第3714回 パリサンジェルマンとストラスブールが八強入り(3) 調子を落としたリヨン、セルタ・ビゴに敗れる
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■2月中旬以降、3連敗を喫したリヨン
前々回と前回はチャンピオンズリーグのベスト8決定戦でパリサンジェルマンがチェルシー(イングランド)に2試合とも3点差で勝利したことを紹介したが、今回からヨーロッパリーグでベスト8を狙うリヨンとリールを紹介しよう。
リヨンはリーグフェーズを1位で突破、そしてリールはプレーオフではレッドスター・ベオグラードを感動的な試合で下し、両チームに対する期待は大きかったが、残念な結果に終わっている。
リヨンのベスト8決定戦の相手はスペインのセルタ・ビゴ、3月12日の第1戦はセルタ・ビゴの本拠地バライードスで行われた。リヨンは、1月まで行われたリーグフェーズでは好調であり、2月に入ってもその勢いは衰えず、12月11日から2月15日まで国内外の試合で13連勝を飾った。しかし、2月22日のリーグ戦でストラスブールに敗れると、次のマルセイユ戦でも連敗、さらにフランスカップの準々決勝のRCランス戦もPK戦で敗れており、3連敗を喫した。セルタ・ビゴとの第1戦の直前のリーグ戦のパリFC戦も後半アディショナルタイムの96分にPKでようやく追いつき、4連敗を免れたが、昨年秋以降に見せた姿とは異なっている。
迎え撃つセルタ・ビゴはプレーオフでギリシャのPAOKテッサロニキを下してベスト8決定戦に進出、直前のリーグ戦は王者レアル・マドリッドに敗れているがそれまでは4連勝している。
■アウエーの第1戦で圧倒的に試合を支配するも先制を許したリヨン
リヨンはボール支配率で7割近くを占め、高いブロックでセルタ・ビゴの攻撃を抑え込み、優勢に試合を進めていたが、先制点はセルタ・ビゴであった。25分に自陣ゴール前からパスをつないでカウンターアタック、左サイドでビリオット・スウェドベリがリヨンのマークを振り切って中央にクロスを供給、中央で走り込んできたハビエル・ルエダがシュート、リヨンのGKドミニク・グレイフも届かず、セルタ・ビゴはこの試合2本目のシュートがゴールになった。
■数的優位を生かせず、ようやく終盤に追いついたリヨン
先制されたリヨンはその直後にエンドリッキが左足で鋭いシュートを放つが、わずかに枠から外れる。38分にもエンドリッキはゴール前に飛び込むがこれもゴールにはならない。
優勢に試合を進めながらリヨンは1点ビハインドで後半を迎える。後半に入ってもリヨンのリズム、ボール支配率は8割を超える。52分にはエンドリッキがまたシュート、バーのわずか上をボールは通過する。そして56分にはセルタ・ビゴのボルハ・イグレシアスがクリントン・マタを倒し、この日2枚目のイエローカードで退場となる。ここまでも圧倒的に試合を支配しているリヨンにとっては同点、逆転のチャンスに見えた。しかし、73のカンゴのシュートはポストをたたき、76分にはエンドリッキのクロスをロマン・ヤレムチュクがヘディングシュート、これも防がれる。ようやくリヨンが追いついたのは87分、エンドリッキのシュートがセルタ・ビゴのGKが後逸、ゴールラインを通過する。アウエーとはいえ一方的に試合を支配したリヨンは引き分けどまりであった。
■ホームの第2戦では退場者を出し、精彩を欠いて敗れたリヨン
週末のリーグ戦のルアーブル戦もリヨンはスコアレスで引き分け、5試合勝利がない状態でリヨンは3月19日にセルタ・ビゴをグルーパマ競技場に迎えた。勝利した方がベスト8の第2戦、リヨンは第1戦同様、優勢に試合を進めたが、19分、ムーサ・ニアカテが危険なタックルで一発退場となる。リヨンは1時間以上、10人で戦うことになり、ホームの第1戦で3本しかシュートを記録できなかったセルタ・ビゴが次々とシュートを放つ。
前半は何とかしのいだが、後半に入り61分、セルタ・ビゴはパスをつなぎ最後にゴール前にボールを供給、数的優位を生かし、ルエダがゴールを決める。セルタ・ビゴはアディショナルタイムに入っても攻め続け、92分にはフェラン・ジュルガがリヨンの守備陣の裏に抜け出して決定的なゴールをあげる。リヨンは2試合通算スコア1-3で敗退したのである。(続く)
