第3710回 連覇を目指すラグビーフランス代表 (9) 120年を迎えた伝統の一戦に臨む両チームのメンバー
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■勝利か、4トライ以上あげて引き分けならば優勝のフランス
3月14日の最終節の第1試合、アイルランドがようやく本領を発揮し、ボーナスポイント付きでスコットランドに勝利、暫定首位に立った。
第2試合ではここまで6か国対抗で15連敗だったウェールズが今季好調なイタリアを前半から圧倒し、31-17で破り初勝利をあげた。
そして欧州中央時間で21時10分、フランスがイングランドをスタッド・ド・フランスに迎える。アイルランドは全試合終了した時点で勝ち点19、得失点差+38、イングランド戦を残すフランスは勝ち点16、得失点差+79となる。フランスは勝利すれば勝ち点で上回り優勝、引き分けた場合は、4トライ以上のボーナスポイントをあげれば、勝ち点で並び、得失点差で上回ることから優勝となる。すなわち、ボーナスポイントなしの引き分けか、敗戦の場合はダブリンで待機しているアイルランドが優勝となる。
■初対戦から120年、水色の復刻ジャージを着用したフランスの先発メンバー
この試合はイングランドとフランスが初対戦してから120年ということでフランスは初対戦時の水色の復刻ジャージを着用、胸の協会エンブレムは当時のもの、サプライヤーのロゴマークも古いものを使っている。
フランスの先発メンバーであるが、FW第一列はバティスト・グロ、ジュリアン・マルシャン、ドリアン・アルドゲリ、第二列はチボー・フラマンとエマニュエル・メアフー、第三列のフランカーはフランソワ・クロとテモ・マチュー、ナンバーエイトはシャルル・オリボン、ハーフ団はスクラムハーフがアントワン・デュポン、スタンドオフはマチュー・ジャリベール、スリークォータバックスのセンターはヨラム・モエファナとピエール・ルイ・バラシ、ウイングはルイ・ビエール・ビアレイとテオ・アティソグベ、フルバックはトマ・ラモスとなる。
■大一番に大胆な起用をしたファビアン・ガルティエ監督
両ロックは第3節のイタリア戦のコンビを起用した。また、フランカーのマチューはこの大一番で初キャップとなる。そしてオリボンは今季の6か国対抗ではアイルランド戦、ウェールズ戦、スコットランド戦でロックとしての出場、第三列としてはイタリア戦で途中出場しただけで、ナンバーエイトとして先発という大役が回ってきた。一方、バックス陣についてはセンターのバラシはイタリア戦とスコットランド戦で後半に交代出場しているが、今大会では初先発となる。ファビアン・ガルティエ監督は大胆な選手起用をした。
■イタリア戦と1人しか入れ替えなかったイングランド
一方のイングランドであるが、FW第一列はエリス・ゲンジ、ジェイミー・ジョージ、ジョー・ヘイズ、ロックはマロ・イトジェとアレックス・コールズ、フランカーはオリー・チェサムとギイ・ペッパー、ナンバーエイトはベン・アール、ハーフ団はスクラムハーフのベン・スペンサーとスタンドオフのフィン・スミス、センターはセブ・アトキンソンとトミー・フリーマン、ウイングはケイダン・マレーとトム・ローバック、そしてフルバックはエリオット・デイリーである。
前節のイタリア戦は第3節のアイルランド戦から多くのメンバーを入れ替えて戦ったが、33回目の対戦で初黒星を喫している。通常であれば、ここでメンバーをまた入れ替えるところであるがスティーブ・ボーズウィック監督はイタリア戦からフランカーのサム・アンダーヒルをチェサムに代えただけでスタッド・ド・フランスに乗り込んできた。今大会でイングランドの希望の星となったフォワードとバックスの二刀流をこなすヘンリー・ポラック、攻守で独特の動きをするマーカス・スミスはいずれもベンチスタートとなった。またここまでチーム最多の4トライをあげているヘンリー・アランデル、安定したキックでチーム最多の27得点をあげているジョージ・フォードはメンバー外となっている。
両チームともメンバーに関しては意外な起用をしてきたが、歴史に残る目まぐるしい展開の試合となったのである。(続く)
