第3735回 パリサンジェルマン、バイエルン・ミュンヘンと対戦(3) 準決勝に進出したバイエルン・ミュンヘン

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■昨年7月のクラブワールドカップではパリサンジェルマンが勝利

 さて、これまでにチャンピオンズリーグでは14試合戦ったパリサンジェルマンとバイエルン・ミュンヘンであるが、欧州カップ以外の公式戦で1度だけ対戦したことがあり、それが昨年夏のクラブワールドカップである。本連載第3581回で紹介した通り、7月5日に米国のアトランタで行われた準々決勝で顔を合わせ、パリサンジェルマンがデジレ・ドゥエ、ウスマン・デンベレのゴールで2-0と勝利している。なお、この試合でバイエルン・ミュンヘンのジャマル・ムシアラは負傷し、長期離脱することになる。

■リーグフェーズでは今年もバイエルン・ミュンヘンが勝利

 そして迎えた今回の準決勝、ここまでの両チームの歩みを振り返ってみるとリーグフェーズの第4節で対戦、今年はパルク・デ・プランスの試合となり、ダイセン前の順位はパリサンジェルマンが1位、バイエルン・ミュンヘンが2位と首位攻防戦となった。本連載第3640回と第3641回で紹介した通り、バイエルン・ミュンヘンが新加入のルイス・ディアスの2ゴールにより、2-1と勝利した。リーグフェーズでバイエルン・ミュンヘンは首位となったアーセナル(イングランド)に敗れただけで2位となる。
 首位攻防戦で敗れたパリサンジェルマンはリーグフェーズの終盤戦で失速し、リーグフェーズは11位となり、ノックアウトフェーズにはプレーオフを経由して戦うことになる。パリサンジェルマンのプレーオフ以降の戦いについては本連載で紹介で紹介してきた通り、プレーオフでモナコに1勝1分、ノックアウトフェーズに入って1回戦でチェルシー、準々決勝でリバプール(以上イングランド)に対しては2戦とも勝利、4連勝中である。

■バイエルン・ミュンヘン、アタランタに連勝、アウエーの第1戦でレアル・マドリッドに先勝

 一方のバイエルン・ミュンヘンはノックアウトフェーズ1回戦はイタリアのアタランタと対戦、アウエーでの第1戦に6-1と勝利し、ホームの第2戦でも4-1と連勝、準々決勝の相手は最多15回の優勝を誇るスペインのレアル・マドリッド、優勝回数では3番目となる6回優勝のバイエルン・ミュンヘンとの準々決勝は屈指の好カードとなった。第1戦はレアル・マドリッドの本拠地、サンチャゴ・ベルナベウで行われ、アウエーのバイエルン・ミュンヘンはルイス・ディアスが先制、後半立ち上がりにハリー・ケインが追加点、レアル・マドリッドの反撃をキリアン・ムバッペの1点に押さえ、アウエーで先勝した。

■シーソーゲームを最後に制したバイエルン・ミュンヘン

 ミュンヘンに戻って行われた第2戦はスリリングな展開となった。立ち上がり36秒、バイエルン・ミュンヘンのGKのマヌエル・ノイヤーがダイレクトで蹴ったキックがレアル・マドリッドのアルダ・ギュレルの足元に入り、ギュレルがそのままシュート、これがゴール隅に決まり先制点となる。これで2試合通算得点ではタイスコアとなる。バイエルン・ミュンヘンの初ゴールもすぐに生まれた。6分、左サイドのCK、ジョシュア・キミッヒの速いボールにニアで合わせたのはアレクサンダル・パブロビッチであった。ヘディングシュートがゴールネットに突き刺さり、バイエルン・ミュンヘンが一歩先んじる。しかし、29分、レアル・マドリッドはペナルティエリアの外のほぼ正面でFKを獲得。これをギュレルが直接狙い、2-1とし、2試合通算得点では追いつく。次はバイエルン・ミュンヘンの番である。38分にダヨ・ウパメカノがボールをもって攻め上がり、前線のケインにつなぐ。ケインはストライカーの仕事を果たし、振り向きざまにシュートを決めて、再びバイエルン・ミュンヘンが優位に立つ。前半最後のゴールはレアル・マドリッドのエース、キリアン・ムバッペが中央に走り込んできたところにビニシウスがパスを供給、こちらもエースが決め、シーソーゲームとなり、2試合通算タイスコアで前半を終えた。
 5ゴールが生まれた前半とは対照的に、後半はゴールが生まれない。このまま延長かと思われた終盤に試合は動く。61分に交代出場してきたレアル・マドリッドのエドゥアール・カマビンガは78分と86分にイエローカードを受け、退場となる。このわずかなほころびに入り込んだのがバイエルン・ミュンヘンであった。89分にルイス・ディアスが右足でシュート、これでバイエルン・ミュンヘンは勝ち越す。さらに、後半アディショナルタイムに入っても守りに入らず、ミカエル・オリーズがダメ押しゴール、ホームでも4-3と勝利したバイエルン・ミュンヘンが準決勝に駒を進めたのである。(続く)

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