第3729回 パリサンジェルマン、ストラスブールともに準決勝進出 (3) ストラスブールはクラブ史上初の快挙
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■3年連続でチャンピオンズリーグの準決勝に進出したパリサンジェルマン
前々回と前回の本連載ではパリサンジェルマンがリバプール(イングランド)に連勝してチャンピオンズリーグの準決勝進出を決めたことを紹介したが、パリサンジェルマンはこれで3年連続で準決勝に進出した。パリサンジェルマンは1990年代にも1993年にUEFAカップ、1994年にカップウィナーズカップ、1995年にチャンピオンズリーグ、1996年にカップウィナーズカップ、1997年にカップウィナーズカップと5年連続で欧州カップの準決勝に進出したことがあるが、今回はすべて最高峰のチャンピオンズリーグでの達成であり、その意味合いは大きく異なる。
■6年ぶりの欧州カップで準々決勝まで進出したストラスブール
このように欧州カップの上位進出の常連のパリサンジェルマンと対照的であるのが今回紹介するストラスブールである。UEFAカップの前身として1971年まで開催されていたインターシティ・フェアーズカップ、UEFAカップの予選として行われていたインタートトカップを除くと、ストラスブールが欧州カップに出場したのはチャンピオンズカップ1回、カップウィナーズカップ1回、UEFAカップ5回、ヨーロッパリーグ1回である。タイトルの名称をご覧になってわかる通り、欧州カップがチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグに再編されてからは1回しか出場しておらず、今季のカンファレンスリーグは6年ぶりの欧州カップとなった。
今季のカンファレンスリーグはリーグフェーズを首位で突破、そしてノックアウトフェーズでも1回戦はクロアチアのリエカを下したが、準々決勝ではドイツのマインツ相手にアウエーでの第1戦を0-2と落として、ホームでの第2戦を迎えることになった。
前々回の本連載で紹介したパリサンジェルマン同様、ストラスブールは第1戦と第2戦の間の国内リーグ戦のブレスト戦を延期して4月16日の第2戦に臨み、さらにメンバーを3人入れ替えた。一方、第1戦と同じメンバーで戦うマインツは、国内リーグでフライブルクに敗れている。
■アウエーの第1戦とは見違える動きのストラスブール、前半のうちに追いつく
ストラスブールは欧州カップでのこれまでの最高成績は1979-80シーズンのチャンピオンズカップのベスト8である。その時はアヤックス(オランダ)に準々決勝で敗れているが、ホームの試合では引き分けている。ストラスブールは欧州カップのホームゲームではこれまでに1回しか敗れたことがない。本拠地ラメイノーで行われた試合は6日前に行われた試合とは全く違う試合となった。明らかに動きの良いストラスブールは試合を支配する。
先制点をあげたのはストラスブールであった。28分にCKからスウェーデン代表のセバスティアン・ナナシがニアポストにシュートを決める。ストラスブールは6割を超えるボール支配率で、2試合通算スコアであと1点に迫った。満員の観衆の声援に押されたストラスブールが2試合通算スコアで追いついたのは35分であった。右サイドから攻め込んだストラスブールはクロスボールをアブドゥル・ウアタラがヘディングでシュートを決める。さらにウアタラは38分にも追加点をあげるチャンスがあったが、これは防がれる。
■後半に入っても2点、クラブ史上初の欧州カップ準決勝進出
後半に入っても試合はストラスブールのペースで進む。64分には相手のペナルティエリアの中でバレンティン・バルコが倒され、ストラスブールはPKを得る。ところが後半途中からピッチに入ったエマニュエル・エメガのキックはマインツのGKダニエル・バツにコースを読まれ、失敗する。
しかし、ストラスブールはフリオ・エンシソが69分にマインツの守備陣をかわして、2試合通算で勝ち越しとなるゴールを決める。さらに75分にもエンシソのクロスからエメガがヘディングシュートを決めて差を広げる。第2戦で4-0と勝利したストラスブールは2試合通算スコアを4-2としてクラブ史上初めての欧州カップ準決勝進出を決めたのである。(この項、終わり)
