第3060回 欧州カップグループリーグ組み分け決定 (2) パリサンジェルマン、ユベントスと開幕戦

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■第1シードとなったパリサンジェルマン

 史上初めてシーズン中に開催されるワールドカップの影響を受け、今季の欧州カップのグループリーグのスケジュールはコンパクトなものとなった。そのグループリーグの組み合わせ抽選会はチャンピオンズリーグは8月25日に、ヨーロッパリーグとヨーロッパカンファレンスリーグは26日に行われた。
 各クラブのUEFAランキングを元にシードされて組み合わせ抽選が行われるが、チャンピオンズリーグだけは例年通り例外的な運用となる。リーグ別ランキングで上位の6リーグの優勝チームと昨季のチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの優勝チームという8つのチャンピオンチームが第1シードの8チームとなる。
 これらのチームを紹介すると、リーグチャンピオンはマンチェスター・シティ(イングランド)、レアル・マドリッド(スペイン)、ACミラン(イタリア)、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、パリサンジェルマン、ポルト(ポルトガル)、チャンピオンズリーグはレアル・マドリッド、ヨーロッパリーグはフランクフルト(ドイツ)となる。レアル・マドリッドはチャンピオンズリーグと国内リーグの両方を制しているため、リーグ別のUEFAランキング7位のオランダのリーグチャンピオンのアヤックスが第1シードに入る。

■今年も強豪が集まったチャンピオンズリーグの第2シード

 このリーグチャンピオンを第1シードに優遇したため、第2シードにはリバプール、チェルシー、トットナム・ホットスパー(以上イングランド)、バルセロナ、アトレチコ・マドリッド、セビリア(以上スペイン)、ユベントス(イタリア)、RBライプチヒ(ドイツ)という強豪がそろった。この中でリバプール、チェルシー、バルセロナの3チームはパリサンジェルマンでよりもUEFAランキングで上位である。
 また、フランスからもう1チーム出場しているマルセイユは第4シードに甘んじている。

■初戦で強豪と対戦するパリサンジェルマンとマルセイユ

 抽選の結果、パリサンジェルマンはグループHに入り、第2シードからはユベントス(イタリア)、第3シードからはベンフィカ(ポルトガル)、第4シードからはマッカビ・ハイファ(イスラエル)となった。パリサンジェルマンよりもUEFAランキングで上位のチームはなく、恵まれた組み合わせとなり、首位争いの最大のライバルはユベントスであろう。そのユベントスとはいきなり初戦、9月6日にパルク・デ・プランスで対戦する。そして最終節の11月2日にトリノで対戦する。展開によっては大一番が最終戦となる可能性もある。
 また、マルセイユはグループD、こちらは第1シードはフランクフルト、第2シードからトットナム・ホットスパー、第3シードはポルトガルのスポルティング・リスボンとなる。マルセイユはこのグループで最強のトットナム・ホットスパーとロンドンで対戦、フランス勢は初戦で強敵と対戦することになった。

■ヨーロッパリーグ、ヨーロッパカンファレンスリーグに出場するフランス勢

 ヨーロッパリーグに出場するフランス勢はレンヌとモナコが第2シード、ナントは第4シードとなった。レンヌはグループB、第1シードはディナモ・キーウ(ウクライナ)、第3シードのフェネルバフチェ(トルコ)、第4シードのAEKラルナカと対戦する。モナコはグループH、第1シードはレッドスター・ベオグラード(セルビア)、第3シードはフェレンツェバローシュ(ハンガリー)、第4シードはトラブゾンスポル(トルコ)となった。ナントはグループG、第1シードから順にオリンピアコス(ギリシャ)、カラバフ(アゼルバイジャン)、フライブルク(ドイツ)と対戦する。
 最後にヨーロッパカンファレンスリーグに出場するニースは第3シードとなり、グループDに入る。このグループの第1シードはパルチザン・ベオグラード(セルビア)、第2シードは1FCケルン(ドイツ)、1.FCスロバーツコ(チェコ)となる。
 フランス勢は大将格のパリサンジェルマンが先陣を切るのである。(この項、終わり)

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