第3823回 ジネディーヌ・ジダン新体制スタート(3) 所属チームで活躍している初招集組
平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震、令和8年熊本地震、令和8年千葉豪雨などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。
■レンヌにクラブ史上最高の移籍金をもたらしたジェレミー・ジャケ
前回の本連載ではジネディーヌ・ジダン新体制下の最初の4連戦に臨むメンバーのうち、初選出となった7人のうちギヨーム・レスト、ジャン・ブテ、アンディ・ディウフの3人を紹介した。今回はそれ以外の4人を紹介しよう。
ストッパーのジェレミー・ジャケはキリアン・ムバッペと同じボンディの出身であるが、レンヌの下部組織で育った。年代別代表の常連で7月に21歳になったばかりである。レンヌから、この夏に7000万ユーロというクラブ史上最高の移籍金でイングランドのリバプールに移籍した。従来の記録が3年前にマンチェスター・シティ(イングランド)に移籍した6500万ユーロであった。ジャケは早速今季のプレミアリーグの開幕戦のニューカッスル・ユナイテッド戦に出場している。
■イタリアのコモで芽が出たルカ・ダクーニャ
25歳のルカ・ダクーニャもレンヌの下部組織で育った。生まれはサッカーどころのサンテチエンヌの近郊である。工業都市であり、多くの移民労働者が集まることからサッカーが盛んな地域、ダクーニャもポルトガル移民の家庭に生まれた。レンヌからニースやクレルモンを経て、3年前にイタリアのコモに移籍した。移籍当時は2部に相当するセリエBのチームであったが、ここでダクーニャは地位を確立、チームも現在はセリエAに昇格している。ポルトガルではクリスティアーノ・ロナウドの再来と期待されたが、フランスの代表ユニフォームを選んだ。
■マンチェスター・ユナイテッドで活躍する20歳のレニー・ヨロ
チーム最年少の20歳のレニー・ヨロはイール・ド・フランスの出身である、ヨロの生まれたサンモーリスはアドリアン・ラビオが生まれ、古くはフランスのクラブで活躍しアルメニア代表を選んだエリック・アサドゥリアンの出身地でもある。ラビオはクリテイユ、アサドゥリアンはヴィシーの国立サッカー学院で育っているが、ヨロはリールの下部組織で育った。ヨロの父親はコートジボワール人でリールの選手であり、ヨロの弟たちもリールの下部組織に所属している。なおレニーという名前は母親がレニー・クラビッツの大ファンだったからである。
リールでは16歳6か月で1部の試合に出場、クラブ史上2番目の若さでプロデビューしている。2年前の18歳だった時にフランスリーグの最優秀若手選手に選ばれ、イングランドのマンチェスター・ユナイテッドに移籍、マンチェスター・ユナイテッドでも活躍している。本連載の読者の皆様であれば2024-25シーズンのヨーロッパリーグ、リヨンとマンチェスター・ユナイテッドの死闘をご存じであろう。ヨロはこの歴史的な戦いでゴールを決めている。
ヨロはフランスの年代別代表に継続して選出されてきたが、父親の国であるコートジボワール代表を選ぶつもりであったが、パリオリンピックを控えた2024年3月にはティエリー・アンリ監督率いるフランスオリンピックチームに招集、コートジボワールとの親善試合に出場する。パリオリンピックのメンバーに選ばれたが、当時の所属クラブのリールがチャンピオンズリーグの予備戦に出場するためオリンピック代表を辞退している。
■昨季のフランスリーグの得点王のエステバン・ルポール
エステバン・ルポールはレンヌに所属し、昨季は21点を決め、フランスリーグの得点王となっている。パリサンジェルマンの選手以外で得点王となったのは2014-15シーズンのアレクサンドル・ラカゼット以来のことである。ルポールはオセール生まれであるが、これは父親のファブリス・ルポールもサッカー選手で、オセールでプレーしていたからである。
今回紹介した4人はいずれも所属チームで活躍している。それ以外に今回選出されたメンバーのうち、ピエール・カルル、アドリアン・トリュフェール、エドゥアルド・カマビンガはワールドカップメンバーには選出されていない。これらのカムバック組にも注目したい。(続く)
