第3752回 RCランス、フランスカップ初優勝(1) ストラスブール、ニース、トゥールーズが四強入り
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■八強の中で唯一優勝経験のないRCランス
前回までの本連載ではフランスリーグの終盤戦について紹介してきた。その中でしばしば登場したが、フランスリーグ最終節の翌週末にフランスカップの決勝が行われ、RCランスが優勝したことについても触れてきた。今回からは今季のフランスカップについて振り返ってみよう。
第3693回から第3696回までの本連載で2月初めにベスト8が出そろったことを紹介した。準々決勝が行われたのは3月初めである。準々決勝のカードを紹介するとストラスブール-スタッド・ド・ランス、ロリアン-ニース、マルセイユ-トゥールーズ、リヨン-RCランスである。今振り返ってみると、この中で優勝経験のないのはRCランスだけであった。
■3つのタイトルを追うストラスブール、2部のスタッド・ド・ランスを下す
準々決勝は3月3日から5日にかけて行われたが、最初の3日のストラスブール-スタッド・ド・ランス戦だけが1部勢と2部勢の戦いである。ただし、RCランスは今季2部に降格したため、両チームは昨季1部で対戦している。直近の対戦は昨年4月、この時はストラスブールがランスで1-0と勝利している。今回の対戦の舞台はストラスブール、この時点でストラスブールはカンファレンスリーグでも勝ち残っており、リーグ戦の順位はこの時点で8位であったが、フランスのクラブとして唯一3つのタイトルに挑戦するクラブであった。一方、スタッド・ド・ランスもこの時点で3位であり、1年で1部復帰を目指すポジションにいた。
試合は格上でホームのストラスブールが一方的に押し込む展開となったが、スタッド・ド・ランスの守備陣が健闘し、ストラスブールの得点を許さない。37分にはストラスブールの選手が相手ペナルティエリア内で倒れ、いったんはPKの判定が出たが、シミュレーションがあったことにより、PKは認められず、ストラスブールの選手が警告を受ける。試合は両チーム無得点のまま、終盤を迎える。83分、ストラスブールのCKの処理でスタッド・ド・ランスの選手がペナルティエリア内でハンド、今度はPKが認められ、ホアキン・パニチェリが決めてストラスブールが先制する。さらに86分、スタッド・ド・ランスのGKがペナルティエリア内でファウル、またストラスブールにPKが与えられ、今度はフリオ・エンシソが決めてリードを広げる。これでエンシソは大会通算6点目でリーダーとなる。スタッド・ド・ランスも後半アディショナルタイムの94分に1点返すが、ストラスブールが2-1で勝利し、準決勝一番乗りを決めた。
■数的有利となったニース、15年ぶりの準決勝進出
残りの1部勢同士の3試合はいずれもPK戦での決着となった。4日に行われたロリアンとニースの試合はホームのロリアンが優勢に試合を進めていたが、前半終了間際の44分、ロリアンのFWパブロ・パジスが危険なタックルでレッドカード、ロリアンは後半を10人で戦わなければならなくなった。後半は数的有利に立つニースが押し込むが、結局得点を奪うことができず、準決勝へのチケットはPK戦に委ねられた。
先蹴のニースはトップのガバン・ベルナドーが失敗し、3人目も失敗し、最初の3人全員が成功させたロリアンとこの時点で2つ差がついたが、ニースは4人目、5人目が成功、ロリアンは4人目がGKに止められ、5人目はクロスバーに阻まれ、6人目以降にもつれ込んだ。6人目以降はニースは3人連続して成功したが、ロリアンの8人目はニースのGKがストップ、ニースが15年ぶりの準決勝進出を決めた。
■一昨年の優勝チームのトゥールーズ、マルセイユを下す
同じ4日に行われたマルセイユ-トゥールーズ戦、このカードは近年のリーグ戦でもハイスコアとなっている。この試合も開始30秒でマルセイユにファウルでPKが与えられ、ファウルを受けたメイソン・クリーンウッドが先制のPKを決める。トゥールーズも13分に追いつき、前半は1-1で折り返す。後半も56分にマルセイユが勝ち越し点を決めたが、トゥールーズも60分に追いつく。試合はそのままPK戦となり、マルセイユの5人目のシュートが枠を外れてベロドロームのスタンドに入っていった時、マルセイユの敗退が決まり、一昨年の優勝チームのトゥールーズが勝ち進んだのである。(続く)
