第3717回 米国遠征を行ったフランス(1) ブラジル、コロンビアと北東部で対戦

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■東海岸でグループリーグを戦うフランス、北東部で親善試合

 今年最大のサッカーの祭典は6月から7月にかけて北中米3か国で行われるワールドカップである。欧州では5月までは各クラブでの国内外での戦いが続き、代表チームに残された時間は3月末と6月初めのみである。
 フランスは昨年11月に本大会出場を決定し、3月のインターナショナルマッチデーは親善試合に使うことができる。1月初めに3月の日程ならびに本大会の合宿地を決定している。3月には米国遠征を行い、26日にマサチューセッツ州のフォックスボロでブラジル、29日にはメリーランド州のランドオーバーでコロンビアと対戦する。6月は国内で親善試合を行い、4日にナントでコートジボワールと対戦、8日はリールで試合を行うが、対戦相手は未定である。また、本大会では6月16日にニュージャージーでセネガル、22日にフィラデルフィアで大陸間プレーオフ勝者、26日にボストンでノルウェーと対戦する。米国北東部での試合が続くことから、フランスは合宿地としてボストンを選択した。
 フランスは米国北東部をベースにすることから、それに順応するために3月の遠征も北東部を選択したのであろう。
 また、力のある相手と対戦することになった。この時点での世界ランキングはブラジルが5位、コロンビアが13位であり、3位のフランスにとっては本大会の終盤で対戦する可能性のあるレベルのチームである。

■米国遠征に臨む26人のメンバーが発表

 そしてこの3月の試合はメンバー決定前最後の試合のチャンスである。米国遠征の26人のメンバーは19日に発表された。
 GKはマイク・メニャン、ブリス・サンバ、ルカ・シュバリエの3人、DFはルカ・ディーニュ、マロ・グスト、ルカ・エルナンデス、テオ・エルナンデス、ピエール・カルル、イブラヒマ・コナテ、ウィリアム・サリバ、ダヨ・ウパメカノの9人、MFはマヌ・コネ、エドゥアルド・カマビンガ、エンゴロ・カンテ、アドリアン・ラビオ、オーレリアン・チュアメニ、ウォーレン・ザイール・エメリの5人、FWはマグネス・アクリウシュ、ラヤン・シェルキ、ウスマン・デンベレ、デジレ・ドゥエ、ウーゴ・エキティケ、ランダル・コロムアニ、キリアン・ムバッペ、ミカエル・オリーズ、マルクス・テュラムというメンバーである。この時点で代表歴のない選手は誰も選出されなかった。

■ウィリアム・サリバの負傷により、マクサンス・ラクロワが代表初招集

 ただし、サリバが左ひざ負傷のため、活動できなくなる。集合の前日の22日に、代替メンバーとしてクリスタル・パレス(イングランド)に所属するマクサンス・ラクロワが招集されることが決まった。ラクロワは25歳のセンターバック、年代別代表の常連であったが、フル代表はこれが初めてのメンバー入りとなる。代表初招集となるのは昨年10月のワールドカップ予選のアイスランド、アゼルバイジャンとの連戦の際のジャン・フィリップ・マテタ以来となる。

■10か月ぶりに代表に名を連ねたピエール・カルル

 11月のウクライナ、アゼルバイジャンとの連戦の際に招集されず、復帰したメンバーは7人いる。まず、デンベレとドゥエのパリサンジェルマンのコンビは9月の代表戦での負傷で11月まで戦線から離れていた。デンベレはバロンドールに選出されてから初めての代表入りとなる。ラビオとチュアメニのレアル・マドリッド(スペイン)勢、テュラム、ラビオも10月、11月のワールドカップ予選ではメンバーに入っていなかった。
 このように秋のワールドカップ予選に負傷等で外れていた選手が多い中、唯一久しぶりの復活となったのがカルルである。カルルは昨年5月に行われたUEFAネーションズリーグの決勝ラウンドの際に招集された。このメンバーのうちカルル以外にシュバリエ、シェルキ、ロイック・バデは代表出場歴がなかったが、カルルだけが初戦となる準決勝のスペイン戦に右サイドDFとして先発した。カルルはそれ以来ほぼ10か月ぶりの代表復帰となったのである。(続く)

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