第3716回 パリサンジェルマンとストラスブールが八強入り(5) リールは敗退、ストラスブールは準々決勝へ

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■125周年を祝うレンヌにアウエーで勝利したリール

 前回の本連載ではヨーロッパリーグのベスト8決定戦でリールがアストン・ビラ(イングランド)とのホームの第1戦で0-1と敗れたことを紹介した。リールは3月19日のバーミンガムのビラパークでの第2戦に向かうが、ファンはプレーオフのレッドスター・ベオグラード戦の再現を期待している。
 チャンピオンズリーグを戦っているパリサンジェルマンの場合は第1戦と第2戦の間のリーグ戦の日程延期という措置が取られたが、ヨーロッパリーグ以下の場合はそのような措置は行われず、リールは14日にはアウエーでレンヌと対戦した。ちょうどこの試合はレンヌのクラブ創設125周年を記念する試合ということもあり、会場のロアゾンパークは2万8000人のファンで立錐の余地もない。そのような環境での試合であったが、リールは2-1で勝利し、順位を5位にあげたのである。一方のアストン・ビラは直前のリーグ戦ではマンチェスター・ユナイテッドに敗れ3連敗となった。

■ロングフィードから2点を失ったリール

 そして迎えた第2戦、リールは主将のバンジャマン・アンドレが欠場ということでCFのオリビエ・ジルーがキャプテンマークを着用する。キックオフからしばらくはホームのアストン・ビラがボールを支配するが、次第にリールもチャンスを作るようになる。最初の得点チャンスはアストン・ビラであった。42分、右CKをアマドゥ・オナナがヘディングでシュートするが、リールのGKベルケ・エゼルが両手でよくストップする。
 リールの最初の得点チャンスは後半になった53分、ゴールから25メートルの地点のFKである。ナビル・ベンタレブが直接ゴールを狙ったが、アストン・ビラのGKエミリアーノ・マルティネスが倒れこみながらキャッチ、立ち上がって前方にフィード、これをサンチョが確保し、リールの守備陣が寄ってきたところで、中央のノーマークのジョン・マッギンにパス、マッギンがゴールに流し込む。あまりにも鮮やかなカウンターアタックであった。 リールは61分にディフェンスラインの裏に飛び出したジルーがゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドで得点は認められない。
 アストン・ビラはその後もリールのゴールを脅かし、85分にはまたロングフィードから前線の選手がパス交換、最後はノーマークとなったレオン・ベイリーが2点目を決めた。
 連敗して敗退したリールはヨーロッパリーグでクラブ史上最高の成績を残すことはできなかったのである。

■これまでの欧州カップでは準々決勝進出が最高のストラスブール

 カンファレンスリーグに出場しているストラスブールはリヨン同様リーグフェーズを首位で通過した。ストラスブールはこれまでの欧州カップ出場歴はチャンピオンズリーグの前身のチャンピオンズカップに1回、ヨーロッパリーグ並びにその前身のカップウィナーズカップ、UEFAカップに7回出場、UEFAカップの予選に当たるインタートトカップに2回出場しているが、最高成績は1979-80シーズンのチャンピオンズカップのベスト8である。年明けになって好調でフランスカップでも勝ち残っている。
 ストラスブールのベスト8決定戦の相手はクロアチアのHNKリエカである。リエカと言えば国際ユース大会の会場として多くの若い選手の登竜門となり、日本のファンの皆様にもなじみのある地名である。HNKリエカは2年前のヨーロッパカンファレンスリーグのプレーオフでリールに敗れている。

■HNKリエカにアウエーで先勝、第2戦のバランタン・バルコの同点ゴールで勝ち抜く

 リエカで行われた3月12日の第1戦、ストラスブールは開始早々の2分、ホアキン・パニチェッリがハーフボレーで先制、さらに攻め続ける。後半に入って2回、ゴールが取り消されたが、71分にはマルシャル・ゴドーが追加点、HNKリエカの反撃を1点に押さえて2-1でアウエーの第1戦を制した。
 3月19日にストラスブールの本拠地、ラメイノーで行われた第2戦、HNKリエカは第1戦でもしばしばシュートを放っていたトニ・フルクが先制点、これでタイスコアとなる。決勝点を上げたのはストラスブール、71分にゴール前に上がっていたDFのバランタン・バルコが左足で決める。
 ストラスブールはパリサンジェルマンと共に準々決勝に進出したのである。(この項、終わり)

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