第3202回 終盤を迎えたフランスリーグ(5) 次々と決まる欧州カップ出場、降格と残留

 平成23年の東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■終盤戦ならではの好カードが目白押しの第35節

 5月12日から行われたリーグ戦第35節では首位パリサンジェルマンに2位RCランスがいったんは勝ち点3差に迫ったが、パリサンジェルマンは本拠地パルク・デ・プランスでACアジャクシオに大勝、勝ち点差を再び6とするとともに、ACアジャクシオを2部降格に追いやった。
 この時点になると優勝争い、欧州カップ出場権争い、降格争いのチームが交錯し、思わぬ好取組が生まれる。パリサンジェルマン-ACアジャクシオ戦もそうであるが、14日の日曜日に行われたモナコ-リール戦、レンヌ-トロワ戦、ブレスト-オセール戦、トゥールーズ-ナント戦もそうである。

■モナコとリールが引き分け、逆転を狙うレンヌは勝利

 4位のモナコと5位のリールはいずれも来季の欧州カップ出場圏内にいるが、その権利をより確実にするとともに、より上位の大会への出場を狙っている。両チームとも力が入りすぎたのか、スコアレスドローとなり、双方は勝ち点1を上積みするにとどまった。4位のモナコは勝ち点が65にしかならず、前日に勝利して勝ち点を75に伸ばしたRCランスは3位以内が確定し、来季のチャンピオンズリーグ出場(2位以内はグループリーグから、3位の場合は予備戦から)が確定した。
 4位と5位のチームが勝ち点を1ずつしか伸ばせなかったことは6位のレンヌにとってはチャンスである。レンヌは何とか5位に入って来季のヨーロッパカンファレンスリーグへの出場権を獲得したいが、対するトロワは勝ち点22で19位、1部残留のためにはもう1つも勝ち点を落とすことができない。前日のパリサンジェルマンと同じような立場にある。地力に勝るレンヌは攻め続け、カール・トコ・エカンビの2ゴールなどで4-0と勝利し、5位のリールと勝ち点6差となった。

■2部降格が決定したトロワ、残留に一歩前進したブレスト

 そして敗れたトロワは2部降格が決定した。
 15位のブレストと16位のオセールのカードは双方、残留圏内の16位以内にいるが、直接対決で勝利して安全な位置を確保したいところである。ホームのブレストはボール支配率では下回ったものの、シュートの精度ではオセールをしのぎ、10本の枠内シュートを放ち、後半のジェレミー・ルドゥアロンのゴールで1-0と勝利、危険水域から遠ざかることができた。

■残留を決めたフランスカップ優勝チームのトゥールーズ

 また、トゥールーズ-ナント戦は2週間前に行われたフランスカップ決勝の再戦となるが残留争いという観点からも興味深い対戦である。フランスカップの勝者トゥールーズは来季のヨーロッパリーグ出場権を獲得しているとはいえ、13位で勝ち点42であり、数字の上では降格の可能性もある。対するナントは17位で降格圏内、勝ち点は32である。すなわち、トゥールーズは引き分け以上で1部残留を決めることができる。トゥールーズが試合を支配し、ナントはGKのアルバン・ラフォンが健闘して無失点に押さえたが、得点をあげることができなかった。トゥールーズは1部残留を決め、来季は1部で欧州カップを戦うことになった。一方、ナントは16位のオセールを勝ち点1差で追う。

■RCランスが勝利し、第36節でのパリサンジェルマンの優勝を阻止

 このように欧州カップ出場権、2部降格が少しずつ確定していく中で迎えた第36節、優勝が決まる可能性がある。21日の日曜日の17時5分に2位RCランスがロリアンと、20時45分に首位パリサンジェルマンがオセールとそれぞれアウエーで対戦する。
 両チームの勝ち点差が6であり、最後から3試合目であることから、RCランスを上回る結果をパリサンジェルマンが残せば優勝が決定する。ロリアンは9位、欧州カップ出場も残留も無縁という位置にある。先制点は6分のロリアンであった。地元ファンだけではなく、パリのファンも沸き立った。しかし、チャンピオンズリーグ出場を決め、優勝に望みをつなぐRCランスは20分に追いつき、25分には勝ち越す。終了間際にも得点を追加し、3-1と勝利して、パリサンジェルマンの優勝に待ったをかけたのである。(続く)

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