ監督は残留、そしてトルコは先発メンバー11人全員がワールドカップの登録メンバーであった。GKはウールジャン・チャクル、3バックは右からゼキ・チェリク、主将のメリフ・デミラル、アブドゥルケリム・バルダクシュ、MFは低い位置に4人、右からオウズ・アイドゥン、イスマイル・ユクセク、サリフ・エズジャン、フェルディ・カドゥオール、FWは右にアルダ・ギュレル、左にジャン・ウズン、中央はバルシュ・アルペル・ユルマズである。

■決勝点はキリアン・ムバッペ、新監督として32年ぶりに初戦を飾ったジネディーヌ・ジダン

 フランスのキックオフで始まった試合、ワールドカップに出場した選手10人がそろうフランスは優位に試合を進める。ボール支配率に勝り、7割近くのボールをキープする。フランスは4年ぶりのフル代表での試合となったトルフェールとアドリアン・ラビオの左サイドの連携もよく、試合を支配する。
 しかし、最初の得点チャンスはトルコに訪れた。28分にギュレルがクロスをあげ、ゴール前に上がっていたカドゥオールがヘディングでシュート、これをマイク・メニャンはキャッチしたが、トルコの若い選手のポテンシャルを感じさせるプレーであった。
 フランスの初めての得点チャンスは41分、右サイドでミカエル・オリーズとウスマン・デンベレがパス交換し、ゴール前にパスを供給、これをラヤン・シェルキがタッチしたが、トルコのDFがシュートコースに入る。さらに43分にはオリーズのシュートが枠をとらえたが、トルコのGKチャクルが右手一本で阻む。
 前半はフランスが一方的に押し込みながら、両チーム無得点で折り返した。後半も先に得点チャンスをつかんだのはトルコであり、51分にはギュレルの放ったCKにバルダクシュがヘディングで合わせるが、メニャンが左手で得点を許さない。
 膠着した試合で初めてのゴールを記録したのはフランスのエース、キリアン・ムバッペである。ジュール・クンデとシェルキがボールを奪取し、前方にフィード、オリーズが左サイドから中央にボールを供給、ムバッペが角度のないところからシュートを決めた。ただ、この得点の直後、ムバッペは負傷によってピッチを去る。その後もフランスペースで、87分にはペナルティエリア外でのハンドでGKのチャクルが退場する。
 フランスが1-0で勝利、新監督が初戦で勝利したのは1994年のエメ・ジャケ監督までさかのぼるのである。(続く)

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