第3719回 米国遠征を行ったフランス(3) ブラジルに南北米大陸で初勝利

 平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■代表主将として30試合目となるキリアン・ムバッペ

 フォックスボロにあるジレット競技場で3月26日に行われたブラジルとの親善試合、フランスの先発メンバーは、GKはマイク・メニャン、DFラインは右からマロ・グスト、イブラヒマ・コナテ、ダヨ・ウパメカノ、テオ・エルナンデス、MFは低い位置に右にオーレリアン・チュアメニ、左にアドリアン・ラビオ、高い位置には右からウスマン・デンベレ、ミカエル・オリーズ、ウーゴ・エキティケ、FWは1トップでキリアン・ムバッペである。
 ムバッペがこの日もキャプテンマークを着用し、代表主将として30試合目となる。これまでに代表で30試合以上で主将を務めたのはウーゴ・ロリス(121試合)、マルセル・デサイー(55試合)、ディディエ・デシャン(54試合)、ミッシェル・プラティニ(50試合)、ロジェ・マルシュ(42試合)、マニュエル・アモロス(32試合)だけである。
 また代表で50試合以上の出場経験があるのはムバッペ、デンベレ、ラビオの3人、一方10試合以下の出場経験しかないのがグスト、エキティケの2人である。上から下まで白いユニフォームを着用する。

■青と黒のユニフォームのブラジル

 一方のブラジルは前回の本連載でネイマールを招集しなかったことを紹介したが、ロドリゴ、ミリトン、ギマラエスなどもメンバーから外れている。ブラジルはフランス同様4-2-3-1システムで、GKはエデルソン・モラエス、DFは右からウェスレイ、グレイソン・ブレーメル、レオ・ペレイラ、ドグラス・サントス、MFは低い位置にアンドレイ・サントスとカゼミーロ、高い位置にラフィーニャ、マテウス・クーニャ、ガブリエル・マルティネッリ、FWはビニシウス・ジュニオールである。ブラジルのフラメンゴに所属し、唯一の国内組となるレオ・ペレイラはこの試合が代表デビューとなる。ブラジルは青と黒のユニフォームでこの試合に臨む。

■7試合連続で代表通算56ゴールとなるムバッペの先制点

 ブラジルのキックオフで始まった試合であるが、立ち上がりからフランスがパスをつなぎ、試合を支配する。ただし、フランスは有効なシュートを放つことができずに、22分過ぎに設定された給水タイムに入る。両チームは給水中にスタッフからの指示を受けるが、これが先に機能したのはブラジルの方であった。ブラジルはデンベレからボールを奪取、この日ブラジルの背番号10を着用したマルティネッリが20メートルの距離から左足でシュート、弾道はわずかに枠から外れた。
 一方、フランスも32分にチュアメニがブラジルからボールを奪う。チュアメニはデンベレにパスをつなぎ、デンベレな素早くムバッペに渡す。ムバッペがレオ・ペレイラをかわし、ロブでシュート、エデルソンは届かず、フランスが先制する。ムバッペはこれで代表56得点目、オリビエ・ジルーの57得点にもうすぐ追いつくことができる。またムバッペは7試合連続の得点となる。フランスの記録は1958年にジュスト・フォンテーヌが記録した8試合連続である。

■退場で1人少なくなっても追加点を決めたフランス

 フランスが1点リードして後半に入ったが、52分、ウパメカノがペナルティエリアのすぐ外でウェスレイを後方からタックルする。VARの結果、ウパメカノにレッドカード、フランスは1人少なくなる。このファウルで得たFKをブラジルは初代表のレオ・ペレイラに託すが、メニャンが難なくストップする。ストッパーを欠いたフランスはデンベレをベンチに下げ、マクサンス・ラクロワが代表にデビューする。そしてフランスは65分に中央付近からラビオ、オリーズにつなぎ最後はエキティケが追加点を決める。代表7試合(そのうち先発は3試合)目で2得点をあげたリバプール所属のFWもワールドカップメンバー入りに前進した。
 20試合目のクリーンシートを目指すメニャンであったが、ブラジルは78分にFKからブレーメルがゴールを決めて意地を見せる。
 最終スコアは2-1とフランスが勝利したが、フランスはこれまでにメキシコワールドカップのPK戦(記録上は引き分け)を除くと、南北の米大陸でブラジルに勝利したことがなく、記念すべき勝利をあげたのである。(続く)

このページのTOPへ