第3762回 新大陸で有終の美を飾れるか、ディディエ・デシャン(3) コートジボワールに逆転負け

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■欧州カップの決勝に出場した選手を外した先発メンバー

 ワールドカップ本大会を控え、6月初めに国内で親善試合を重ねるフランス、第1戦は6月4日、ナントでのコートジボワール戦である。前回の本連載で紹介した通り、フランス代表は26人のうち9人が欧州カップの決勝進出チームに所属している(ちなみにイングランドは15人である)。これらの選手はベンチかスタンドからのスタートとなったが、ナントのボージョワール競技場はディディエ・デシャン監督がプロとしての歩みを踏み出した場所である。33,636人の満員の観衆に迎えられたメンバーを紹介すると、GKはマイク・メニャン、DFは右からジュール・クンデ、ダヨ・ウパメカノ、イブラヒマ・コナテ、テオ・エルナンデス、MFは低い位置にオーレリアン・チュアメニとアドリアン・ラビオ、MFは高い位置に右にマーカス・テュラム、左はミカエル・オリーズ、トップ下はラヤン・シェルキ、FWは1トップでキリアン・ムバッペである。欧州カップの決勝に出場しなかった17人だけでチームを編成しながら、これだけのメンバーがそろった。

■デジレ・ドゥエの兄にあたるコートジボワールのゲラ・ドゥエ

 コートジボワールはアフリカ予選のグループFを8勝2分と無敗で通過、2014年大会以来4回目のワールドカップ出場となる。3月には韓国とスコットランドに連勝している。2023年のアフリカネーションズカップでは優勝しているが、ワールドカップではこれまでグループリーグを突破したことがない。
 今季のチャンピオンズリーグでスポルティング(ポルトガル)躍進の原動力となったウスマン・ディオマンデはベンチスタートであるが、ブンデスリーガで最終週若手選手に選出されたヤン・ディオマンデ(RBライプチヒ)は先発する。また、フランスのクラブに所属している選手はストラスブールのゲラ・ドゥエ、モナコのシモン・アディングラ、ニースのエリー・ワイが先発した。なお、ゲラ・ドゥエはデジレ・ドゥエの兄であり、2024年3月にはリールで行われたウルグアイ戦で得点を記録している。

■前半終了間際にラヤン・シェルキが先制点

 試合はフランスが優勢に進め、6分にはムバッペのシュートがコートジボワールのゴールを襲うが、コートジボワールのGKヤヒア・フォファナに防がれる。フランスはコートジボワールのゴール前にボールを運びながらシュートチャンスがないと見るや二列目からラビオ、チュアメニがシュートを放つ。23分には本大会を意識してハイドレーションブレイクが設けられる。コートジボワールの組織的な守備に手こずったフランスであるが、前半終了間際の45分にシュートをGKがはじいたところをシェルキが蹴り込んでフランスが先制する。ここまで好守を見せていたヤヒア・フォファナはシェルキのシュートに反応できなかった。

■ゲラ・ドゥエが同点ゴール、ディアロ・トラオレが決勝ゴール

 後半開始時点でフランスは5人を交代、ヨーロッパリーグ決勝に出場したアストン・ビラのルカ・ディーニュ、カンファレンスリーグ決勝に出場したクリスタル・パレス(イングランド)のジャン・フィリップ・マテタ、マクサンス・ラクロワという欧州組もピッチに入るが、チャンピオンズリーグの決勝に出場したパリサンジェルマンとアーセナル(イングランド)に所属する6人は姿を現さない。
 フランスのベンチでパリサンジェルマンのデジレ・ドゥエが戦況を見つめる前で53分に兄のゲラ・ドゥエがフランスの守備ラインの裏に入り込んでシュートを決める。67分にフランスは3人の選手交代、その中にはルカ・エルナンデスもおり、ようやくパリサンジェルマンの選手が出場したが、ルカ・エルナンデスは5月30日に行われた決勝には出場しなかった。決勝に出場した選手がピッチに現れたのは78分のウォーレン・ザイール・エメリまで待たなくてはならなかった。
 そして、コートジボワールは84分にマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)に所属するディアロ・トラオレが決勝ゴールを決め、コートジボワールが勝利したのである。(続く)

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