第3580回 クラブワールドカップのパリサンジェルマン(5) インテル・マイアミに快勝、ウスマン・デンベレも復帰

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■決勝トーナメント1回戦でインテル・マイアミと対戦するパリサンジェルマン

 グループリーグ最終戦でシアトル(米国)に勝利したパリサンジェルマンがグループBの首位、勝ち点6で3チームが並んだが、ボタフォゴ(ブラジル)が得失点差で2位となり、パリサンジェルマンに大敗したアトレチコ・マドリッド(スペイン)は3位となり、グループリーグで敗退した。
 グループBから勝ち上がったチームは決勝トーナメント1回戦でグループAから勝ち上がったチームと対戦する。グループAの最終戦がグループBの最終戦の後に行われ、勝ち点4で首位争いをしていたパルメイラス(ブラジル)とインテル・マイアミ(米国)が対戦し、終盤にパルメイラスが2点差を追いついてドローに持ち込んだ。総得失点差の差でパルメイラスが1位となり、パリサンジェルマンは2位のインテル・マイアミとアトランタで対戦することとなった。
 インテル・マイアミは2024年の北中米カリブ海チャンピオンズリーグではベスト8どまりであったが、開催国枠で今大会に出場している。そしてこのチームはパリサンジェルマンから移籍したリオネル・メッシが在籍していることで有名である。メッシ以外にもルイス・スアレス、ジョルディ・アルバ、セルヒオ・ブスケッツという欧州で活躍した選手が先発メンバーに名を連ねている。

■メンバーを固定したパリサンジェルマン、ウスマン・デンベレがベンチ入り

 大会4試合目となるパリサンジェルマンの先発メンバー、GKはジャンルイジ・ドンナルンマ、DFは右からアクラフ・ハキミ、マルキーニョス、ウィリアン・パチョ、ヌーノ・メンデス、MFは右からジョアン・ネベス、ビティーニャ、ファビアン・ルイス、FWは中央にデジレ・ドゥエ、右にブラッドリー・バルコラ、左にクビチャ・クバラツヘリア、バルコラが今大会初先発した以外の10人はアトレチコ・マドリッドとの第1戦、シアトルとの第3戦と同じである。注目のウスマン・デンベレがベンチ入りした。

■立ち上がりからインテル・マイアミを圧倒したパリサンジェルマン

 パリサンジェルマンはキックオフ直後から積極的に攻撃する。4分には左サイドのクバラツヘリアが供給したボールをバルコラが左足でシュート、インテル・マイアミのGKが足でシュートを防ぐ。その直後の6分にパリサンジェルマンは先制する。左サイドからのFKのチャンス、ビティーニャがゴール前にボールをあげ、ファーサイドを走りこんできたジョアン・ネベスのヘディングシュートがゴールに突き刺さり、ポルトガル代表コンビが躍動する。
 パリサンジェルマンはグループリーグの試合同様、ボールを支配し、インテル・マイアミは自陣にくぎ付けとなる。15分にはファビアン・ルイスのシュートがゴールインしたが、これはオフサイドでキャンセルとなる。
 防戦一方のインテル・マイアミは、30分を過ぎてもシュートを打てない。パリサンジェルマンの攻撃は止まらず、39分にはバルコラがインテル・マイアミのペナルティエリアのすぐ外でボールを奪い、右前方のファビアン・ルイスにパス、ファビアン・ルイスは中央に戻し、ジョアン・ネベスがシュート、追加点となる。

■後半途中から試合に出場したウスマン・デンベレ

 パリサンジェルマンの攻撃は止まらない。44分には右サイドのハキミからボールを受けたドゥエはクロスをあげる。これをインテル・マイアミのトーマス・アビレスが自らのゴールに入れてしまう。
 そして前半のアディショナルタイムに入ってからもパリサンジェルマンは得点を奪う。右サイドでフリーとなったバルコラは中に折り返して、ハキミがシュート、4点目が入った。  前半だけで4点リードし、インテル・マイアミに1本のシュートも許さなかったパリサンジェルマンは後半開始時点で主将のマルキーニョス、ファビアン・ルイスをベンチに下げ、準々決勝以降に向けた休養を準備する。
 そして61分、ウスマン・デンベレがジョアン・ネベスに代わってピッチに入り、今大会初めてプレーする。デンベレもチームもゴールをあげることはできなかったが、準々決勝以降に向けて頼もしい選手がカムバックしたのである。(続く)

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