第3076回 中盤戦を迎えたチャンピオンズリーグ(2) マッカビ・ハイファの本拠地で勝利したパリサンジェルマン

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■12年ぶりにチャンピオンズリーグの本戦に出場するマッカビ・ハイファ

 国内リーグでは無敗で首位争いをするパリサンジェルマンとマルセイユ、しかし、チャンピオンズリーグでは明暗が分かれた。第1節ではパリサンジェルマンはユベントス(イタリア)に勝利したが、マルセイユはトットナム・ホットスパー(イングランド)に敗れている。さらに前回の本連載で紹介した通り、第2節でもマルセイユはフランクフルト(ドイツ)に敗れ、連敗となる。パリサンジェルマンは第2節では、マッカビ・ハイファ(イスラエル)と対戦する。
 マッカビ・ハイファは昨季のイスラエルリーグでは2年連続4回目の優勝を果たした。イスラエルリーグはUEFAのリーグランキングでは21位、リーグ優勝チームは予備戦2回戦からの出場となる。予備戦2回戦ではギリシャのリーグ王者のオリンピアコスに1勝1分で勝利し、予備戦3回戦ではキプロス王者のアポロン・リマソルと対戦し、第1戦で4-0と大勝し、第2戦を0-2と落としながらもプレーオフに進出した。プレーオフではかつてマルセイユを破って欧州王者となり、インターコンチ炎たるカップで訪日したレッドスター・ベオグラード(セルビア)と対戦、1勝1分で勝ち抜き、本戦出場を決めた。マッカビ・ハイファがチャンピオンズリーグのグループリーグに出場するのは12年ぶり3回目のことである。

■初めて本拠地でチャンピオンズリーグのグループリーグを戦うマッカビ・ハイファ

 マッカビ・ハイファはグループリーグに出場する32チームの中でUEFAランキングでは最下位であるが、地元はこの快挙に熱狂する。イスラエルのサッカーにとって記念すべき初めてのグループリーグの試合はリスボンでベンフィカに0-2と敗れたが、第2戦はホームゲームである。ここまで国内リーグでも4勝4分で負けなしで首位と好調である。マッカビ・ハイファはこれまで2回出場したチャンピオンズリーグのグループリーグはセキュリティの問題でハイファではなく、他の都市や他国でホームゲームを戦った。今回も他都市での開催が検討されたが、結局、本来の本拠地、ハイファにあるサミー・オフェル競技場で戦うことになった。

■ファンの声援に圧倒されたパリサンジェルマン、先制を許す

 本拠地で初めて迎えるチャンピオンズリーグのグループリーグの相手は、欧州有数のスーパースターをそろえるパリサンジェルマンである。パリサンジェルマンは本連載第3045回で紹介した通り、7月にテルアビブでチャンピオンズトロフィーをかけてフランスカップ勝者のナントと対戦し、勝利している。しかし、今回はアウエーゲーム、その時とは全く異なる環境下での試合となる。さらに、パリサンジェルマンはこのところチャンピオンズリーグのアウエーゲームでは勝ちから遠ざかっているという記録も気になる。
 マッカビ・ハイファのチームカラーは緑と白、サンテチエンヌのジェフロワ・ギシャールかと思わせるほど、スタンドは緑色に染まった。一方、イスラエルのパリサンジェルマンのファンクラブの会員数は700人にのぼり、スタンドの一角を占める。しかし、緑色の熱狂的なファンの声援にさすがのパリサンジェルマンも動きがとまり、試合開始からマッカビ・ハイファのペースで試合が進む。クリストフ・ガルティエ監督の就任以来、3バックでブロックを作るという守備陣形も乱れが生じる。11分にはジャンルイジ・ドンナルンマがセーブして失点を防ぐが、24分にマッカビ・ハイファは右サイドからのクロスをスリナム代表のチャロン・シェリーが決めて、先制点をあげる。

■チームを救ったリオネル・メッシ、ネイマール、キリアン・ムバッペ

 この劣勢からチームを救ったのはやはりMNM、パリサンジェルマンの誇る攻撃陣であった。37分にはリオネル・メッシが攻め込み、クロスをあげたところをマッカビ・ハイファの守備陣がクリア、そのクリアボールを拾ったメッシが左足で同点ゴールを決める。後半に入って69分、メッシのパスをキリアン・ムバッペが右足で合わせて逆転ゴール。さらに試合終了間際にはマルコ・ベラッティが自陣から前線にロングパス、これを受けたネイマールはGKと一対一となり、左足で決めて3-1とパリサンジェルマンが勝利したのである。(続く)

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