第2533回 2019-20 フランスリーグ開幕(2) パリサンジェルマン、7年連続9回目のチャンピオンズトロフィー

 8年前の東日本大震災、3年前の平成28年熊本地震、昨年の平成30年7月豪雨などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■昨年に続き中国の深圳で行われるチャンピオンズトロフィー

 シーズン前に多くのプレシーズンマッチが行われているが、近年は欧州のビッグクラブがアジアや北米に遠征して行われるインターナショナルチャンピオンズカップが注目されている。日本の皆様にとっても夏の大きな楽しみであろう。昨年はフランスからパリサンジェルマンとリヨンが出場したが、今年はフランスから参戦したチームもなく、全体の出場チームも18から12へと減少した。
 しかし、今年もリーグチャンピオンとフランスカップ勝者の間で行われるチャンピオンズトロフィーは昨年に続き中国の深圳で行われ、パリサンジェルマンとレンヌの間で争われる。

■アジア戦略に力を入れるパリサンジェルマン

 レンヌは欧州で親善試合を重ねてからアジアに向かったが、パリサンジェルマンは1週間前に中国入りし、マカオでインテルミラノ(イタリア)、蘇州でシドニーFC(豪州)と試合を行っている。
 アジアを重点地域とするパリサンジェルマンはシンガポールを拠点にアジアパシフィック戦略を展開するが、東京にもファンクラブが誕生したことから、他の欧州のビッグクラブもその動向に注目している。

■高額な移籍金で補強を行ったパリサンジェルマン

 また移籍市場でも主役はパリサンジェルマンである。欧州を揺るがすような大型移籍はなかったものの、ドイツのボルシア・ドルトムントからアブドゥ・ディアロ、イングランドのエバートンからイドリッサ・ゲイエをそれぞれ3200万ユーロで獲得しており、これはシーズン開幕時点のフランスリーグで最高の移籍金である。ディアロは23歳、フランスのアンダーエイジでの代表歴はあるが、フル代表には届いておらず、フランス代表以外にセネガル代表を選択する可能性も残されている。ゲイエはかつてリールで活躍し、イングランドに渡ったセネガル代表である。一方、パリサンジェルマンからはアドリアン・ラビオ、ダニエウ・アウベス、ジョバニ・ロセルソなどがチームを去っている。
 レンヌはフランスカップで優勝したが、決勝戦の相手はパリサンジェルマンであり、PK戦で栄冠を得ている。カップ戦のスペシャリストのパリサンジェルマンにとっては昨年もモナコを4-0で下した深圳でプライドを取り戻し、新シーズンに弾みをつけたいところである。

■キリアン・ムバッペとアンヘル・ディマリアのゴールで逆転勝ちしたパリサンジェルマン

 パリサンジェルマンの先発メンバーには今季新加入の選手が3人、名を連ねた。ディアロ、スペインのセビリアから移籍してきたパブロ・サラビア、イングランドのマンチェスター・ユナイテッドから加わったアンデル・エレーラである。そして主将を務めるのはGKのアルフォンス・アレオラである。ジャンルイジ・ブッフォンが抜け、レギュラーとして期待が高まる中でのキャプテンマークとなる。
 一方のレンヌであるが、ほとんどはスタッド・ド・フランスでパリサンジェルマンに競り勝った際のメンバーであり、レンヌのキックオフで試合が始まった。パリサンジェルマンは立ち上がりから攻めるが、レンヌもクレマン・グルニエが中心二なって試合を組み立てる。7分にはトマ・ムニエがイエローカードを受けるなど激しい試合となる。そして16分位はゴール前の混戦からレンヌのアドリアン・ウヌがゴールを決める。レンヌはこの試合で初めてのシュートが先制点となった。
 リードされたパリサンジェルマンはギアをあげ、試合を支配することになる。パリサンジェルマンはボール支配率で6割をマークし、次々にシュートを放つが、枠に飛ばず、レンヌの1点リードで後半を迎える。
 後半に入り、ようやくパリサンジェルマンは同点に追いつく。この日先発出場したキリアン・ムバッペのゴールが57分に決まる。さらに73分には後半途中から出場してきたアンヘル・ディマリアが勝ち越しのゴールを決める。
 パリサンジェルマンは2-1とレンヌを下す。これで7年連続9回目をチャンピオンズトロフィーのタイトルを獲得したのである。(続く)

 
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