第3685回 欧州カップ、リーグフェーズが終了 (1) スポルティングにリスボンで敗れたパリサンジェルマン

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■1月下旬の連戦となるリーグフェーズの第7節と第8節

 前回までの本連載では12月から1月にかけてモロッコで開催されたアフリカネーションズカップについて紹介してきた。決勝戦を争ったセネガルとモロッコは共に過半数が欧州五大リーグに所属する選手であった。欧州のリーグ戦の年末年始のウインターブレイク期間中に大会を行うようにして選手と所属クラブの負担を軽減した。
 その欧州のクラブは年始早々からリーグ戦等が再開、そして1月下旬にはチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグのリーグフェーズの終盤戦の第7節が1月20日から22日にかけて、第8節が1月28日と29日に行われた。アフリカネーションズカップの上位進出国の選手がちょうど戦線復帰できるかどうかというタイミングである。

■トップ8入りを目前にしたパリサンジェルマン

 今回から決勝トーナメント進出を目指すフランス勢の戦いを紹介したい。  まず、残り2節を迎えた段階のチャンピオンズリーグのフランス勢の順位を確認しよう。
 パリサンジェルマンは3位(勝ち点13、4勝1分1敗)、マルセイユが16位(9、3勝3敗、得失点差+3)、モナコが19位(9 、2勝3分1敗、-1)である。参考までに新方式となった昨年の場合、本戦ストレートインの8位は勝ち点16、プレーオフ出場となる24位は勝ち点11、プレーオフでシード権が与えられる16位は勝ち点13であった。パリサンジェルマンは8位以内にあと一歩、マルセイユとモナコはシード付きの16位以内を目指し、他チームの結果によってはトップ8入りも可能である。
 1月20日の21時からパリサンジェルマンとモナコは同時にキックオフを迎えた。パリサンジェルマンはポルトガルのリスボンでスポルティング、モナコはスペインのマドリッドでレアル・マドリッドとイベリア半島での戦いとなる。2日目の21日にはマルセイユがホームにリバプール(イングランド)を迎える。いずれも欧州カップ獲得経験チームとの対戦である。

■試合を圧倒するもゴールキャンセルが続くパリサンジェルマン

 パリサンジェルマンはスポルティングに勝利すればベスト8入りをほぼ手中にするが、ホームのスポルティングもこの時点で勝ち点10の14位、パリサンジェルマンに勝利すれば、勝ち点で並ぶことになる。パリサンジェルマンはこれがスポルティングとは欧州カップで初対決となるが、欧州カップでポルトガルでの試合を苦手としている。スポルティングは今季のチャンピオンズリーグのホームゲームは3戦3勝、国内リーグでも2位であり、会場のジョゼ・アルバラード競技場には緑と白のファンで立錐の余地もない。
 試合は赤いユニフォームのパリサンジェルマンがパスを回し、ゲームを支配し、スポルティングのゴール前で試合を展開する。嗣次とシュートを放ち、30分にはウォーレン・ザイール・エメリのシュートが決まったが、VARの結果、イングランドの主審、アンソニー・テイラー氏はザイール・エメリにパスを供給したセニー・マユルのファウルを認めて、ゴールをキャンセルした。そして42分にもパリサンジェルマンはゴールがキャンセルされる。ウスマン・デンベレのヘディングシュートがオフサイドとなってハーフタイムを迎える。後半に入っても57分のデンベレのヘディングシュートはオフサイドで認められない。

■先制点を奪われ、追いついたものの、決勝点を奪われたパリサンジェルマン

 こうなると、サッカーの神様はスポルティングのゴールを引き出す。守勢のスポルティングが先制する。右サイドのCK、パリサンジェルマンの守備陣はクリアするが、これをペナルティエリア外からジェニー・カタモがミドルシュート、これがパリサンジェルマンの守備陣に当たってノーマークのルイス・スアレスが決めた。
 これに対してパリサンジェルマンも途中出場のクビチャ・クバラツヘリアがミドルシュートを右上隅に決めて79分に追いつく。
 勝ち越しを狙うパリサンジェルマンであったが、スポルティングは90分にフランシスコ・トリンコンがミドルシュート、これをGKのルカ・シュバリエがはじいたところにいたのはまたスアレスであった。ノーマークのスアレスはこの日2点を決め、パリサンジェルマンは敗れたのである。(続く)

 
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