第3741回 ストラスブール、準決勝で敗退(1) 準決勝の相手はラージョ・バジェカーノ
平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。
■ヨーロッパリーグのファイナリストはフライブルクとアストン・ビラ
前回までの本連載ではチャンピオンズリーグの準決勝でパリサンジェルマンがドイツのバイエルン・ミュンヘンを下して2年連続3回目の決勝に進出したことを紹介した。パリサンジェルマンの勝利の歓喜に沸く中で、その翌日の5月7日、ヨーロッパリーグとカンファレンスリーグの準決勝第2戦が行われている。
ヨーロッパリーグはフライブルク(ドイツ)-ブラガ(ポルトガル)戦、アストン・ビラ-ノッティンガム・フォレスト(いずれもイングランド)戦というカードである。第1戦はアウエーで1-2と敗れたフライブルクがホームの第2戦で3-1と勝利、2試合通算得点で逆転して4-3で決勝に進出した。
ともにかつてのチャンピオンズカップで優勝し、訪日した経験のあるイングランド勢同士の対戦も逆転劇となった。ノッティンガムでの第1戦はノッティンガム・フォレストが1-0と勝利したが、バーミンガムでの第2戦は前半の終盤にアストン・ビラが得点をあげて、2試合通算スコアで追いつく。後半はアストン・ビラが3得点あげて、4-0と勝利、2試合通算スコアで4-1として決勝進出した。
■欧州カップ初出場で決勝に進出したクリスタル・パレス
カンファレンスリーグはクリスタル・パレス(イングランド)-シャフタール・ドネツク(ウクライナ)戦とストラスブール-ラージョ・バジェカーノ(スペイン)戦である。
もう1つの準決勝のクリスタル・パレス-シャフタール・ドネツク戦であるが、第1戦はシャフタール・ドネツクのホームゲーム、ただし、ロシアのウクライナ侵攻によってウクライナのチームは中立地でホームゲームを行うことになり、ポーランドのクラクフで試合を開催している。決勝トーナメントに入ってからのホームゲームは1回戦(ベスト8決定戦)では敗れ、準々決勝では勝利と1勝1敗である。
準決勝第1戦は開始1分にクリスタル・パレスが先制、シャフタール・ドネツクも後半立ち上がりに追いつくが、クリスタル・パレスは58分に鎌田大地が勝ち越しゴールをあげ、終盤にも追加点、クリスタル・パレスがアウエーで3-1と先勝した。
ロンドンに戻った第2戦、セルハースト・パークでの試合もクリスタル・パレスが先行する。オウンゴールで先制し、いったんは追いつかれたが、後半に勝ち越しゴールを決めて2-1と勝利、2試合通算スコアで5-2と圧勝、欧州カップ初出場にして決勝進出を決めている。
■スペインのエレベータークラブのラージョ・バジェカーノ
そしてストラスブールのこれまでの歩みについては本連載で紹介してきたが、欧州カップでは初めての準決勝進出となった。対するラージョ・バジェカーノはマドリッド市内のバジェカス地区にあるクラブであり、ラージョとは光線という意味である。典型的なエレベータークラブであり、1部と2部を往復している。2021年に1部に復帰してからは現在まで5季連続して1部で戦っている。
■フェアプレー枠でUEFAカップに出場したラージョ・バジェカーノ
ラージョ・バジェカーノは欧州カップに出場するのはこれが2回目である。最初に出場したのは2000-01シーズンのUEFAカップである。この前のシーズンのラージョ・バジェカーノの成績はリーグ戦では9位、カップ戦では準々決勝敗退であり、リーグ戦の順位ではスペインリーグからは6位までのチームしか出場できなかったが、2015年までのUEFAカップにはフェアプレー枠というものがあり、リーグごとのファエプレーランキングの上位国から推薦されたチームがUEFAカップに出場することができた。2000年はスウェーデンとベルギーとスペインが選ばれ、スペインリーグはラージョ・バジェカーノを推薦したのである。この大会でラージョ・バジェカーノは予備戦、1回戦、2回戦、3回戦、4回戦と勝ち進み、準々決勝で同じスペインのデポルティーボ・アラベスに敗れたのである。
それから25年、下位リーグとの往復もあったが、昨季はクラブ史上最高の8位に入り、カンファレンスリーグの出場権を獲得し、欧州の舞台に戻ってきたのである。(続く)
