第3579回 クラブワールドカップのパリサンジェルマン (4) シアトルを破り、グループリーグを首位突破
平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。
■アトレチコ・マドリッドと並び1勝1敗で最終戦を迎える
今年から新方式になったクラブワールドカップに出場しているパリサンジェルマン、初戦はスペインのアトレチコ・マドリッドに4-0と快勝したが、第2戦はブラジルのボタフォゴを押し込みながら得点を奪うことができず、0-1と敗れ、決勝トーナメント進出を決めることができなかった。第2節まで終えた時点のグループの順位を確認しよう。第1節のもう1試合はボタフォゴがシアトル(米国)に1-0と勝利し、第2節でアトレチコ・マドリッドがシアトルを3-1と下している。したがって、ボタフォゴが2勝、パリサンジェルマンとアトレチコ・マドリッドが1勝1敗で並び、シアトルが2敗となっている。
グループリーグの最終節はパリサンジェルマン-シアトル戦がシアトルのルーメン・フィールド、アトレチコ・マドリッド-ボタフォゴ戦がパサデナのローズボウルで6月23日12時に同時にキックオフされる。
■シアトルに勝利すれば決勝トーナメント進出となるパリサンジェルマン
パリサンジェルマンは最終戦でシアトルに勝利すれば決勝トーナメント進出が決まる。パリサンジェルマンとアトレチコ・マドリッドが勝利した場合は、パリサンジェルマン、アトレチコ・マドリッド、ボタフォゴの3チームが2勝1敗で並び、3チーム間の得失点差の勝負となるが、すでに該当チームとの試合を終えたパリサンジェルマンの3チーム間得失点差は+3であることから、2位以内は確定している。パリサンジェルマンが引き分けた場合にはアトレチコ・マドリッドが引き分け以下であれば、決勝トーナメント進出となる。また、パリサンジェルマンとアトレチコ・マドリッドがいずれも敗れた場合、3連勝したボタフォゴが首位で、残り3チームは1勝2敗で2位争いとなるが、この場合は3チーム間の得失点差で決まり、シアトルがパリサンジェルマンに大差をつけた場合以外はパリサンジェルマンが決勝トーナメント進出となる。
■決勝トーナメントに進出すれば東部に移動
またグループBの首位通過チームは決勝トーナメント1回戦でグループAの2位通過チーム、2位通過チームはグループAの首位通過チームと対戦することになるが、グループAの最終戦はグループBの最終戦が終わってからキックオフされる。グループAは2試合を終えた時点でパルメイラス(ブラジル)とインテル・マイアミ(米国)が1勝1分で勝ち点3、ポルト(ポルトガル)とアル・アハリ(エジプト)が1分1敗の勝ち点1、最終戦は上位同士、下位同士が対戦し、すべてのチームに決勝トーナメント進出の可能性が残っている。
グループBは西海岸のパサデナとシアトルで試合を行っていたが、首位突破の場合はグループリーグ最終戦から6日後の29日にアトランタで、2位通過の場合は5日後の28日にフィラデルフィアアで試合が行われ、西から東へと移動を伴うことになる。
■シアトルを圧倒、3チームが勝ち点で並び、得失点差で首位通過
パリサンジェルマンの先発メンバーであるが、GKはジャンルイジ・ドンナルンマ、DFは右からアクラフ・ハキミ、マルキーニョス、ウィリアン・パチョ、ヌーノ・メンデス、MFは右からジョアン・ネベス、ビティーニャ、ファビアン・ルイス、FWは中央にセニー・マユル、右にデジレ・ドゥエ、左にクビチャ・クバラツヘリア、CFがマユルになった以外はチャンピオンズリーグ決勝、クラブワールドカップ初戦のアトレチコ・マドリッド戦と同じである。すなわち、まだウスマン・デンベレは試合に出場できない。
この試合もパリアンジェルマンがボールを支配し、攻め続ける。パリサンジェルマンの先制点は35分であった。右からのCK、ペナルティエリア外から走りこんできたビティーニャがシュート、枠から外れていたシュートであるがクバラツヘリアがタッチして、先制点となる。
そして後半に入ってもパリサンジェルマンは攻め続け66分には右サイドでフリーとなったハキミが、パスを受け、難なくシュート、パリサンジェルマンが2-0と勝利した。なお、同時に行われた試合ではアトレチコ・マドリッドが1-0で勝利、3チームが勝ち点6で並んだが、当該チーム間の得失点差でパリサンジェルマンが首位通過となったのである。(続く)