第3827回 ジネディーヌ・ジダン新体制スタート(7) 終盤のミカエル・オリーズのゴールでベルギーに勝利

 平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震、令和8年熊本地震、令和8年千葉豪雨などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■タイトルマッチでベルギーに5連勝しているフランス

 ジネディーヌ・ジダン新監督の第2戦の相手はベルギー。これまでに78試合対戦しており、フランスと最も対戦回数の多い国である。直近の対戦は前回のUEFAネーションズリーグであり、この時はホームもアウエーもフランスが勝利している。2024年の欧州選手権でも決勝トーナメント1回戦で勝利している。そして2020年から21年にかけて行われた第2回のUEFAネーションズリーグでは準決勝で対戦し、3-2とフランスが勝利、2018年のロシアでのワールドカップでも準決勝で対戦し、フランスが1-0で勝利、これら準決勝でベルギーを下したフランスはそれぞれの大会で優勝している。近年は主要大会の本大会で対戦することが多く、現時点でフランスが5連勝している。

■選手としては2回ベルギーと対戦し、勝利しているジネディーヌ・ジダン監督

 最後の親善試合は2015年6月7日にスタッド・ド・フランスで対戦、この時はベルギーがゴールを重ね、試合終盤にフランスが追い上げたが、ベルギーが4-3と勝利している。これがベルギーの最後のフランス戦勝利、ディディエ・デシャン監督にとって唯一のベルギー戦の黒星となった。ベルギーとの対戦の多くは親善試合、戦前は毎年定期戦のように試合を行っていた。2018年以前はフランスとベルギーはタイトルマッチでは対戦がなく、1986年ワールドカップの3位決定戦まで32年間、親善試合での対戦しかなかった。
 すなわち、ジダン監督が現役時代はこれらの主要大会での対戦はなかった。ジダンが代表選手として活躍していた期間にフランスはベルギーとは親善試合で4回対戦、そのうち2試合にジダンは出場している。最初は1998年5月にモロッコで行われたハッサン2世杯の準決勝、1-0でフランスが勝利したが、この試合の決勝点をジダンがあげている。次は2004年2月に今回の対戦と同じボードワン国王競技場で対戦した。この試合は2-0でフランスが勝利、ジダンは2点目のアシストを記録している。

■優位に試合を進めるもゴールをあげることができなかった前半

 ジダンが選手として経験しなかったベルギーとのタイトルマッチ、前回の本連載で紹介した通り、第1戦のトルコ戦とは大きくメンバーを変えてブリュッセルでの試合に臨む。
 ベルギーのケビン・デブライネのキックオフで始まった試合、立ち上がりからベルギーが積極的に攻め込む。この日がデビュー戦となったジェレミー・ジャケがCKに逃れる。司会開始早々のベルギーの攻撃をしのぎ、フランスが次第に攻撃をするようになる。12分にはフランスはこの試合で2つ目のCKを獲得、デジレ・ドゥエのシュートはバーに当たってフランスは先制できなかった。フランスはなおも攻め続けるが、ワールドカップでは控えにとどまっていたベルギーのGKセンネ・ラメンスが堅実な守備を見せる。21分にはペナルティエリア内にボールを保持して攻め込んだブラッドリー・バルコラが後ろからされる。バルコラは体勢を崩したが、PKは与えられない。
 ベルギーは第1戦のイタリア戦ではカウンターアタックから2点を奪っていることからフランスはボールを支配し、パスをつなぎながらも用心してゲームを進め、両チームスコアレスで前半を終えた。

■交代出場のミカエル・オリーズが試合終盤に決勝点

 後半に入って立て続けに得点機をつかんだのはフランスであった。52分にはドゥエのシュートがわずかに枠から外れ、53分にはルカ・ダクーニャのミドルシュートがポストを直撃する。56分のドゥエのシュートもラメンスに防がれてしまう。
 優位に試合を進めながら、得点をなかなか奪うことができないフランス、ジダン監督は68分にエステバン・ルポールに代えてウスマン・デンベレ、76分にはマグネス・アクリウシュとブラッドリー・バルコラに代えてラヤン・シェルキとミカエル・オリーズを投入する。この選手交代が功を奏し、88分にオリーズが左足でシュート、ここまで堅守を誇っていたラメンスも届かず、これが決勝点となる。
 フランスはベルギーにも勝利し、連勝となったのである。(続く)

このページのTOPへ