第3771回 ノルウェーとの全勝対決を制す(3) ウスマン・デンベレのハットトリックで3連勝

 平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■先制点はウスマン・デンベレの右足のシュート

 両国の国歌演奏の後、先発メンバーのみがピッチ内に残り、ベネズエラ地震の犠牲者を悼む追悼が行われ、フランス-ノルウェー戦はノルウェーのキックオフで始まった。
 大幅にメンバーを入れ替えてきたノルウェーに対し、フランスは立ち上がりから攻め続ける。7分、フランスは中央付近でキリアン・ムバッペがノルウェーのパスをスライディングしながらカット、ダイレクトで右サイド前方にパス、これがウスマン・デンベレの足元に収まる。デンベレとゴールの間にはノルウェーの守備陣が複数いたが、両足でシュートを放つことのできるデンベレの長所がここで生きる。デンベレは巧みにかわしながらシュートコースを探し、右足でシュートを放ち、ファーサイドのゴールネットが揺れる。デンベレは今大会2ゴール目、そしてムバッペは今大会初アシストとなった。その後もフランスはノルウェーのゴールに向けて次々とシュートを放ち、開始10分の時点で早くもフランスの枠内シュートは5本になった。
 ようやくノルウェーがフランスのゴール前に迫ったのは14分、ヨルゲン・ストランド・ラーセンがクロスボールをダヨ・ウパメカノと競り合いながらハーフボレー、シュートは枠をわずかに外れる。

■2点目は左足で決めたデンベレ

 19分にフランスは左サイドの低い位置でデジレ・ドゥエがボールを奪い、中央付近のムバッペにパスをする。ムバッペはシャルをつかまれ、体勢を崩しながら、先制点同様、右前方のデンベレにパスをする。デンベレに対しノルウェーの守備陣も対応している。ボールを保持したデンベレのアウトサイドをムバッペが走り込む、ノルウェーの守備陣は一瞬、ムバッペに気を取られ、デンベレのシュートコースが生まれ、今度は左足でシュート、追加点となった。
 バロンドール獲得者のデンベレが主役、ムバッペが助演という形で2点を奪ったフランスに対し、ノルウェーの控えメンバーも実力を発揮し、決勝トーナメントでの出場機会を増やしたいところである。ノルウェーは21分に左サイドを攻め上がり、ワールドカップ初出場のセロ・アースゴールがペナルティエリアの外からシュートを決め、1点差に迫る。24歳になったばかりのアースゴールはノルウェーのワールドカップ史上最年少の得点記録者となった。
 前半のハイドレーションブレイクの前に3点が生まれたのはこのワールドカップで最初のこととなった。

■前半のうちにハットトリックを達成したデンベレ

 ハイドブレークションの間にノルウェーは体勢を立て直すチャンスであったが、ハイドブレークション明けに最初にスコアしたのはフランスであった。32分、フランスはペナルティエリアの周辺でボールを回す。左サイドから右サイドにパスは受け渡され、オーレリアン・チュアメニ経由でデンベレのところにボールがやってきた。デンベレはまた左足でシュート、ゴールに突き刺さり、ハットトリックを達成する。ワールドカップでのハットトリックはフランスとしては1958年大会のパラグアイ戦のジュスト・フォンテーヌ、前回大会決勝のアルゼンチン戦のムバッペに次ぐ3人目となる。そして今大会でもアルゼンチンのリオネル・メッシがアルジェリア戦、カナダのジョナサン・デービスがカタール戦で記録している。

■1998年大会以来のグループリーグ3連勝となったフランス

 その後もフランスはチャンスを作るが、得点をあげることなく90分を終える。ノルウェーも後半になって選手交代をするが、主将のマルティン・ウーデゴールも、エースストライカーのアーリング・ハーランドもベンチのまま試合は終了し、フランスが3-1とノルウェーに勝利する。
 フランスがワールドカップ、欧州選手権のグループリーグの第3戦で勝利したのは2006年ワールドカップのトーゴ戦以来、3連勝したのは自国開催で優勝した1998年ワールドカップ以来なのである。(この項、終わり)

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