第3713回 パリサンジェルマンとストラスブールが八強入り(2) アウエーの第2戦も快勝したパリサンジェルマン
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■ホームの第1戦を落とさないパリサンジェルマン、歴史的大逆転を狙うチェルシー
チャンピオンズリーグのベスト8をかけたパリサンジェルマンとチェルシー(イングランド)の第1戦はパリサンジェルマンが終盤のゴールラッシュで5-2と勝利した。第1戦をホームで戦うということは格下であることの証であるが、ルイス・エンリケ監督になってからパリサンジェルマンはホームでの第1戦はすべて勝利している。第2戦をアウエーで戦うというハンディキャンプはあるものの、先勝することは相手に心理的圧力を与える。昨夏のクラブワールドカップではパリサンジェルマンに勝利したチェルシーであるが、欧州カップではこれで5戦連続未勝利(2分3敗)となった。
第2戦はチェルシーの本拠地、スタンフォードブリッジで3月17日に行われた。第1戦と第2戦の間の週末にチェルシーはプレミアリーグの第30節のニューカッスル戦を行った。スタンフォードブリッジにニューカッスルを迎えた試合、ホームのチェルシーは優位に試合を進めたが、前半に奪われた1点が重く、0-1で敗れてしまう。これまでのチャンピオンズリーグでアウエーの第1戦で3点差以上で敗れてホームで逆転したのは2003-04シーズンの準々決勝のデポルティーボ・コローニャ(スペイン)がACミラン(イタリア)を逆転したことだけである。
■週末のリーグ戦を延期したフランスリーグ
一方のパリサンジェルマンは週末に予定されていたフランスリーグ第26節のナント戦は4月下旬に日程を変更した。UEFAインデックスで5番目の地位にいるフランスリーグとしては国内リーグの日程変更をして、フランスのクラブが欧州カップで好成績を残し、少しでもこのUEFAインデックスの数値を上げたいところである。特に今季は6位のポルトガルのクラブがこの時点でスポルティング、ポルト、ブラガと3チーム残っていることもあり、フランスとしては順位を落としたくないところである。ほぼ中1週間ということもあり、ルイス・エンリケ監督は第1戦と同じメンバーをピッチに送り出した。
■序盤に2得点をあげたパリサンジェルマン
ホームのチェルシーは青いユニフォーム、そしてビジターのパリサンジェルマンは赤いユニフォームでこの試合に臨む。パリサンジェルマンは序盤から積極的に動く。6分、GKのマトベイ・サフォノフはロングボールを前方に供給、クビチャ・クバラツヘリアがボールを確保し、マークするママドゥ・サールを交わして左足でシュート、見事に先制ゴールとなる。クバラツヘリアはチャンピオンズリーグで3試合連続の得点となる。
この時点で2試合通算得点で4点差が付いたが、パリサンジェルマンの攻撃は止まらない。14分には中央付近でチェルシーからボールを奪い、ウォーレン・ザイール・エメリがドリブルで攻め上がる。外側をオーバーラップしてきたアクラフ・ハキミにパス、ハキミは中央に折り返し、そこにブラッドリー・バルコラがいた。バルコラは右足で豪快なシュートをゴールネットに突き刺した。先制点のクバラツヘリア、追加点のバルコラとも両足でシュートをコンパクトに放つことができる、まさに2人の優れたところがこの2つのゴールには見られた。32分にもバルコラのドリブルからクバラツヘリアのシュートがゴールに入ったがこれはオフサイドでキャンセルされる。ボール保持率やパス本数などのスタッツでは差がないが、チェルシーの中盤でのボールロストをパリサンジェルマンはカウンターアタックにつなげ、確実にシュートまでもっていくところで差がついた。
■後半にも追加点をあげて第2戦も快勝したパリサンジェルマン
後半に入って61分、クバラツヘリアが左のタッチライン沿いをドリブルで駆け上がる。中央にクロスを入れてセニー・マユルがシュート、これで3点差、2試合通算スコアで6点という大差がつく。大逆転を期待したチェルシーのファンも家路につき、主審は後半にアディショナルタイムを取ることなく、試合終了の笛を吹く。パリサンジェルマンが準々決勝に進出したのである。(続く)
