第3679回 クウェートでチャンピオンズトロフィーを制したパリサンジェルマン
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■週の半ばに欧州カップが行われる1月
前回までの本連載でフランスリーグの前半戦を紹介してきた。前半戦終了時点の首位である秋の王者はRCランスであった。そして勝ち点1差でパリサンジェルマンが追うが、前半戦最後の試合でパリサンジェルマンとパリFCのパリダービーが実現した。
さて、ここで1月の週末のスケジュールを紹介しよう。新年初の週末の2日から4日にかけて前半戦最終戦の第17節が行われ、次の週末はフランスカップのベスト16決定戦が行われる。後半戦スタートとなる第18節はその次の週末、18日から20日にかけて行われる。23日から25日の週末は第19節、31日から2月2日にかけて第20節が行われる。
そして週の半ばに目を転じると、1月8日にチャンピオンズトロフィーが行われ、チャンピオンズリーグは1月20日と21日にリーグフェーズ第7節、1月28日に第8節(最終節)が行われ、ヨーロッパリーグは22日にリーグフェーズ第7節、29日に第8節(最終節)が行われる。
■過密スケジュールの中で戦うパリサンジェルマンとマルセイユ
すなわち、国内外で好成績を残し、リーグ戦以外の試合を戦うチームは、例年通り1月は過密日程になり、さらに欧州カップという国際試合も待っている。チャンピオンズリーグを戦うチームであるパリサンジェルマンとマルセイユがチャンピオンズトロフィーを戦うことになった。
昨シーズンはリーグ戦もカップ戦もパリサンジェルマンが制したため、リーグ戦2位のマルセイユが登場する。パリサンジェルマンは昨季終了後はクラブワールドカップに出場したため、過密日程となり、チャンピオンズトロフィーの日程がなかなか決まらなかった。
その日程が決まったのは9月の末、当初はコートジボワールのアビジャンで行う予定もあったが、クウェートで行うことになった。昨年はカタールで開催、スペインも中東でスーパーカップをこの時期に行い、世界のサッカーの中心はアジア、中東に移動したということであろう。
■ウスマン・デンベレのゴールで先制したパリサンジェルマン
さて、パリサンジェルマンとマルセイユのチャンピオンズトロフィーでの顔合わせは2010年、2020年に続いてこれが3回目となる。過去の戦績は1勝1敗、今年のリーグ戦の前半戦では本連載第3674回で紹介した通り、マルセイユがベロドロームで勝利している。ところが、マルセイユのファンは国外で開催することにより費用がかさむことから応援をボイコットする。サッカーは富裕層のものになってしまった。それでもカタールのジャービル・アル・アフマド国際競技場には5万人以上の観客が集まった。
試合は序盤からパリサンジェルマンが攻め込み、13分にはビティーニャが奪ったボールをウスマン・デンベレに供給、デンベレが先制ゴールを決める。デンベレは昨年のこの試合では唯一の得点をあげているが、今季はバロンドールを獲得しながら、負傷のため、ゴールが遠かった。そのデンベレは前回の本連載で取り上げたパリFC戦でのゴールが転機となった。ところが、ここから試合のリズムが変わる。マルセイユが次々とパリサンジェルマンのゴールを襲うようになる。パリサンジェルマンの守備陣はCKに逃れ、ルカ・シュバリエが右に左にセーブしてしのぎ、1点のリードでハーフタイムを迎える。
■後半アディショナルタイムに追いつき、PK戦を制したパリサンジェルマン
後半に入ってもマルセイユの攻撃が続き、シュバリエが孤軍奮闘する。シュバリエの好守に応えようと攻撃陣も奮起する。62分には波状攻撃を仕掛けるが、得点には至らない。76分にマルセイユはメイソン・グリーンウッドのゴールで追いつく。そして87分、パリサンジェルマンはウィリアン・パチョが痛恨のオウンゴールで逆転される。しかし、後半アディショナルタイムの95分、ゴンサロ・ラモスの同点ゴールでタイトルの行方はPK戦に委ねられた。
PK戦はパリサンジェルマンが先蹴、トップのゴンサロ・ラモスから4人連続成功させるが、マルセイユは2人が失敗、パリサンジェルマンガン2年連続14回目の優勝を飾ったのである。(この項、終わり)
