第3694回 八強の出そろったフランスカップ (2) 1部勢対決を制したリヨン、トゥールーズ、ニース

 平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■上位同士の対戦となったリール-リヨン戦

 1部勢15チームが戦うフランスカップのベスト16決定戦、1部勢同士のカードは前回の本連載で紹介したパリサンジェルマン-パリFC戦以外に3試合あり、いずれも接戦となった。
 パリダービーが注目を集めたベスト16決定戦であるが、上位同士の対戦で注目を集めたカードがリールとリヨンの1戦である。今季は両チームともヨーロッパリーグに参戦、時間的には前後するが、いずれもリーグフェーズを勝ち抜いている。国内リーグ戦でも好調でリヨンは4位、リールは5位である。国内リーグでもヨーロッパリーグでもリヨンが上位であるが、リールのホームゲームであり、ピエール・モーロワ競技場には2万人以上の観客が集まった。1月11日の試合ということでアフリカネーションズカップたけなわであるが、リールはアリサ・マンディ(アルジェリア)とハムザ・イガマネ(モロッコ)を欠くものの、ヌガル・ムカウとシャンセル・エンベンバ(以上コンゴ民主共和国)が戻ってきた。リヨンもムーサ・ニアカテ(セネガル)が不在であるが、クリントン・マタ(アンゴラ)は戦線復帰している。

■前半終了間際に決勝点を決めたリヨン

 開始1分、リールのGKアルノー・ボダールがゴール前でミスをし、リヨンのアフォンソ・モレイラが無人のゴールに先制点を決める。28分にはリールのクロスをリヨンのGKレミ・デカンが処理をミスし、ゴール前でボールが行き来することになる。ハコン・アルナル・ハラルドソンがシュートしたが、エインズリー・メイトランド・ナイルズがクリア、そのクリアボールをリールのネイサン・ノワが決めて同点に追いつく。
 決勝点は前半終了間際であった。リヨンはモレイラからのクロスをファーポストにいたエンドリッキが決める。後半の終了間際の88分にはリールのチアゴ・サントスがシュート、リヨンのデカンも届かず、同点かと思われたが、ボールはポストに当たり、リヨンは救われ、ベスト16に進出したのである。リヨンはこの後ヨーロッパリーグ2試合を戦ってベスト8決定戦を迎えることになるが、ヨーロッパリーグでは首位を走っており、余裕をもって週の半ばの連戦を乗り切ることになる。

■PK戦で代役GKのアンジェに勝利したトゥールーズ

 残り2試合はいずれもPK戦となった。アンジェとトゥールーズの試合は1月10日に行われた。両チームとも今年最初の試合のリーグ戦では敗れている。アンジェはアフリカネーションズカップで正GKのエルベ・コフィ(ブルキナファソ)を含む3人の選手を欠き、トゥールーズは点取り屋のエメルソンが出場停止中である。アンジェのレイモン・コパ競技場で行われた試合、前半は互角の戦いであり、スコアレスでハーフタイムを迎える。
 後半になって試合が動く。47分にトゥールーズはマーク・マッケンジーのロングスローからサンティアゴ・イダルゴが得点をあげる。ホームのアンジェの攻撃をトゥールーズはしのいで、このまま守り切るかと思われたが、89分にペナルティエリア内でトゥールーズの選手がファウルを犯し、アンジェにPKが与えられた。アンジェのアミン・スバイがこれを決めて、90分の試合が終わる。PK戦で決着をつけることになり、アンジェは代役GKのウマル・ポナに託す。ポナはトゥールーズの1人目のマッケンジーのシュートを止めたが、2人目から7人目まで6人連続して決められてしまう。アンジェのキッカーは2人目に続き、7人目のマリウス・クルクルが失敗してしまう。トゥールーズがベスト16に進出した。

■ヨーロッパリーグでは不振で監督が交代したニース、ナントをPK戦で下す

 1月12日に行われた1部勢同士のカードがナント-ニース戦である。ナントはリーグ戦では降格圏内にいる。ニースについてはヨーロッパリーグに出場し、6連敗を喫したところで、監督が交代、64歳のクロード・ピュエルが9年ぶりに戻ってきた。25分にニースはソフィアン・ディオップが先制点を決める。後半に入って52分にナントはバヘレバ・ギラッシーのゴールで追いつく。68分にニースはPKを得るが、ナントのGKパトリック・カールグレンに止められる。試合はPK戦となるが、カールグレンは1人も止められず、ニースがPK戦を制したのである。(続く)

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