第1923回 アルメニア、デンマークに連勝(4) 両国ファンの失望の中でキックオフ

 4年前の3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■ポルトガルが本大会出場、アルバニアの結果次第のデンマーク

 アルメニアに4-0と完勝したフランス、10月のもう1つの親善試合の相手はデンマークである。ここで気になるのが、欧州選手権予選のグループIの状況である。フランスがアルメニアと対戦した10月8日にはアルバニア-セルビア戦とポルトガル-デンマーク戦が行われた。この中でデンマークだけが予選最終戦である。この時点での順位は首位がポルトガル(勝ち点15)、デンマークが2位(12)、アルバニアが3位(11)となっており、ポルトガルは勝利すれば2位以内を確定し、本大会出場が決まる。ポルトガルはモナコに所属するジョアン・モウチーニョのゴールによって1-0とデンマークを下し、本大会出場を決める。敗れたデンマークは勝ち点12で全日程を終了した。
 3位のアルバニアはホームでセルビアにロスタイムに2点を奪われて0-2と敗れ、勝ち点11のまま足踏み。アルバニアが最終戦でアルメニアに引き分け以下の場合は、デンマークが2位になり本大会出場となる。逆にアルバニアがアルメニアに勝利するとアルバニアが初の本大会出場となる。

■最大の関心事はサッカーのアルメニア-アルバニア戦、ラグビーのフランス-アイルランド戦

 この10月8日には欧州各地で多数の試合が行われるが、グループIの2試合は18時キックオフ、そしてフランスとデンマークの親善試合は20時45分キックオフ、すなわちデンマークのイレブンはアルバニアの試合の結果がわかってからフランスとの試合を迎えることになる。
 また、この日にはラグビーワールドカップで予選プールの首位をかけてフランスがアイルランドと戦う。首位突破の場合は決勝トーナメントの初戦でアルゼンチン、2位突破の場合はニュージーランドと対戦、この1戦の勝者は準決勝が見渡せ、敗者はベスト8での敗退が待っており、大一番となった。この日のフランス人の関心はまずはウェールズのカーディフで行われるラグビーのアイルランド戦、そしてその次にデンマークのコペンハーゲンで行われるサッカーのデンマーク戦が位置する。そしてこのラグビーの試合は17時45分にキックオフする。
 すなわち、デンマークのファンにとってもフランスのファンにとっても最大の関心事の試合が終わってからこの試合を迎えることになる。

■ラグビーはフランスはアイルランドに完敗、サッカーはアルバニアが本大会出場

 まずラグビーに関してはフランスはアイルランドに9-24とノートライに抑え込まれて完敗してしまう。そしてアルメニアのエレバンで行われたアルメニア-アルバニア戦はアルバニアが前半から得点を重ね、3-0と勝利、欧州選手権、ワールドカップを通じて初めての本大会出場権を獲得、デンマークは3位になり、プレーオフに回ることになった。この結果、フランスのファンもデンマークのファンも、顔をうなだれた状態でキックオフとなったのである。

■アントニー・マルティアル、左サイドで代表初先発

 とは言っても、両チームのイレブンの士気は変わらない。来年の欧州選手権での優勝を狙うフランス、11月のプレーオフに気持ちを切り替えたデンマーク、好カードであることは間違いない。
 ディディエ・デシャン監督はこの試合は選手のテストという意味合いもあり、アルメニア戦とはメンバーを大幅に入れ替える。GKはスティーブ・マンダンダ、DFは右からクリストフ・ジャレ、ラファエル・バラン、エリキアム・マンガラ、ルカ・ディーニュ、MFは中央の低い位置にモルガン・シュナイデルラン、右にママドゥ・シソッコ、左にブレーズ・マツイディ、FWは右にアントワン・グリエズマン、左にアントニー・マルティアル、そして中央はオリビエ・ジルーである。
 3日前のアルメニア戦に続いて先発で出場するのは主将を務めるバランと中盤のマツイディ、そして右サイドのFWのグリエズマンの3人だけである。
 そしてイングランドのマンチェスター・ユナイテッドに移籍したマルティアルはこの試合が代表4試合目にして初先発となった。
 左利きの右サイドのグリエズマン、そして右利きの左サイドのマルティアルの組み合わせはどのような攻撃を見せてくれるのであろうか。(続く)

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