第3775回 パラグアイの堅守を破り、8強入り(1) 南米予選、グループリーグをしぶとく勝ち抜いたパラグアイ

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■南米予選を10チーム中6位で突破したパラグアイ

 キリアン・ムバッペの2ゴール、ブラッドリー・バルコラの今大会初ゴール、ウスマン・デンベレとミカエル・オリーズのアシストで3-0とスウェーデンを下したフランス、2回戦で対戦するのはパラグアイである。
 パラグアイは10チームがホームアンドアウエーの総当たりで行われた南米予選で6位となり、南米代表として最後の椅子(7位のボリビアは大陸間プレーオフ出場)を獲得した。最下位での本大会出場とはいえ、3位コロンビア、4位ウルグアイ、5位ブラジルとは勝ち点28で並び、得失点差で順位が決定した。ちなみに2位エクアドルは勝ち点29(勝ち点3を剥奪されており、実際は32)、首位アルゼンチンは勝ち点38であり、アルゼンチンが突出している。

■ジュスト・フォンテーヌが3得点をあげた1958年大会

 パラグアイの本大会出場は2010年大会以来4回目であり、2010年大会では決勝トーナメント1回戦で日本にPK戦で勝利しベスト8入りし、これがこれまでの最高の成績である。
 フランスとはこれまでワールドカップで2回、親善試合で3回対戦している。最初のワールドカップでの対戦は1958年スウェーデン大会のグループリーグ初戦である。先制点こそパラグアイが記録したが、フランスが7-3と大勝している。フランスの得点のうち3点はジュスト・フォンテーヌが決めており、この大会で13得点をマークして得点王となるフォンテーヌ劇場の序幕となった。

■ゴールデンゴールでフランスに敗れた1998年大会

 そして2回目は自国開催となった1998年大会、グループリーグで3戦全勝したフランスは決勝トーナメント1回戦(ベスト8決定戦)でパラグアイとランスのフェリックス・ボラール競技場で対戦した。この試合、前後半90分を終えても両チームとも無得点で延長戦に入る。ワールドカップではこの大会からゴールデンゴール方式が採用され、決勝トーナメントに入って延長戦で得点があった場合、その時点で試合は終了となり、得点をしたチームの勝利となる。延長前半には両チームとも得点をあげることができず、延長後半となる。延長後半の114分、フランスはローラン・ブランが得点をあげ、これがゴールデンゴールとなる。ワールドカップ本大会でのゴールデンゴール第1号となったが、この1998年大会は延長戦があったが、この試合以外はすべて延長戦では決着がつかず、PK戦となっており、フランス-パラグアイ戦だけがゴールデンゴールで決着がついた。
 なお、このゴールデンゴール方式は次の2002年大会にも採用されたが、決勝トーナメント1回戦で韓国のイタリア戦、セネガルのスウェーデン戦、準々決勝のトルコのセネガル戦で記録され、2006年大会以降は採用されなくなった。

■グループDで3位になり、決勝トーナメントに進出したパラグアイ

 パラグアイは1998年大会以降4大会連続で本大会に出場したが、2010年大会を最後に予選敗退が続き、久しぶりに帰ってきた。
 グループDに入り、開催国米国、豪州、欧州プレーオフ勝ち抜きのトルコと戦った。組み合わせ的にはそれほど難しくないグループであったが、第1戦は米国戦、ロサンゼルスでの大観衆の声援に支えられた米国に1-4と敗れる。第2戦は豪州戦、立ち上がり2分の先制点を守り切り、勝利する。グループDの最終戦は豪州とパラグアイの直接対決となったがスコアレスドローとなる。豪州とパラグアイはいずれも1勝1分1敗で並び、直接対決ではドロー、総得失点差で豪州が2位、パラグアイが3位となる。パラグアイは3位グループの中で7番目となり、決勝トーナメントに進出した。
 決勝トーナメント1回戦の相手はグループEを首位通過したドイツである。ボストン郊外のフォックスボロで行われるこの試合は決勝トーナメント最初の試合である。両チームともグループリーグ最終戦から中3日であるが、ドイツは同じ東海岸のニューヨークから移動するのに対し、パラグアイは西海岸のサンフランシスコから大陸を横断して試合に臨むのである。(続く)

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