第2431回 決勝トーナメントに2チーム進出 (3) ようやく本領発揮、パリサンジェルマンがリバプールを下す

 7年前の東日本大震災、一昨年の平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■大混戦となったグループC

 前回の連載ではチャンピオンズリーグの出場しているフランス勢で最もいい成績を残しているリヨンが第4節、第5節と引き分けて、決勝トーナメント進出決定が最終戦にもつれたことを紹介した。また、前々回の連載で紹介した通り、国内リーグでも不振のモナコは第4節を終えた時点で3位以下が確定してしまった。今回はファンの注目を最も集めるパリサンジェルマンの第5節の戦いを紹介しよう。
 第5節を迎える時点で勝ち点5、国内リーグでは14戦全勝という成績からは物足りない。ただし、第4節でレッドスター・ベオグラード(セルビア)がリバプール(イングランド)に勝利したため、グループCは混戦となっており、勝ち点6がナポリ(イタリア)とリバプール、勝ち点5にパリサンジェルマン、勝ち点4にレッドスター・ベオグラードと首位から最下位までの勝ち点の差はわずかに2、最も首位と最下位の差の小さなグループとなっている。

■決勝トーナメント進出の成否の決まる可能性のある第5節の直接対決

 第5節はナポリ-レッドスター・ベオグラード、パリサンジェルマン-リバプールというカードであるが、リバプールがパリサンジェルマンに勝利すると、決勝トーナメントへのチケットの配分が決まってしまうケースがある。もう1試合でナポリが勝利するとリバプールとナポリが2位以内を確定、パリサンジェルマンの3位以下が決定する。ナポリが引き分けの場合でもリバプールは2位以内を確保できるため、リバプールはパリで勝利をあげたいところである。

■躍動するMCN、キリアン・ムパッベ、エディンソン・カバーニ、ネイマール

 9月にリバプールで行われた試合は本連載第2397回で紹介した通り、パリサンジェルマンが2点差を追いついたが、最後に決勝点を奪われ、痛い黒星となった。
 パリサンジェルマンの誇るMCNことキリアン・ムパッベ、エディンソン・カバーニ、ネイマールのうち、ムバッペとネイマールが直前のリーグ戦の試合で負傷したが、復帰し、ネイマールがトップ下に入り、右にムバッペ、左にアンヘル・ディマリア、中央にカバーニという攻撃陣である。一方のリバプールも国内リーグでは無敗であり、右からモハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネと並んだベストの攻撃陣で臨む。パルク・デ・プランスには約2000人のリバプールからのサポーターも駆けつける。立ち上がりはパリサンジェルマンが試合の主導権を握り、ボールを支配する。試合開始直後からチャンスを得ていたパリサンジェルマンであるが、リバプールのGK、ブラジル代表のアリソンの好セーブに阻まれる。しかし、13分にパリサンジェルマンは先制する。マルコ・ベラッティがサイドのムバッペにつなぎ、ムバッペがカバーニをターゲットにしてクロスをあげるが、リバプールの守備陣にクリアされる。しかしこのクリアボールをフアン・ベルナトが右足でゴールネットを揺らす。ドイツのバイエルン・ミュンヘンから今季加入したベルナトはナポリ戦に次いでチャンピオンズリーグでは2得点目となった。
 国内での無敵ぶりをようやく5戦目にして見せたパリサンジェルマンは追加点も奪う。37分、ボールを奪ったネイマールはムバッペとワンツーで前進、カバーニにクロスをあげ、リバプールのGKアリソンと競り合ってこぼれたボールがネイマールの足元に、ネイマールは左足でシュート、ネイマールのパリサンジェルマンにおけるチャンピオンズリーグ10度目の得点で、パリサンジェルマンは2点差でハーフタイムを迎える。

■パリサンジェルマンが勝利し、2位浮上

 後半に入ってからは2点差から何とか挽回しようとしたリバプールがボール支配率は上回ったものの、パリサンジェルマンの中盤の守備が健闘し、シュートを許さない。
 リバプールは後半のアディショナルタイムにジェームズ・ミルナーが1点を返すが、パリサンジェルマンが2-1と制す。
 グループCはレッドスター・ベオグラードを下したナポリが勝ち点9で首位、パリサンジェルマンが勝ち点8となり2位に浮上、勝ち点6のリバプールは3位に落ち、勝ち点4のレッドスター・ベオグラードは3位以下が確定し、最終節を迎えるのである。(続く)

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