第3724回 パリサンジェルマン、リバプールに先勝 (1) ベンチスタートとなったモハメド・サラー

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■昨年は決勝トーナメント1回戦で対戦したパリサンジェルマンとリバプール

 欧州のサッカーシーズンもあと2か月、リーグ戦、カップ戦に加え、欧州カップも終盤戦を迎え、準々決勝が行われた。フランス勢で勝ち残っているのはチャンピオンズリーグのパリサンジェルマンとカンファレンスリーグのストラスブールだけである。
 パリサンジェルマンは4月8日に第1戦をホームで迎える。相手はイングランドのリバプール、昨年は決勝トーナメント1回戦で対戦し、本連載第3518回から第3520回で紹介した通り、パリでの第1戦は終始押されていたリバプールが終盤のハーベイ・エリオットのゴールで勝利する。リバプールでの第2戦はリバプールペースで進んだが、ウスマン・デンベレのゴールが決まり、延長戦に入っても決着がつかず、PK戦になり、パリサンジェルマンはGKのジャンルイジ・ドンナルンマの活躍で勝ち抜いた。

■正GKの座を奪ったマトベイ・サフォノフ

 これまでの両チームは欧州カップで3勝3分と五分である。両チームの先発メンバーを紹介しよう。紺と赤のユニフォームのパリサンジェルマン、GKはマトベイ・サフォノフ、DFは右からアクラフ・ハキミ、マルキーニョス、ウィリアム・パチョ、ヌーノ・メンデス、MFは中央の低い位置にビティーニャ、右にウォーレン・ザイール・エメリ、左にジョアン・ネベス、FWは右にデジレ・ドゥエ、左にクビチャ・クバラツヘリアというメンバーである。GKはサフォノフがルカ・シュバリエからポジションを奪った。

■ベンチでキックオフを迎えるモハメド・サラー

 一方の赤いユニフォームのリバプールはGKはギオルギ・ママルダシュビリ、ジョージア代表でクバラツヘリアのチームメイトである。DFは5バック、右はジェレミー・フリンポン、左はミロシュ・ケルケズ、中央にイブラヒム・コナテ、フィルジル・ファン・ダイク、ジョー・ゴメスが並ぶ。MFはライアン・フラフェンベルフとアレクシス・マカリスター、トップ下にドミニク・ソボスライ、2トップはウーゴ・エキティケとフロリアン・ビルツである。
 メンバー発表時の最大の驚きはモハメド・サラーがベンチスタートということである。ここにはリバプールのアルネ・スロット監督なりの考えが働いているであろう。昨季ユルゲン・クロップの後任としてフェイエノールト(オランダ)からやってきたスロット監督はリーグで5季ぶりの優勝に導き、オランダ人として初めてプレミアリーグ優勝監督となった。他方、チャンピオンズリーグでは先述のとおり決勝トーナメントの1回戦負け、FAカップ、リーグカップもタイトルを逃している。今季はリーグ戦は現時点で5位であり、来季のチャンピオンズリーグの出場圏内であるが、首位アーセナルとは勝ち点21も離されており、タイトルは難しい。そして第2のタイトルであるFAカップはこのパリサンジェルマン戦の直前の4月4日に行われ、マンチェスター・シティに0-4と大敗を喫している。また第3のタイトルであるリーグカップはベスト8決定戦でクリスタル・パレスに敗れ、10月に姿を消している。すなわち、残された唯一のタイトルがこのチャンピオンズリーグなのである。

■フランス代表のイブラヒム・コナテとウーゴ・エキティケ

 そして、リバプールの先発メンバーには2人のフランス代表選手が名を連ねている。DFのコナテとFWのエキティケである。コナテはマリ人の両親のもとにパリで生まれ、少年時代はパリFCの下部組織に所属していた。ソショーでプロ契約し、ドイツのRBライプチヒを経て2021年にリバプールにやってきて今季で5シーズン目となる。10歳の時にフランス国籍を取得、年代別代表に入り、2022年のワールドカップにも出場した。
 エキティケはランス(Reims)出身、スタッド・ド・ランスの下部組織からプロ契約し、2022年夏にはパリサンジェルマンにレンタルされ、訪日したことから日本の皆様もよくご存じであろう。フランクフルト(ドイツ)を経由して昨夏リバプールに移籍、そして9月に代表デビューしている。
 21時になっても気温20度という夏のような気温の中でキックオフを迎えたのである。(続く)

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