第2333回 マルセイユ、ヨーロッパリーグ準優勝(3) 今季最多観衆のベロドロームで逆転勝利

 7年前の東日本大震災、一昨年の平成28年熊本地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■負傷者を抱えるマルセイユ、バイエルン・ミュンヘンに勝利したRBライプチヒ

 2回戦のアスレチック・ビルバオ(スペイン)戦でのサポーターのトラブルによってライプチヒ(ドイツ)のレッドブルアリーナへのサポーターの入場が規制されたマルセイユ、主力にも負傷者が続出した。GKのスティーブ・マンダンダ、DFのアディル・ラミ、MFのフローラン・トーバンはベンチ入りからも外れた。
 RBライプチヒはグループリーグではフランス勢のモナコに対し、ライプチヒで1-1、モナコで4-1と負けなし、そして2週間前の3月18日にはリーグ戦でバイエルン・ミュンヘンに2-1と勝利し、リーグ戦の順位は4位である。
 片やマルセイユはリーグ戦の順位は3位であるが、このところアウエーでの成績が悪いのが気がかりである。

■守備的布陣で臨んだ第1戦を0-1と落としたマルセイユ

 マルセイユのルディ・ガルシア監督は5バック、中盤4人、トップにはコンスタンティノス・ミトログル1人という守備的な布陣を取る。試合はホームの大観衆の声援に押されたRBライプチヒに対し、マルセイユも果敢に攻撃し、目まぐるしい展開となった。25分にRBライプチヒの選手の手にペナルティエリア内でボールが当たったかに見えたが、主審はハンドの反則を取らず、マルセイユは先制のチャンスを逸した。前半終了間際には逆にRBライプチヒがマルセイユのゴール前に攻め込み、マルセイユのルイス・グスタボが相手に接触するが、反則は取られなかった。前半のアディショナルタイム、RBライプチヒはカウンターからロングフィード、速攻で最後シュートを放ったのはティム・ベルナー、マルセイユの代役GKジョアン・ペレの股間を抜いて先制点となった。
 結局はこの1点がマルセイユには重くのしかかった。ミトログルも不発であり、第1戦をマルセイユは0-1で落とした。

■今季最多観衆が集まったベロドローム

 敗れたとはいえ、ホームの第2戦で2得点以上上げて勝利すればよい。過去のデータを見るならば、アウエーの第1戦で0-1で敗れたチームは40%の確率で第2戦で逆転して勝ち抜いている。マルセイユでの第2戦、試合前日の段階でチケットは6万枚以上売れ、結局、ベロドロームには61,882人の観衆が集まった。これまでのマルセイユの欧州カップでの最多観客動員は2004年5月6日のニューカッスル(イングランド)戦の58,897人を更新する欧州カップでの観客動員の新記録となった。また、今季これまでの最多観客動員は昨年10月22日のパリサンジェルマン戦の60,410人であり、これも更新することになった。ファンの関心はそれほど高い。

■得点の取り合いを制したマルセイユ

 2点以上取って勝利を目指すガルシア監督は1週間前の試合と変えて攻撃的な布陣で臨む。マンダンダ、ラミはまだ負傷から戻ってこないが、攻撃陣のトーバンが右サイドに復帰する。右サイドDFには酒井宏樹も起用、北半球で最強の右サイドが完成した。
 マルセイユのキックオフで始まった試合は序盤から激しく動いた。2分にRBライプチヒはブルマが先制点をあげる。いきなりハードルが高くなったマルセイユであるが、今季最多の観衆が後押しする。6分にはRBライプチヒのステファン・イルサンケルがオウンゴール、マルセイユは追いついた。勢いに乗るマルセイユは9分には相手のCKのクリアボールを起点に左サイドのディミトリ・パイエがクロスをあげる。モルガン・サンソンがシュートした球をいったんはGKがクリアするが、そのクリアボールをブーナ・サールが決めて逆転する。38分にはこの試合で復帰したトーバンが3点目を入れ、この時点でマルセイユが優位に立つ。得点後のパフォーマンスが警告を受けたが、それほどうれしかったのであろう。
 RBライプチヒもあきらめていない。パリサンジェルマン育ちのジャン・ケビン・オーギュストが55分に1点返し、再びRBライプチヒが優勢になる。
 形勢不利となったマルセイユであるが、60分にパイエがゴールして優勢となり、後半アディショナルタイムの94分には酒井が得点をあげ、5-2で試合終了。2試合合計得点で5-3としたマルセイユが準決勝にコマを進めたのである。(続く)

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